2022年5月の記事一覧
【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#77
16廃藩置県(3) 東京では大隈が木戸に参議の就任を働きかけていた。なかなか就任しようとしていなかったが、西郷も参議にすると決定し受けたことから、木戸も参議に就任することになった。
また木戸の提案で、制度取調掛というのを設けることになった。木戸や薩摩から兵を率いて東京に戻っていた西郷隆盛や大久保、肥前の江藤新平と大隈重信、佐々木高行、そして馨も入っていた。庶務掛として渋沢栄一と杉浦も参加していた
【小説】奔波の先に ~聞多と俊輔~#86
18 秩禄公債(3)
年が明けて、馨はオリエンタルバンク主催のパーティー出席した。
「ミスター井上、お越しいただきありがとうございます」
「ミスターロバートソン、こちらこそ、色々お世話になっております。中々のご盛況で」
「このように沢山の方々にお支えいただいて、成り立っています」
「我が国にとってこちらは海外への窓のような所です。今後ともよろしく願いたい」
「確かに、我々もご協力できるのはうれ