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[理系による「文学」考察] 芥川龍之介"蜘蛛の糸"(1918) ➡"ドラえもん"と同じ演出で、藤子・F・不二雄も実は天才

"蜘蛛の糸"を真面目な文章でまとめると、不完全な人間の業をメルヘンで描いた作品、となりますが、カジュアルには、ドラえもんのような作品、であり、実は"ドラえもん"のいつものストーリーと演出は同じなのです。

具体的に、どちらも、
困った状況

お困りごとを解決する奇跡な道具の登場

道具を用いて調子をこく

手痛いしっぺ返し
の流れです。

"蜘蛛の糸"と"ドラえもん"のポイントは、メルヘンで人間の業を描いていることです。その理由は、リアルで描くと毒が強すぎて、文学・漫画として奥行きと美しさがなくなってしまうからだと思います。例えば、笑ゥせぇるすまん、を想像してもらえると分かりやすくなると思います。

笑ゥせぇるすまん、ももちろん面白いのですが、"ドラえもん"は実は文学として読めるものが存在します。
”うつつまくら”は、うつろ虚ろな世界をポップに描いていますし、
"もうりあがれ!ドラマチックガス"は、非常に演劇的なお話になっています。

というわけで、芥川龍之介は天才ですが、実は藤子・F・不二雄も天才なのです。(そして、作品量が半端ない…)

と、すいません、最終的に芥川龍之介から藤子・F・不二雄賞賛の話になってしまいました…。ただ、文学性の高い作品が、児童向け漫画・アニメにゴロゴロあり、児童が日常的に普通に読んでいる・観ている日本ってすごいですね~。

芥川龍之介の大天才考察は、また別項で行います!








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