#36|仕事一筋人間が「ビジネス脳」のまま育児を始め、ぶつかった壁。
2019.7.30 (tue)
またやってしまった。あんまり泣きわめいているから、史上最大くらいに怒鳴ってしまった。何の効果もない、分かってる。でも自分の気持ちの持っていきどころがない。
穏やかに笑ってるのが一番いい。でもそれが難しい。
娘が生まれてから4年、
1日も欠かさずつけている子育て記録からの抜粋です。
ほとんどは成長や出来事のほのぼの記録ですが、
たまに自分の内面と向き合った記録も。
時折見返しては、
「私も青かったな…」と苦笑いです。
イライラ母さんの時期も長かったのに
好奇心旺盛に、伸び伸び育ってくれた娘、
有難いなあと思いながら。
イライラの原因「ビジネス思考」子育て
会社員として17年。
一目置かれる成果を出し、
それなりにキャリアも積みました。
仕事というものは、究極的に単純化すると
✔ あるべき姿(ビジョン・目標)を見て
✔ 現状を見て
✔ ギャップを埋める方法を考え
✔ 実行していく
以下、繰り返し。
大学を出てから17年、
この思考にどっぷり!
そんな私が、未知の領域・子育てを始めます…
さてどうなる?
そう、
子育ても仕事同じようにやろうとしました。
そんなの、できるわけないのに笑
今なら笑い飛ばせるけど、当時は必死だったんですよ。
娘が今の月齢・年齢であるべき姿は?
発達は大丈夫?
目安は示されているけれど、あくまで目安。
「うちの娘の”目指す姿”」を知りたいんだ!
でも誰に聞いても「個人差あるからねー」。
そんなのは分かってる。分かってるけど、
”あるべき姿”が分からないと、手を打てないじゃないか!
子育ての先輩は言う、
「笑顔で元気なら、それでいいのよ!」
それ、本当?
MECEしてる?
(※MECE|「もれなくダブりなく」という意味のロジカル思考用語。)
”あるべき姿”が分からないので、
方針を変えて「方法論」を探してみたり。
少しでも効率的に・効果的にやりたいんですよね、もはや性分。
ヒットする玉石混合の情報を
経験値が少ない目で見極め、試します。
本当にこれでいいんだろうか。
私はすべきことをできているんだろうか。
”あるべき姿”に近づいている実感がないけれど…
悩むそばから、自分のペースは崩される。
イライラ。
そして
そんな悩みを抱えてるなんて
誰にも言いませんでした。
「できないヤツ」認定されたくなくて。
自分にとって必要な情報を整理する。楽になれる。
3歳になったころ、
急にグンと楽になりました。
娘の資質もわかってきて
これからの成長も
ある程度見通せるようになって。
今、娘は4歳。
私のマインドキャパが空いてきたところで、
あの頃手にしたかった
”あるべき姿”がどこかにないかと探してみましたよ。
あ、あった。
具体的には,家庭は,愛情やしつけなどを通して幼児の成長の最も基礎となる心身の基盤を形成する場である。
また,地域社会は,様々な人々との交流や身近な自然との触れ合いを通して豊かな体験が得られる場である。
そして,幼稚園等施設は,幼児が家庭での成長を受け,集団活動を通して,家庭では体験できない社会・文化・自然などに触れ,教員等に支えられながら,幼児期なりの豊かさに出会う場である。
ー文部科学省「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の方向性」2019年10月31日
そうか、
家庭が果たすべきは
「愛情やしつけを通して、成長の最も基礎となる心身の基盤を形成する」ことなのか。
ビジョンが見えました。
とはいえ、まだ抽象度は高い。
実現には、具体的な「打つ手」が必要です。
特に第一子の場合、遭遇する問題や課題が全て初見。
自分の知識・経験・スキルがないために、
見通しも立たず、後手に回りがち。
情報や知識、打つ手は玉石混合から
「正しく、信頼できるもの」を選べないといけない。
外せない項目を整理してみよう。
◎医療関連は、医療従事者が責任を持って発信しているものを。
中途半端な出元は、こと医療情報は信用できない。
Welqの炎上騒動がいい例。
◎しつけや教育は、エビデンスがある・本質的でロジカルなものを。
ただし「再現性は確実ではない」。
評判の方法がまったく効果がないことはよくある。
あくまで目の前の子どもを良く見て、見て、見て、試行錯誤。
◎信頼できる相談相手に話を聞いてもらうこと。
「うちの子をわかってくれている」点がポイント。
一瞬会っただけの人に何か言われても、気にしなくていい。
自分の子の性格や志向をしっかりわかってくれている専門家が頼りになる。
幼保に通っているなら、担任の先生がベスト。
*
母親4年生になり
やっとあのイライラの原因を見つけることができました。
同時に「子育ては仕事のようにはいかない」ことも、
身をもって知っりました。あたりまえなんだけど。
子どもとの「今」をトコトン楽しむ。
まとめると、結局そんな話になってしまいます。
子育ては難しいですね。
だから、おもしろい!
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私が4年間、子育て記録をつけているのは「自分のモヤモヤ整理のため」です。詳しくはこちらの記事に↓
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