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シュレーディンガーの猫から学ぶ偶然性

皆さんこんにちは!

今日はダーウィンの進化論に続き、シュレーディンガーの猫のざっくりした解説です。

シュレーディンガーの猫ってなんぞや。

中の見えない密閉できる箱と、放射性物質のラジウム、それに放射線の検出器とリレー装置、ハンマー、青酸を用意します。 ... この、「検出器がラジウムを検知する」という確率を50%として、この状態でこの箱の中に猫を入れて密封します。 これが、シュレーディンガーの猫と呼ばれる実験の手順です。


これを理解するためには、まずは脳みそのピントを目一杯ズームアップして、悪名高き量子について簡単にご説明しなければなりません。

僕たちの身体をズームしていけば、原子、分子や電子のような超小さい量子と呼ばれるものの塊だと分かります。


こいつらはほんとに小さすぎるんです。

そのせいで僕たちの直感的に予測できる物理的法則とは全く違う動きをするのです。

ここで有名な実験をご紹介します。

この後スクリーンにはどんな模様になるでしょうか?



こうなります。

これは理解できますよね。

次に下図を見てください。


次に砂ではなく、量子である電子をスクリーンに当ててみました。
この場合スクリーンにどんな模様が映りますか?


こんな模様になるんです。

びっくりですよね。

これは量子はあまり小さすぎて
粒でありながら波でもあるために生じる現象です。
これを量子の重ね合わせの状態といいます。

この重ね合わせによって、量子の世界では観察されるまでどうなるかわからない確率論的な性質を持つようになります。

その結果、下図のように、量子論からみると観測するまで猫は生きているし死んでいるという状態になります。


これは解釈を広げると、僕たちのように大きく量子が統計的に安定な生物ですら観測されるまで何があるかわからない。(限りなく確実に近いこともあるが絶対はあり得ない)

つまり未来は誰にも分からなくて、確率論的に、幾つもの世界線から選択肢を選び続けて今があります。

僕たちは偶然という概念をあまりにも忘れてしまいがちです。

この分断が進む社会で、偶然の積み重ねの結果今があると思うことは、理性につながるのではないでしょうか。

〜今日のオススメ〜





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