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DAZZLE 第5回公演 「Re:d」

勝手にDAZZLEの非公式プロモーション11回目。
今回は再び彼らの舞台作品をご紹介していきたい。

第5回公演作品「Re:d」

あらすじ】
気がつくと、見知らぬ場所を歩いていた。
ここがどこなのかも、わからない。

自分が誰なのかも、わからない。

手がかりになるのは、メモに書かれた、
不確かなメッセージだけ。

「真実は赤い」

渇望する記憶は本当に、取り戻すべきものなのか。

「記憶」と「絆」を題材にした物語。兎にも角にも「赤」「赤」「赤」と舞台が赤に染まっている。主人公の名前が「レッド」と言う名前であり、そこから「赤」がメインカラーになっているものと推測されるが、この「赤」に目が回る程魅了されるのである。

この作品は恐らく特定の人に深く刺さるだろう。努力したけど認めてもらえない、自分の願望を親に許してもらえない。「見返してやろう」と思って勇足を踏んでも、結局何も結果など出なかった。端的に言うとこの作品はそう言うお話だ。

しかしその裏側には人と人が紡ぐ絆、人と人の記憶が絡まった赤い糸の様に描かれており、もしかしたら赤い糸と言うのは運命の人と繋がっているのではなくて、大切な絆を繋ぐ糸なんじゃないだろうか…なんて考えてしまう。

本作には、個人的にとても印象的な台詞が2つある。それをご紹介しよう。

幸福な人生とは何か
それが決するのは、
臨終の瞬間において他にない
絆があるから人は死ねない

1つ目の台詞は主人公の父親である脳科学者の台詞だ。私はこの台詞にとても共感した。「あぁ幸せだったなぁ」と死ねる人はもしかしたらそんなに多くないのかも知れない。それでもそうやって死んでいけたら…何も悔いを残さず死ねたなら、人は幸せな死を迎えられたと言っても過言ではないだろう。

2つ目の台詞は、同じく主人公の父親による台詞なのだが、1つ目との違いは、1つ目が「脳科学者としての研究結果に基づく発言」であるのに対し、2つ目は「父親としての発言」なのである。絆があるから人は死ねない。誰かと繋がりを持っている人は自ら死を選ぼうとした時にその繋がりがある人の顔が浮かび、死ぬことを躊躇う、と言う考えに基づく発言だそうだ。真意は是非本作をご覧頂きたい。

DVDはAmazonで販売中である。他の作品と合わせてご覧頂きたい。

ちなみに前述の1つ目の台詞を引用したnoteを過去に書いたことがある。気が向いたら暇潰しにご覧頂ければと思う。

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