令和式リヴァイアサン
皆さんこんにちは。
昨日のオリンピック開会式はすごく感動しました。
演出や構成まで考え抜かれていて、日本の底力を感じました。
だからこそ勿体ないなと思うことが多くありました。
無観客であったり、スキャンダルであったり。
ホッブスによると、人類は自然状態にあると、万人の万人に対する闘争状態になるという。
法治国家のような第三者的審判が監督していない社会では平和は訪れないため、私たちは国家なり宗教なりの共同の虚構(リヴァイアサン)に契約し監視されなければならないのです。
これがいわゆる社会契約です。
この社会契約論によって私たちは、他の生物ではあり得ない非暴力的平和を享受したと思います。
世界政府や国家、警察などさまざまなリヴァイアサンによって歴史とともに、私たちはより平和な社会を創り上げてきました。
歴史を見ても、このリヴァイアサンは時に暴走することがあるのですが、科学、テクノロジー、経済等と共にリヴァイアサンも確実に暴走しづらいものになっているはずです。
特にSNSという新しい社会は、
警察や政府のような共同体的審判から、アカウントを持つ個人個人の審判へシフトした社会であると思います。
これが意味するのは、今までよりもリヴァイアサンの裁きを逃れるのは難しくなり、より契約の不履行によるメリットも薄まります。
理論上では歴代で最もいい世の中になりそうです。
ですが、審判が個人個人にシフトしたために、ありとあらゆる監視から逃れられない息苦しい社会にもなりかねません。
審判がどこで何にどんな裁きを下すかわかりません。
政府の暴走よりはマシかもしれませんが。
SNSという新しい社会が登場した以上、これまでよりも高いレベルでの理性や倫理観が求められます。
きっと新たな問題は常に発生しますが、今より平和な世の中は実現できるはずです。
令和式リヴァイアサンは、ハッシュタグやいいねでみんなと手を繋いで紡ぎ出すピースフルな新たな社会契約の形かも知れません。
もちろんオリンピックは世界平和の実現に貢献できる素晴らしい祭典です。
コロナ禍で大変な時だからこそ、今一度、私たち人類全員が利益を得られるためにはどうすればいいか考えるいい機会かもしれません。
そして、純粋にスポーツを通じて世界的交流を楽しむ気持ちも忘れてはいけない気がします。
さ、今日からオリンピック楽しもー。
〜今日のオススメ〜
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これまた重厚ですが、読む価値はあります。
言わずと知れた名著。
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この本は全人類が読む価値があります。
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