新しい言語を学び始めた
英語学習が卒業出来るほど流暢に話せるわけでもなく、必要に駆られたわけでもなく、第3言語の学習を始めるなんて正気の沙汰とは思えない…のですが、1月に日本に帰国後、新しい言語を学び始めました。
それは中国語(普通語)。
学び始めた理由は、ある3人との出会いでした。
“中華系”の友人と旅して気付いた
2023〜2024年の2ヶ月の旅で、マレーシアに約3週間滞在しました。
そのうち数日、中華系マレーシア人の友人とごはんを食べに行ったり、国内を一緒に旅して気付いたのが「中国語ってなんて便利」「やっぱり漢字だからreadingのハードルが低い」というふたつ。
友人が連れて行ってくれるところは、マレーシアの中でも中華街や中華系の人が営む飲食店がほとんどで、友人はほぼ全て中国語(広東語)を話していました。マレーシアは元々英語がかなり通じる国ではありますが、中国語を通す(友人の通訳)とお店の人も街の人も、英語だけよりもっとおしゃべりしてくれました。
中国語を使う人数が世界2位というのはご存知の方も多いと思いますが、今回「中国じゃなくても、色んな国の中華系コミュニティで使える」というメリットを目の当たりに。中国に行くことは今のところないのですが、中華系コミュニティ(中国語が使われている)の多い国や地域に行くことは今後も必ずあります。日本語のように一ヵ国にしか使えない言語ではないので、中国本土に行くことがなくても、少し使えると便利と感じました。
もうひとつ、readingのハードルの低さ。これは以前から感じていました。
なかでもカナダ在住時、中国語の張り紙が目について見ていると「フラットメイト募集中、家賃は$XXX、大学から徒歩X分、パーティーは禁止…」細かいところはわからないものの、ざっくりしたことはわかる。写真を撮って翻訳にかけたら、やはり大体合っている…!という経験が色濃く残っています。
これ、漢字を使う日本人のアドバンテージですよね。(中華系除く。韓国やベトナムでは今はほぼ使用されておらず、わからない人も多いそう)
この頃から、なんとなく「中国語を勉強するのもありかも」と、ぼんやり思っていたのだと思います。
また、わたしはヨーロッパや北米の文化が好きでずっと憧れていましたが、東南アジアを旅する中で、近い文化のアットホームさ、似た民族の人たちが喋る言語を学んでみたいな…と感じました。
特に今回友人のおかげで、普通の旅ならコミュニケーションはなかったであろう中華系マレーシアの50〜60代の方たちとの出会いが心に残っています。彼らはまるで自分の祖父母(戦前生まれ)のような優しさと素朴さ、親しさと力強さがあり、お話をしたのはほんの少しでしたが心温まる時間でした。
戦前生まれの日本人が大半を占めていた時代は、こんな感じだったのかな…もしかしたらこれは、幼少期を祖父母と過ごすことが多かったわたしの、他言語を通した自分のルーツや日本を学ぶ壮大な旅なのかもしれません。
現地の言葉(第3言語)を話す友人を見て感動した
マレーシアの後訪れたタイやベトナムでは、英語はそれほど広く使用されていません。ある国に行くたびにその国の言語を覚えられるわけもないけれど、英語圏でない国に赴き「英語使ってよ」と言うのもおかしい気がする…とジレンマを抱え、せめて「こんにちは」「ありがとう」という最低限の現地語は覚え、使うようにしていました。
そんな折、ネットで親しくさせていただいていた友人(日本人)に初めてベトナムでお会いする機会が。友人がベトナム語を学んでいるのは知っていたのですが、会ってびっくり。ベトナム語で店員さんとやりとりをし、ベトナム語のメニュー説明やベトナム語の解説までしてくれ、「想像以上の語学レベル、すごい学習量だ…!」と驚くと同時に「一時的な滞在かもしれないけれど、自分の住む場所や民族に興味・関心そして敬意を持って暮らしている」ことに感動しました。
そんな友人との出会いも後押し。
今後もアジアは訪れる機会が間違いなくあるし、アジア以外でもその国のごはんに飽きて中華街にdim sumなんか食べに行くと、現地語と中国語メニューかも…そんな時に少しでも読めたり、注文が出来たらいいなあ…と妄想。
(ちなみに、マレーシアの友人曰く中国本土の中国語話者以外、飲茶のことは英語と同じdim sumというそうです!不思議!飲茶は日本語でいうところの「お茶しよう」みたいな意味だとか。おもしろいですよね。)
マルチリンガルもまずは超初級から
英語ネイティブだとインド・ヨーロッパ言語から2〜3ヶ国語話せる方も珍しくはないですが、わたしの知っているマルチリンガルは6ヶ国語以上を操り、初級レベルも含めば10ヶ国語以上を操る猛者。
帰国後会って話をしていると、なんと偶然にも最近中国語の学習を始めたことが判明。やっているDuolingoを一緒にさせてもらい、「マルチリンガルも最初は超初級から始めるんだな…」と当たり前のことに気付き、「いま仕事に使うわけでもないし、超初級からゆっくり楽しく学んでいいんだ。その言語に興味がわかなかったり難しいければやめていいのか」と納得。
また、「いきなりテキストを購入したり教室に通うような方法でなくても、今の時代気楽に新しい言語学習は始められる」ことに改めて気付きました。
実は高校時代フランスヴィンテージ雑貨好きが転じ、また大学時代フィンランド留学に憧れ、それぞれのテキストを購入したことがあります。独学での学習が続かず、結局数回使って積読に。その経験から、新しい言語を独学で始めることへの抵抗がありました。
その点Duolingoなら積読になる恐れもないし、すでに使っているアプリなので始めるハードルはものすごく低い。
マルチリンガルに気付かされた、千里の道も一歩から、でした。
約2週間毎日アプリで学習し、思った以上に新しい言語の学習が楽しく、またアプリではわかりにくくもう少し学びたい部分があったため、テキストを1冊購入しました。(まだあまり使えてないけど…アプリ学習は1ヶ月続いています)
今のところわたしは中国語のspeaking/listeningがものすご〜く苦手で、四語以上続くともう発音が覚えられない…!でも旅行で少し使えたらいいな、くらいの気軽かつ明確な目標なので、学習も続いています。もっと真剣に取り組みたくなったら中国語の教室に通ってみても楽しそう。
「趣味の語学学習」って何なんだろう?と長年不思議に思っていましたが、思わぬ形で始めてみたこの中国語学習。英語の息抜きにもなり、結構楽しい新たな趣味になりそうです。
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