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すき、は偉大なる杖だ。幾度となく折れでも、幾度となく立ち上がった。いくつになっても、すきだと叫んでばかりいる。
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#日記

年の瀬川

年の瀬川

年の瀬の東名高速道路の渋滞は、絢爛たる川だった。

フロントガラスの半分より上には、世界が逆さまでない隠れた恩恵を覗かせるように、底のない暗い空がまたがる。

さらに三分の一の高さには、光る橙を灯した一本草が並び、宙にもう一枚の滑走路を浮かべるも、そこを走る車は一台も見えない。

誰も走れない滑走路の下で、ようやく、尻に赤を灯す車たちが等間隔に流れていく。

これほどの赤い蛍を見る

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東吾せんせい、と呟く変態の側面

東吾せんせい、と呟く変態の側面

夕方から地元に帰る。
兎にも角にも、はやくかえりたい。
帰ったところで、あの屋敷は変わらないのだけど
自分の部屋に帰りたい。
あの中でねむりたい。

そんなこんなで嬉々とパッキングし
今回のお供を真っ先に詰める。

なにはなくとも、お供だけはここから連れて行く。

とくに上二冊と左下一冊、右下の彼は捕捉役。

ここ最近猛烈に、おかしいくらい
地名にハマっている。

なぜその名と

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ハウル

ハウル

ハウルの動く城が放映されるようで今から意気込んでいる!
なんたってハウルは、夫と結婚する布石のような作品だからだ。

当時大学生だったわたしは、当時の彼とこの映画を観て、あぁわたしの結婚相手はこの人しかいない!と座席で思わず前のめりになるほど感動した。

空がうまく歩けない人の手を取り、歩き方を教えてくれる。
ワガママでコダワリが強くて頑固で信条を持ち
どこまでも人に優しく、
同じくらい深

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