2022-03-31
待っていれば必ず来るのだが、さくら前線を追いかけて東京にきた。わたしは生え抜きの関西人なのでエスカレーターの立ち位置からしてもう慣れない。エスカレーターといえばとっさでエレベーターと区別がつかないので、箱が動く乗り物と階段が動く乗り物と呼んでいる。
半年前は人生のバイブル『A子さんの恋人』の聖地巡礼のために訪れた。当時かなりわたしの地盤を揺るがすようなことが身辺で起きていたので、目に映る物事すべてが骨までしみて最高だった。最終日は新宿御苑でお散歩と考えていたが、月曜日だったので入ることもかなわかった。ガーン。今回はそのリベンジである。
前日に上野公園へ桜を観に行っていた。見頃ならきれいだったであろう不忍池も、桜を味方につけるととても綺麗だった。わたしは根暗を隠すためのビジネスポジティブでタバコも吸うし友達は少ないけれど、満開の桜はそんなわたしのことなど興味もなさそうにただ咲き乱れていた。
新宿御苑で桜を拝むには予約が必要なことを知らなかった。その場でも予約ができるようなので助かった。想像以上に広いのですこし引いた。ハタ皇子の家ぐらいあった。生き方のバランスが悪いので、わたしは食事をするのをよく忘れるのだが、中にスタバがあって助かった。今日が新宿御苑の満開予想の日だそうで、それは本当にきれいだった。いつまでも見ていられるように思えたが、広すぎるのでショートカットすることにした。しかしさすがハタ皇子の家、ショートカットがショートカットではなかった。つかれた。
新宿駅へ向かう途中、すき家に並ぶ人々をみた。人ってすき家に並ぶんだなと思った。