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ゼビウス攻略本を作った伝説の高校生との出会いについて。

ワープロ、パソコン、アーケード・ゲーム。

当時はほとんど一日中ディスプレイを眺めていたことになる。

スケジュール管理にはザウルスを使っていたし。

デジタルにはからっきし疎いにも関わらずデジタル・グッズは大好きだった。

二人のスティーブが魅力的だったし手探り状態でも操作が分かるAppleコンピュータを今でも使い続けている。

パソコンが簡単に持ち運びできるほど軽量コンパクトになりどこにいても世界とつながるようになったらな〜という当時の想いは2002年に終止符が打たれた。

「ついにキター!」からだ。

【きっかけ屋☆映画・音楽・本ときどき猫も 第39回

それはiPadという名前の小型軽量のコンピュータ端末だった。

初めてApple IIeを使った時に「これから10年間はこれで遊べるぞ」と喜ぶと同時に「この道具は世界を変える」ことを確信した。

ゼビウスに熱中していた頃ぼくは「ヘッドロック」の編集長を任されていた。

「ヘッドロック」とはキティ・グループのPR誌、キティレコードのファンクラブ誌のような小冊子だ。

キティの情報だけで20ページ近くを埋めるだけでは雑誌として面白みがない。

編集長権限のワガママで新しい才能を見かけるとインタビューを申し込んだ。

映画「星くず兄弟の伝説」を監督した手塚眞さん、本の雑誌のデスクだった群ようこさん、プロレスの実況中継で大受けしていた古舘伊知郎さん、万札のレイが飛び交う下町の玉三郎こと梅沢富美男さん、大好きだった女子プロレスラーのジャガー横田さんなどなど。


ゼビウスに熱中していた頃、ゼビウス攻略法のパンフレットを書いた高校生がいるという噂を聞いてその高校生に連絡した。

ゼビウス20200102

「ゼビウス1,000満点への解法」の制作者は“うる星あんず”と名乗っていた。

内気なのか警戒心が強いのかうる星あんず君は口の重い高校生だった。

「目の前でゼビウスをやってみせてよ?」

快く引き受けてくれたあんず君はゲームセンターでゼビウスをやり始めた。

す、スゴイ!

カチッカチッとデジタルにジョイスティックを沈着冷静に操るあんず君の動きにはまったく無駄がない。

画面を見つめているととてもやさしそうに見えるほど動きが美しい。

ぼくらは無駄な動きばかりでせいぜい数十万点しかとれないのに彼は1,000万点、つまりゲームオーバーしてしまう。

ゲーム開発のメンバーに加わってもらいたかったが彼はチームに参加することを拒んだ。

それでも時折ゲーム開発室に顔を出してくれたのは嬉しかった。

ヘッドロックに「ゼビウス1,000万点の解法」が掲載されると細野晴臣さんや桑田佳祐さんの事務所からぜひコピーを下さいという連絡を頂いた。

何年か前にゲーム開発会社の社長となったあんず君からFacebook友だちの申請を受けた。

そのうち彼と再会したいと思っている。


この続きはまた明日。

明日も話は脱線しっぱなしになりそうですが・・・。

お寄り頂ければ嬉しいです。


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