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これからのファッションを考える②


古着というものが選択肢のひとつになってから、服がほしいと思った時に、オンラインフリマなどを見るようになりました。
最初、ファッションに精通している友人からZOZOTOWNのUSEDを勧められたのですが、op shopと呼ばれるチャリティショップでNZ$5〜15(約¥350〜1,050)程度の買い物をしていたわたしは、値段にびっくり。同じ古着でも一桁、下手したら二桁違うので、自分はこの価格を古着に出したいか悩みました。

同じくらいのお金を出すなら、例えばpeople treeなどの作るフェアトレード商品の方が自分にとっては価値があるのでは…と思ったのです。ただ、自分の欲しいものやテイストに合致するかと言われると、それはなかなか難しい。


たまたま今年からpaypayを使用していたので、paypayフリマを覗いてみました(業界最大手であるメルカリは何か嫌で、ずっと避けていたので未使用でした。結局どれも同じようなものなのでしょうが…)。チャリティショップと同じような値段で、結構な数のものがある。これでいいかも、と思い、試しに一着購入。特に問題がなかったので、さらにもう一枚購入しました。

わたしは今ブランドに強いこだわりがあるわけではないので、ZOZOTOWNのUSEDに載っているような金額で、ブランドの服を買いたいという欲望はありません。もちろんそこでの売買を否定するつもりはありません。わたしは他でお金を使いたいだけです。
オンラインフリマは基本素人同士がやり取りするので、商品に問題は、やはりあります。一点は記載されていなかったシミがあり(落ちました)、一点は強烈な柔軟剤の臭いが何度洗っても落ちませんでした(何日も天日干ししました)。
それでも、自分のテイストや嗜好にあっていれば、捨てずに循環する、という点でこの買い方はいいなと思うようになりました。

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買ったブラウス。お気に入りでよく着てます。


本当は、地域にチャリティーショップがいくつもあって、そこにいらないものを持っていき引き取ってもらい、地域の人が買って、そのお金が地域や、支援活動に使われる、という形が一番なのですが、今すぐにそれを求めるのはなかなか難しいですね。それに、この寄付や救済(ボランティア活動も含め)の文化というのは、キリスト教社会が根っこにあるからこそ、欧米では普通なのかもしれない、と最近感じます。

では、日本の根っこにある思想は?仏教?神道?儒教?宗教を持たない時代と言いますが、わたしは、日本の思想とは「ものに魂が宿っている」、と考えることではないかと思います。日本には八百万の神様がいると言いますが、万物に神が宿っているのなら、服や靴にだって当然宿っていますよね。魂が宿っているのだから、大切にする―もったいないの精神も、そこから生まれているのではと思います。1枚の服を、簡単に捨てず、どうにかできないかな?と考える。その方法はたくさんありますが(売る、譲る、物物交換する、リメイクする、ウェスにする、資源ごみに出すなど)、正解はもちろんありません。だけど、もういらない、で捨てない。それが日本の思想かな、と思います。

「日本の思想」という、あえて国家主義のような言い方をしましたが、ただ先人の叡智から学べることもある、ということをお伝えしたくて使いました。なんでも簡単に欧米の真似をできるかと言われると、やはり根っこの部分が少し違うので、すぐに受け入れがたいものもあるとは思うのです。

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さて、話は戻りますが、オンラインフリマ。売買ではありますが、もう着ないから、と捨ててしまうより、欲しい人に届けられるのでいいなと感じました。これからも上手く使っていきたいです。
数ヶ月前に描いたイラストですが、こうやって古着をミックスして着るのが今の自分のファッションになりつつあります。これ、というものが見つからない時はこういう風に新しいものも買ってます。



衣類を買うときにコーディネートを考えたり、自分の持っているものを見て、本当に買うべきか?を検討するために、オンラインクローゼットも作りました。
と言っても、家でも出先でも同じアプリで気軽に見られるように、すべての服の写真を撮って、Google  photoにアルバムを作り、まとめただけです。でもこれが結構いいです。簡単に自分の持っているもの―色、形、数、どの季節の服やアイテムが多いかなんかも―がわかるし、それ用にアプリを増やさなくていいので、管理も楽ちんです。
ただ、すべての服を撮るというミッションだけが、人によっては大仕事ですが。

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一部ですが、わたしの服です。写真を撮って、異様にTシャツ(というか、夏のトップス)を持っていることに気付きました。1枚だけカットソー(右下に見えるもの)を買いましたが、他はもう買わないでおこうと決めてます。
買ったのはこれ。自分の持っているものを把握出来ているのでこうやって、4年前に買ったパンツ、10年前に買ったバレエシューズ、この春先に買ったバッグと合わせるのも楽でした。自分の脳みそだけに無理に頼らず、こういうものを上手く使っていきたいですね。

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わたしも最初は、高校生の時に買っていた服(個性的、若者が着るもの)が古着のイメージでした。海外で住んで、それがいい意味で覆りました。







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