五月の空の蒼と
梅雨入りですねぇ。カビに湿気に蚊に長雨。この時期は戦う相手が多すぎて困ります。こんにちは、瑞野蒼人です。積み重なっていくPV数と記事数に、少し達成感を感じ始めましたが、まだまだ!いろんなことを語っていきたいなと思っています。まだまだ、前のめりにね。
そういえば、スキしていただいたときに表示されるメッセージを新調しました。ぜひ押していただいて、確認してくださいね~!!
さて、本題へ。
私は5月になると、観たくなるCMがあります。
JR東日本の「MY FIRST AOMORI」シリーズ。
2010年に東北新幹線が新青森まで延伸開業される際に、そのプロモーションキャンペーンのために制作された連続ドラマ風のCMです。主役は、三浦春馬さん。脇を固めるのは吉幾三さん、泉谷しげるさん、さらに当時オーディションで選ばれたヒロイン・岸本麻衣さん(なんと当時青森に在住の一般人!)というキャスト。非常に詩情的な、美しい恋愛と人間ドラマが展開されます。
このCMシリーズでは槇原敬之さんの曲が一貫してBGMとして起用されているのですが、シリーズ前半は「素直」という曲だったのが、後半では「林檎の花」という曲になります。
この曲がとても大好きで。
この曲目当てに何回もYouTubeで
このCMを見てしまっています。
春の終わりから梅雨に入るまでのほんの一瞬だけ広がる爽やかな青空と、その下に芽生える切ない恋物語。槇原さんの文学的な才能が見事に発揮された楽曲だなぁと思います。
今でこそストーリー仕立てのシリーズCMっていうのは珍しくないですが、昔は結構斬新なスタイルだと注目されていた時期もありましたよね。今では定番のSoftbankの「白戸家」シリーズとかが代表的な例でしょうか?
このCMは、そういう要素もありつつ、新幹線の開業という一大イベントを「お祭り」としてではなく、人間ひとりひとりが新幹線との繋がりを初めて実感する「ヒューマンドラマ」として仕立てているところが、非常に美しいなぁと私は感じます。この翌年、JR九州の九州新幹線鹿児島ルートの開業に合わせて制作された「九州縦断ウェーブ」のCMが注目を集めることになるわけですが、それとはまた対極にあるようなこの静かなCMも、私はすごく悪くないなぁと思うのです。
このCMから11年。春馬くんは雲の上の住人となり、槇原さんは自ら背負った十字架と闘う身になり。悲しいぐらいに、世の中いろんなことが変わりました。あの頃の私に、今世界がこんな風になっていると伝えてもとても信じないだろうと思うぐらいに、いろんなことが変化しましたね。
それでも、今目の前で起きる激しいうねりや優しい出来事や、なんでもない日常を大切に掬い取って、生きていくこと。それだけは、何も変わらないんだなぁと実感します。それが、人の営みであり、人生というものなのかもしれませんね、といっちょまえなことを言っておきます。(笑)
さて、今回はこれまでです。
次はどんなハッシュタグでお会いしましょうか?
おしまい。