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キャリア的視点322 -傾聴:五感を研ぎ澄ませ!-

毎日ブログ 322日目(2021/1/15)


傾聴の場面

先日、左手親指の「変形関節症」の治療で、整形外科に行った時の話です。

「普段の痛みは減ってきたんですけど、たまにパキッという感覚ですごく痛い…」
「それは軟骨と擦れた時にボキボキってなるのと同じですね」
「いえ、少し違うように感じ…」
「軟骨には痛みはありませんから、軟骨と骨が触れ合った時に痛みが起きるんですよ」
「はあ、そうなんですね…」

正直言って、話を聞いてもらっている感覚は得られませんでした。
こちらの話が終わる前に、被せるように
「〇〇ですから」
と言われるのは、正直言って気持ちよくないです。

一応これでも私もキャリアコンサルタントの端くれです。傾聴のプロフェッショナルです。人の話を聴いて、その上でコンサルティングを行うのです。

この「人の話を聴く」というのは技術ではありますが、決して特殊なものではありません。全ての人に習得して欲しい技術なのです。

医師・看護師・薬剤師。
営業・接客・デザイナー。
社長・部長・次長・課長・係長・主任・リーダー・マネージャー・先輩・同僚・同期。 
父親・母親・兄・姉。

要するに誰かと話す機会のある人全員です。およそ無人島にでも住んでいない限り、人は誰かと話しますから、人と話す機会の全ては傾聴の機会です。


傾聴で得られるもの

ではその傾聴を行う事で、何ができるようになるのでしょうか?

最も大きなモノは信頼です。
話を聴いてもらった人は、基本的に相手のことを信頼するからこそ、自分の不安や不満、心の中のネガティヴと感じる部分を出して話すんです。

もちろん信用してもらうためには、様々な要因が必要です。一番基礎的なモノは好意的関心です。態度では「聞いてますよ」としていても、好意的関心がないと、えてして見透かされるのです。

「私はあなたの力になりたい」

その気持ちがあるからこそ、相手に安心感を持ってもらえるのですね。

悩み相談の場でなくても同じです。
ただ機械的に聞くのと、好意的関心を持って聴くのとでは、空気が異なるのです。

余談ですが、漢字も「聞く」と「聴く」で異なりますよ(^^) 一般的な「きく」は「聞く」と書きますが、注意して「きく」事は、「聴く」と書きます。使い分けしてみましょう^^;

今、コロナの影響で医療現場はひっ迫しています。医師にも看護師にも、時間的にも体力的にも気持ちの上でも余裕がないかも知れません。
それでも日々の業務の中で、患者さんの変化を五感を研ぎ澄ませて、観て、聴いているのです。顔の表情、手の表情、体の表情を視て、言葉に現れない心の声までも聴くこともあるのですね。

先程、キャリアコンサルタントは傾聴のプロと書きました。技術として確立している傾聴です。折をみて練習を繰り返しています。
ですが医師の方々の行う傾聴は、経験に裏付けされた、かつ、必要に迫られて身についたものなのではないか、と感じているのです。

今日も医療現場は動いています。




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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。


全くの余談ですが… 今回のタイトルをつけた途端の脳内BGMは、「百獣戦隊ガオレンジャー」OPでした^^;
余談過ぎて、本編の内容と会わないので、こんな一番最後にこっそりと^^;


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