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#108|「読みやすいね」と言われる文章を書くコツ①

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シリーズ①~⑤が完結しました!
記事最後にバックナンバーをまとめてあります。
ぜひ他の記事もどうぞ!
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自分にとっては当たり前のことなのに、思いがけず他人の称賛をいただくということはよくあるもの。逆も然り、他人に賛辞を送ったら意外な顔をされるなんてことも。

とっても光栄なことに「みゆなさんの文章って、読みやすいよね」と言っていただくことがしばしばあります。

みゆなさんの文章、とても読みやすいので、読み返した時もまた参考になります😀
ゆういちろうさん(@yuichiro591)
みゆなさんの文章が大好きです。本当に、いつも、表現力がすごいと思って読んでいます。テンポが良くて元気が出るし、時々笑いもあって、そうそう!って思うことなんてしょっちゅう♪
りのさん(@linolino1818)
文章の秀逸さもあるのですが、感情の純粋さが出ているのがとてもみゆなさんらしい(会ったことないのに(笑))なと感じました
間の取り方にも、とてもセンスを感じます。
mamiさん(@mammy120)

他にも大勢!(掲載し切れていない皆様、ごめんなさい)


そういえば会社員の頃も言われたことあります、「メールの文面がとっても読みやすい」とか。よっしゃ。

まあ、私なんぞより素晴らしい文章を書く人は世にごまんといらっしゃる。私なんて、まだまだ…、と思ったものの、この情報発信の時代、もしかしたら「読みやすいね、って言ってもらえる私が書くときに意識していること」をまとめてみれば、どこかでお役に立つかもしれない。

そう思って、自分の脳内を振り返ってみたいと思います。

もうちょっと前置き

自分が普段無意識でやっていることを形式知化する・明文化するというのは、興味深く難しいミッションです。だって自分にとっては「当たり前」だから。

とりあえず思いつくまま書いてみます。何回かに分けるかもしれません。出尽くしたなと思ったら、1本にまとめましょうかね。

では始めます。

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1.『区別する』

1つ目のポイントは「区別する」と言うこと。

「読みやすい」と言ってもらうには、情報(イイタイコト)を整理して書くことがとっても大切!

整理の一つの方法が、「区別する」です。主に次の3つ。混同しやすいんですよ、これがまた…

① 事実と推測
② 過去と未来
③ 予定と願望

似て非なるこれらが混同すると、読み進めるにあたって「考えさせる」が発生します。読んでいてわからなくなりやすいんですよ、これらが混同していると。

「来週は彼の誕生日。よし、サプライズしよう!ずっと欲しいって言っていたあの時計、プレゼントしちゃおうかな♪」

来週、彼の誕生日なのは、きっと「事実」。
でも、サプライズはする「予定」なのかな?
時計プレゼントは、買えたらいいなという「願望」かな?

うーん…
読んでいて脳内がもやっとしませんか?SNSの一文ならまだしも、noteのようにまとまった分量がある表現の場ではキツイですね。読み手が「文章(イイタイコト)理解」に労力を必要とするので、このまま2000字を読むのはしんどいかもしれない。

noteやSNSはじめ、自分の文章を読んでもらうことを目的とする場では、できるだけ「読み手に思考負担をかけない」ことが大切かなと思っています。なぜなら読んでいて「わかりにくいな」と思った時点で、読者は簡単に離脱してしまうからです。せっかく書いたのに、最後まで読んでもらえないなんて!


だからWEBでの文章発信は、できるだけ考えさせないこと。そのために出す情報は、区別し整理して書くこと。

これが1つ目のポイントです。

ちなみに硬い文章と平易な文章の優劣の話ではありません(それはまたいつか書きます、たぶん)。

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2.『比喩は使わない』

これは完全に私の好みとスキルの問題です。あなたのお好みに合わせて、取り入れるか考えてみてくださいね。

私は「比喩」をほとんど使いません。正確に言うと、「直喩」は使いますが「暗喩(メタファー)」「擬人法」をほとんど使いません

《解説》
◆直喩
「ようだ」「まるで」などの言葉が使われていて、比喩であることがはっきりとわかる表現。「彼は太陽のように明るい人だ」

◆ 隠喩(暗喩)
「ようだ」「まるで」などの言葉がなく、比喩であることがはっきりとわからない表現を「隠喩」または「暗喩」といいます。「人生は長い旅だ」

◆ 擬人法
人でないものを人にたとえる比喩を「擬人法」。「花びらが舞い踊る」「海が呼んでいる」

隠喩や擬人法は、文章力があるライターさんが書くエッセイによく登場します。こうした表現技法は「修辞法(レトリック)」とよばれ、洗練された文章を書くには欠かせない文章スキルです。

でも。隠喩や擬人法って難しいんですよね。

「彼は太陽のように笑った」なんて紋切型の表現ですが、一般化しているので意味を改めて考える必要はありません。とっても朗らかな笑顔なんでしょう。

ではこんな文章は、どう感じますか?

「話を聞いてもらい、わだかまりが薄くはがれていくのが分かった。心の玉ねぎの皮を、私は剥いていた」

ちょっと微妙な感じしません?た、玉ねぎかあ…、って。次に下の文章なら、雰囲気出ますか?

「話を聞いてもらい、わだかまりが薄くはがれていくのが分かった。目の前のミルフィーユをつつきながら、心も同じだなと独り言ちた」

心の中にいろいろな悩みが積み重なっているさまを、「層状の食べ物」で表現したかったんですね。この筆者は。


例文でわかるように、「暗喩」や「擬人法」が難しい点はに最適な喩えを持ってこれるスキルが必要という点にあります。これぞという喩えをもってこないと、途端に文章全体が微妙な雰囲気に包まれてしまうんです。

読者にストレスなく考えさせずに読ませる文章が「読みやすい」と言われるのではないかな、と先に書きました。そのためには途中で「何を言いたいの?」と迷いを生じさせる要素を極力排除するのが解決策。暗喩や擬人法がなくても、文章は書けますからね。

私は単刀直入な文章が好きです。特に読むときは。比喩はいらないからストレートに教えてくれ、そんな風に思っちゃうタイプです(ドライなんです)。自分が好まないから使わないという理由もありますし、

なにより力がないと暗喩や擬人法は使いこなせないのです。だから小説や文章力がある有名ライターさんのエッセイに登場するんですよ…、トホホ。

* * *

今日はここまでにします!

この先書きたいと洗い出した内容がこちら(完全にメモ状態ですが)。

✔ 難しい言葉をわかりやすくするコツ
✔ 相手の理解度を想定して書く
✔ ペルソナは決めない
✔ 日常エピソードを沢山盛り込む理由
✔ 感情表現の仕方
✔ リズム感のつくり方
✔ SEOは必要か?
✔ 一番大切なのは「イイタイコト」
✔ カッコつけない

もう何回かに分けて書いていきますね!また読んでいただけると嬉しいです。

▽ シリーズバックナンバー▽



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