自分にしかできないことを表現していきたい人に必要な2段階プロセス
こんにちは。美月です。
今日は、自分にしかできないことを表現していきたい人に必要なプロセスについてお話します。
これは、私が人生の休息期間で「独自の感性(個性)」を取り戻すまでの2段階プロセスについて整理したことを記事化したものです。
私は2021年に会社員を辞めてから、7か月間のあいだほんとうに何もしない(稼がない、仕事を手放す)期間を確保して自分と向き合い、独自の感性を取り戻してきました。
そして現在は、「自然体で生きる人を増やしたい」との想いから、自然体セッションというサービスをしています。
今日は、上記の内容に加えて独自の感性を回復し、「これが私だ!」という個性をあたまで理解するのではなく、からだで体感するための2つのステップについて整理してみます。
独自の感性を回復し、個性を体感する2ステップ
私は上記の記事で、個性をこのように定義しました。
そして個性に内包される独自の感性というのは、安心を感じている無邪気な状態でこそ表出してきます。むしろ安心感を抱いていなければ、個性は表現されません。
なぜかというと、感性は独自性が高く、主観によるものだからです。
子どもは感性が豊か、とよく言いますがそれは「他者から観た自分」という客観視点がまだ育まれていない純粋無垢な状態の場合が多いためです。
遊んでいたと思ったら次の瞬間寝て、悲しい時には大声で泣いて、イヤな時は頑なに座り込み、クレヨン渡せば好きな色を手をぐちゃぐちゃに汚しながら塗る。欲求が湧き上がってくるままに、「誰がどう思うか」という思考を介さずにからだいっぱいに表現しています。
子どもの生育環境によっては、はやい段階で大人にならざるを得ない環境で幼少期から客観視点が発達している子もいます。そういったケースを除き、基本的には子どもとは本人の主観が強く、それを無邪気に表現する存在です。
奄美大島のとある美術館に行ったときに、その美術館の一角に島の小学生が描いた絵が壁一面に並んでいたんです。その美術館には歴史に残るような権威のある方の作品が並んでいたのですが、私はそれそっちのけで子どもたちの作品に「なんて感性が豊かなんだろう!」と感動したんですよね。
赤、青、緑、黄色、黒、ピンク…。色とりどりの世界が、まるで思い出のアルバムのようにその瞬間に抱いたであろう感情とともに拡がっていました。
夏休みの家族との思い出のシーン、海の中の世界、夕陽をお友達と座って眺めている背中、放課後校庭でサッカーをしている風景…。
描かれる場面ももちろんのこと、使われる色合いがとにかくカラフルだったのです。
夕陽と言えばオレンジ、なんてことはなく紫や青を基調に描かれた夕陽があったり、海の中の生物がピンクや黄色だったり…。
これを描くならこの色でしょ、と言った固定観念は無く、独自の感性のままに表現されていました。
(残念ながら子どもたちの写真はNGだったので、奄美大島出身のアーティストいさおさんのアトリエの一角をご紹介します。)
独自の感性を表現するのって、やっぱり「人からどう思われるかな?」という恐れのフィルターがあるとなかなか出来ません。
何か過去に傷ついた経験があったりとか、
上手くいかない経験が記憶や感覚として残っていると、
無邪気に表現することが怖くなります。
こう言ったらどう思われるかな?変に思われないかな?と感じると、
独自の感性(個性)を発揮することよりも、人から嫌われないように、世間から変と思われないようにという気持ちが優先されます。
そうして徐々に、人と同じで居る方が安心だし、傷つけられる可能性が低いという風に捉えて独自の感性の扉は閉じられます。
その怖さや恐れは群れで生き残ってきた私たち哺乳類(人間)にとって本能的で自然なことだし、もう二度と同じ過ちを繰り返さないぞという優秀な学習者が自分の中に存在しているからこそ生じる感覚なので、決して悪ではありません。
一方で、独自の感性(個性)を表現し、自分を活かして生きていくフェーズにいる人たちにとっては時にその恐れがブレーキとなることがあるのです。
これらを踏まえて、自然体セッションは2段階のフェーズを経て独自の感性を回復し、個性を体験する内容となっています。
▼第1フェーズ…恐れを感じて感性を閉じている状態
▼第2フェーズ…絶対的安心感を自分の中に感じている状態
自分がどのフェーズにいるのかのチェックリスト
独自の感性を無邪気に表現する自然体になるまでに、大きく分けて2つの段階があることをお話してきました。ご自身がどちらのフェーズにいるかどうかを確認したい場合の参考チェックリストを置いておきます。
厳密に、チェックが何個だったからどちらのフェーズにいるかという判定はありませんが、ご自身の現在の状態を知るための参考にしていただけたらと思います。
独自の感性(個性)を表現していくためには、土台となる絶対的安心感が必要
発達心理学や、古典哲学のニーチェ、成人期のトランジションについて研究されている書籍には、必ず成人期以降の発達には「幼児化」、つまり自分の純粋無垢な感性やビジョンを取り戻すという段階があると書かれています。
つまり日々をなんとなく過ごすことや空虚感への違和感を尊重し、子どものように純粋無垢な独自の感性を取り戻していくプロセスは、不調でも甘えでもなく、より一層自分が自分として生き、成熟していくための正しいステップなのです。
そして自分だからこその独自の感性を表現していく。つまり自分が自分として生きる道は時にこれまで関わってきた関係性から逸脱し、孤立するという恐れを感じる旅路でもあります。
だからこそ、自分の中に絶対的安心感が抱けている状態、つまり「私は、私のままで存在していて完全なんだ」という感覚をからだに沁み込ませていく段階が必要なのです。
独自の感性をからだで体感し、個性を体感する自然体セッションの意味
抽象度が高くわかりにくいことを伝えるのは難しいなあ、と思いながらも今回私なりに試行錯誤して、自然体の自分で生きる段階への2段階を整理してみました。
自然体セッションの価値は、
だと私は思っています。
そして、今絶対的安心感/独自の感性のどちらか(または両方)を感じられていないような気がする人は、いくら本を読んでも、知識を理解する類の講座に出てもこの「体感覚」を感じられるようにはなりません。
それは、お風呂の栓を閉めていない状態で水を注ぎ続けるようなものです。
感性をひらき体感覚を感じられるようになるためにはパーソナルな人生の物語を扱い、感性をひらいていくためのガイドが必要です。
このプロセスが出来ているならば、こんなにも多くの人が「自分のやりたいことがわからない」「生きる意味が感じられない」「未来の目標がない」などと悩んでなどいません。
もし、そういったことに悩んでいる方がいらっしゃれば、お一人で抱えずにお問い合わせくださいね。
まずはお風呂の栓を閉めてから、自分という存在を思いっきり発揮して生きましょう!
力みのない自然体で生きられ、自分を心いっぱいに表現する人が増えますように。
あなたが自然体で、心地よく過ごせるのが一番のサポートです💐