憧れの"魔女"に一歩近づけた今日のはなし。
よくよく思い出すと、魔女への憧れは、アニメ『おジャ魔女どれみ』から始まっていた。
私はなぜだか、"魔女"に無性に惹かれる。
中学校の図書室にあった絵本『魔女図鑑』。妹と一緒になって夢中で読んだ漫画『シュガシュガルーン』。何度も勇気をもらった小説『魔女と金魚』。号泣した映画『西の魔女が死んだ』。
私の最終目標は、漫画『3代目薬屋久兵衛』に出てくる、"魔女"と呼ばれる主人公のおばあちゃん。あんなふうにかっこよく年を重ねたい。
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話がそれてしまった。
今日のこと。
夕ご飯を食べ終え、レンタルした『のぼうの城』を観ていたところ、母から連絡が入る。
「結局、別居することになったって。」
妹のはなしだ。
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妹が結婚して1年と数ヶ月。最近、妹から連絡が来るときは100%、だんなとうまくいっていないときだった。
私は結婚していないから、たいしたアドバイスもできないし、そもそも男と女のことは外野が何を言ってもしょうがないと思っている。だから、そんなボロボロの妹に私が伝えるのは、「あんたがいなくなったら、さみしい。」ということだけだ。
打ちひしがれた妹がすぐに死を選ぶとは、私も思っていない。でも、大丈夫だとも言い切れない。今は大丈夫でも、ふとした時に、心が弱っている時に、しんどい時に、そんな時に思い出してほしいと願って、伝えている。
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今回は、情報源が母親で、詳しいことはよくわからないが、とにかく今まで以上に事態は深刻らしかった。
そこで妹にLINEした。
とにかく今は、食べて、お風呂に入って、もう無理というくらい寝てください。
そして、
あんたがいなくなったら、おねえやんはとてもさみしいです。
そう送った。
そしたら返信が来た。
ご心配おかけしました。
死なないから大丈夫だよ。笑
ねえさんの「あんたが死んだら私は悲しい」って言葉は呪いのように死を考えると思い出すくらいに強力だよ。魔女かよ。
妹には"呪い"と言われてしまったが。
魔女かよ。と言われて、嬉しくなった私は、こう返した。
そんな呪いをかけられたのなら本望です。
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言葉は魔法だ。
言葉はこわい。
良くも悪くも作用する。
だからこそ、心を込めて。
これからも、精進しようと思う。
いつか、憧れてやまない魔女になるために。
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春瀬 蒼
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