見出し画像

自分と他人の身体が違うことを、誰からも習わなかった私たち

はじめまして。
鍼灸師でパーソナルカラーアナリスト、スタイリストのみぞれです。

鍼灸師でパーソナルカラー?スタイリスト?ハテナマークがつくような私の経歴なんですが(笑)

私の中では、ちゃんとつながっているんですけどね。

それは、「元からの自分の身体を生かす」ということが同じだから。

画像1

私は12年ほど鍼灸師として働いていました。

特に女性のサポートがしたくて、女性専門の鍼灸院を開業したんですが、そこに来られていた患者さんは、「自分の身体との折り合いがつかない」人が沢山いらっしゃいました。

「他の人は、仕事と育児と両立している。私もそれくらい出来ないと」「他の人は子供がいるのに、私はなかなか出来ない」「冷え性だけど、ダサいと恥ずかしいから薄着はマスト」

普通や人並みという、あってないような世間のレベルに、自分を無理やり当てはめて苦しんでしまう。

特に、メディアで見る女性たちというのは、輝いてみえますからね。私もそうならなければ、と焦ります。

鍼灸師の目線で言えば、「体力と気力があって、いい意味で鈍感でいられる」ような実証タイプがメディアには多い。

虚証といって、エネルギー不足で調子を崩す人は、あまり目立ちたくないので、そこで情報のバイアスがかかります。

今はSNSなど、一般の方が発信できるようになって、昔とは変わってきましたが、やはり物語としてアイコンとして、エネルギーを拡散するわけですから、エネルギッシュな方が目立ちやすいですね。

鈍感さというのは、大きな事を成すためにとても大切なんですが、時に「あなたもやればできる。なぜなら私もできたから」と女性という大きな括りの話になってしまうことがあります。

(生理の不調に一番辛辣なのは生理が軽い女性、という話もありましたね)

真冬にパンプスでも根性で履く、それがオシャレと言ってしまったり。ホットヨガやマラソンで人生変わったからあなたもぜひ、だとか。

もちろんこの方たちにもそれぞれの苦労があり、ものすごく努力なさっているのです。それこそこの社会で結果を出している人は死に物狂いで。

だから、努力して結果を出せない人が怠けているようにしか見えないことがあります。「同じ身体なのに」と思ってしまうから。

ですが、努力でどうにもなりません。身体は同じではなくそれぞれ違うからです。

真冬にパンプスでトイレに直行せざるを得ない体質の人が、努力して履いても、どうにもならない事なんです。

画像2

身体について、私たちは個人の違いを当然の事だと学ばずに大人になります。

特に日本は、アメリカのように人種の違いが多様な訳でもないので、基本的に西洋医学の

「子供・成人・女性・男性・年代別」

というくくり位しか、身体の違いについて意識することはないのではないでしょうか。

そして人と同じが良しとされる日本の風土がある。

人の人生と比べて、恥ずかしくない人並みの生き方をする。
黄金比や美人と比べて、自分のマイナスを削って、画一的な美に近づけていく。


みんな同じ日本人で、女性なんだから。出来ないのは努力が足りない。そうした論調になりがちなんですよ。

ですが、土台の身体が、それぞれ全然違うんですよね。

顔も骨格も違い、肌も違い、体力もなりやすい病気も違い、才能も性格も、違う。

それぞれに合った生き方と、それぞれに合った美しさがあるのは、当然のことです。

パーソナルカラーや骨格の診断など、その人にあったファッション系の診断のことを、まとめて「イメージコンサルティング」「イメコン」と呼びます。

このイメコンは、人と身体が違う事をまざまざと知らされる、ものすごく面白い診断です。美の認識が変わります。

〇〇が自分に似合わないのは、私が「足りない」からでも「劣って」いるからでもなく、ただ「違う」からなんだ、とわかるから。

あ、人ってこんなに違うんだ…!!と実感し、そして美の意識が優劣から、並列になる。

みんな違ってみんないい。の金子みすず状態になる。

画像3

パーソナルカラーは、その人の顔立ちや肌、目の色などに調和する色を見つけ出すので、同じ色でも、人によって映え方が全く変わります。

体型の違いで、同じスカートでも見え方が全然違う。
これはスタイルの良し悪しではなく、違いなんです。身体のデザインと服のデザインとのマッチングであって、優劣ではない。

人と比べ優劣をつけないようになるだけで、私たちはどれだけ楽に生きられるでしょうか。


学校で教えてくれない身体の話。でも、この身体と一生生きていく。
だったら、自分の身体をもっと知って、もっと自分らしく生きたいですよね。

そんな思いで、鍼灸師な上にカラーとスタイリングの資格を取りました。これから色々書いていけたらと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?