日本のヴェネチア、伊根の舟屋群と浦島太郎伝説の謎
「日本のヴェネチア」と呼び声が高い、京都 丹後半島の伊根。
数年前、海外に行き辛かった頃、国内旅行でどこかに行こうかな?と、改めて日本の景勝地や観光地、世界遺産に目を向けたのでした。
そして今春、日本三景のひとつ、天橋立に行って来ました。
桜満開の演出も加わって最高の女子旅に。
その天橋立から少し足を伸ばして向かったのが伊根町でした。
こちらが先週の天橋立の記事。
⭐世界ふしぎ発見に感謝
今年3月、とうとう終了してしまいました。
私の大好きだった番組、「世界ふしぎ発見」が!
この番組がきっかけで行った国、行った場所が沢山あります。
2022年8月放送のこちらが、天橋立・伊根に行くことになったきっかけ。
「舟屋(ふなや)」が並ぶ風景を見たことがあっても、これが天橋立から車で30分ほどで行ける京都府の丹後半島の北東部の伊根町、という位置関係を初めて知りました。
今週は、浦島太郎伝説が残る地や、天橋立に行くならここにも寄るべし!というスポットのご紹介です。
⭐海上タクシーで見る伊根の舟屋群
京都府与謝郡、伊根町の舟屋群の風景、素晴らしかったな〜。
ここには、明治、大正、昭和とそれぞれの時代に建てられた、約230軒の舟屋が現存しています。
昔は、漁で使う木造船を雨風や虫から守り、乾かす目的もあり、1階に船を収容出来る舟屋が建てられたそう。
湾に点在する舟屋。
まずどこに行けばいいのか手探りのまま、レンタカーで「七面山駐車場」に到着。
駐車場がある、湾の中に飛び出たふ頭は、海上タクシーの乗り場でもあり、桜満開の海蔵寺を背景にした舟屋群も見れるし、舟屋カフェ「INE CAFE」へも徒歩圏内でベストでした。
まずは海から舟屋を眺めることにしました。
海上タクシーは直接船頭さんに電話するか、現地で「乗れます?」と交渉。
私達は、まず声をかけた船はもういっぱいだったけど、船頭さんが知り合いの船を呼んでくださったので乗船!
乗り場の対岸に並ぶ舟屋が、海蔵寺の大きな桜の木をバックにしてステキ!
この日も快晴でした!
舟屋の1階は、船揚場(ふなあげば)と作業場。
暮らしを支える漁船は、かつて陸路がなかった時代、重要な生活の足。
この作業場は、漁の準備や漁具の手入れをしたり、網や洗濯物を乾かしたり、干物作りの場としても活用されています。
伊根湾は、日本海で唯一、南向きに向いている湾だそう。
そして干満差が30~40cm程度と穏やか。
だからこのような舟屋が適していたんですね!
2階は生活の場だったわけですが、今では、住人の方々は道を挟んだ主屋に住み、舟屋は作業場として利用している人が多く、民宿として使われている舟屋も。
左は西田敏行さん、三國連太郎さん主演の「釣りバカ日誌」の撮影で使われたという舟屋。
窓から釣り糸を垂らしたそうですよ。
遊覧船も見かけました。
ちなみに、私達が海上タクシーを選んだ理由は、小型船の方が、より近くまで寄れるのかも?という推測から。
本当にそうなのかは不明(笑)。
船頭さんが袋に20本ほど入った「かっぱえびせん」をくれました。
乗船客のおやつじゃないよ、カモメのおやつ!
鳥さんが集まって来る~!
そういえば、なんだか他の船がめっちゃ鳥さんに追いかけられてるな~と思ってたんですが、このためですね。
白いカモメちゃんと共にでっかい鷹のような鳥も!
近っ!
そしてこのあと行こうと思っている「INE CAFE」も見えた!
丘の上には道の駅があるんですね。
⭐89年前の舟屋見学
海上タクシーを降り、カフェを目指して散策。
あ!
インスタでよく見掛けるスポットだ!
海も綺麗。
舟屋ステイが可能な民宿も。
ん!
「八十九年前の舟屋見学できます。」
とな?
それは行かなきゃ!
「幸洋丸」は、89年前に建てられた舟屋。
窓口のおじさまが、
「少ししゃがむと島が見えるよ♪」
「奥に座るのが映えスポット」
など教えてくださいました。
なんと親切な!
ほんとだー!
左、立ってると見えないけど、右、しゃがむと見えました♪
座ってみるも良し♪
漁の道具などが展示してありました。
⭐舟屋カフェ「INE CAFE」
舟屋をイメージした観光施設「舟屋日和」にある「INE CAFE」に到着!
お店が混んでいて、待ち時間があったものの、この写真を撮るのに暫く待ちました。
ここが写真スポットと分かっているはずなのに、この前に陣取って動かない人がいたんだな~。
動いた!今やー!
とにかく海が透明!
ケーキも美味しかったです。
ランチしたかったけど、軽食などもなかったのでこれが昼食。
お隣には鮨割烹『海宮(わだつみ)』も。
船から見えていた酒蔵。
屋根がたわんでいて歴史感じる~。
ここに寄ってみたのは、「伊根満開」を買いたかったから。
「伊根満開」とは、古代米を使った赤い日本酒。
G20大阪サミットでもふるまわれたそうです。
これも「世界ふしぎ発見」からの情報。
でも、なんと欠品!
生産時期とズレてた?
世界ふしぎ発見で取り上げられたから?
実は私達は、天橋立で宿泊した「玄妙庵」のラウンジで飲むことが出来たんです。
私はお酒が飲めないけど、友人達が「これは美味しい!」と絶賛。
次回、見掛けたら買ってみましょう。
⭐浦島太郎伝説。浦島太郎は竜宮城に行ってない!?
伊根から車で十数分。
浦島太郎の物語の舞台となった「浦島神社(宇良神社)」へ。
神社の手前には、彦星と織姫の像。
1,200年前に創建され、主祭神は浦島子(浦島太郎)。
絵馬には【長寿招福】の文字が。
亀の甲羅も祀られていました。
車がないと行きにくい場所、というのもあるのか、なんと貸切。
入り口手前にあった「浦島館」はどうも閉館したっぽい?
日本のおとぎ話でお馴染み、「浦島太郎」。
実は、本当の名前は浦島子(うらしまこ)。
ここからは「世界ふしぎ発見」からの情報。
実は、浦島太郎がいじめられていたカメを助けた、という話になったのは、明治時代の教科書から、だそうです。
日本書紀には西暦478年に登場しており、そこに記される話では・・・
という、中国の神仙思想と道教に基づいた話?だとか。
その後、カメを助けて、といういわゆる「おとぎ話」になったんですね。
では玉手箱を開けてしまっておじいさんになる、という話はどこから?
それは、昔、漁に行ったまま、行方不明になっていた人が、実は中国などに流れ着き、その後、長い年月を経て日本に帰って来た、などとということがあり、皆が驚いたという話から来ている可能性もあるとか。
グリム童話なども本来の話とは随分変わって「おとぎ話」になった、というものが沢山ありますよね。
⭐由良川橋梁を走る黄色い列車
京都から天橋立へ向かう途中、由良川橋梁に寄りました。
海の上を京都丹後鉄道が走る風景をキャッチ!
色んな列車、色んな色がある中、黄色がキター!
可愛い!
スマホでmaxにズームしたのでボケてるけど~。
この、1両だけの黄色くて可愛い電車は「丹後サイクルトレイン」。
自転車の積み込みOKの車両のようです。
丹後鉄道を取り上げたPRタイムズの記事に車内の写真がありました。
宿泊した玄妙庵からは、紫、ブルー、オレンジのカラフルな電車が見えたけど、特急ラッピング列車「KYOTO SANGA TRAIN」だったみたい。
「KYOTO SANGA」ってなんだ?
と思ったら、京都サンガF.C.というサッカーチームなんですね。
まるで知らなくて失礼しました~!
知らなくても、レアなものを見ると嬉しいお年頃。
天橋立駅前ではレストラン列車「くろまつ号」や特急列車「丹後の海」を目撃。
今回は車で行きましたが、列車の旅もいいですね。
⭐橋がくるくる回る「廻旋橋」
天橋立と、文殊堂(知恩寺)を結ぶ「廻旋橋」は、船が通る度に90度旋回する橋。
「玄妙庵」からも見えてました。
もちろん、小さなボートなどはそのまま通過可能。
大正12年に手動で回る橋が作られ、その後、通過する船の増加に伴い、昭和35年から電動式になったそう。
一度通った定期船が10分後にまた戻ってくるしで、1時間の間に何度も旋回してました。
上から下からと、友人達と手分けして撮影。
面白〜い!
インスタに動画、あげました!
⭐三人寄れば文珠の知恵はここから
【三人寄れば文珠の知恵】で有名な「天橋立智恩寺」へ。
知恵を授ける神様、文殊菩薩が祀られたお寺。
はいはい、【三人寄れば文珠の知恵】ね!
と思いきや、改めてコトバンクで意味をおさらい。
松の木に沢山ぶら下がっているのは「すえひろ扇子おみくじ」。
日本三文殊のひとつ、と聞くとあとの2つが気になるのが常。
🔶智恩寺(京都府宮津市)
🔶安倍文殊院(奈良県桜井市)
🔶大聖寺(山形県東置賜郡)
「玄妙庵」「天橋立ビューランド」「天橋立智恩寺」「廻旋橋」と、全て天橋立駅から徒歩圏内。
電車で行っても楽しめますね!
今回、桜満開の美しい天橋立や伊根の舟屋群などを巡りました。
実は天橋立に行ったのは2回目。
その昔、たぶん、24年前くらい?にも一度行きました。
この頃、アメ車の真っ赤なカマロのオープンカーに乗っていて、カマロオーナーズクラブの皆さんと、20台くらいでツーリングに行ったんです。
このガソリンスタンドにズラリと並ぶ写真、懐かしいな~。
右から2番目のオープンカーが当時の私の愛車「カマロン」。
そう、名前つけてました(笑)。
でも、当時は車に夢中であまり観光など興味がなかったので、どこへ行ったのか、天橋立を見たのかどうかも覚えてない!?
こちらは和歌山のポルトヨーロッパというテーマパークに行った時?
当時の私にとってはカマロがズラリと並ぶ光景が絶景だったようです(笑)。
年齢、時期によって変化する絶景巡り、これからも楽しみです。
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