#5【BTS・KーPOP人気を「音階とリズムの歴史」から見ると超面白い】
はじめまして。25歳から海外でプロドラマーとして活動し、世界の5つ星ホテルやJazz/Bluesフェスティバルでメインドラマーを務め、🇺🇸グラミー賞受賞アーティストと共演してきたMiyukiです。
今日は、K-POPと西洋音楽の融合についてお話ししたいと思います。西洋と東洋のハイブリッド・ミュージックとして知られているBTS。そのハイブリッドの正体は音階ではなく、実はリズムにあります。
リズムは万国共通の言語であり、音楽の根幹を成すものです。BTSの楽曲が世界中で愛される理由の一つは、このリズムの巧妙な使い方にあります。彼らの音楽は、伝統的な韓国のリズムと西洋のポップ・ミュージックのリズムを融合させることで、独自のサウンドを作り出しています。
リズムの歴史を辿りながら、なぜBTSの音楽がこれほどまでに多くの人々の心を捉えるのか、その秘密を解き明かしていきましょう。
そもそも、人間にとって「リズム」とは一体何なのでしょうか。リズム楽器の歴史を辿りながら探っていきましょう。
世界にはたくさんのリズム楽器があります。例えば、アフリカのジャンベはヤギや牛の皮と木で作られ、音が遠くまで響くため、メッセージの伝達に使われていました。モンゴルの馬頭琴は遊牧民が家族同様に扱う馬の骨や皮で作られ、別れた馬を思って演奏されていました。
そして、リズム楽器が軍楽隊に使われて発展してきたことも興味深いです。日本の太鼓は戦場で戦士の士気を上げ、指揮の合図として使われていました。ドラムの音が士気を高め、感情を鼓舞するのは古代から続く人間の性質なんですね。
最古のリズム楽器として知られるのは、ベルギーで発見された約7万年前のフレームドラムです。このドラムは中東からヨーロッパに伝わり、ティンパニーのようなドラムへと進化しました。現代のドラムセットに使われる「スネア」や「バスドラム」も、古代からのリズム楽器の進化の結果です。
さらに、人間はお母さんのお腹の中で初めて聞くリズムが「鼓動」です。このリズムは私たちの最初の音楽体験であり、誰もが経験しているものです。これが「リズム」が気分を上げ、心地よいと感じる理由の一つかもしれません。
さて、古代の人々は「リズム」と「メロディ」だけで音楽を楽しんでいました。当時は「音程」という概念がなかったため、音痴という概念がなかったのです。ただ楽しく歌って、音を鳴らしていました。
しかし、ピタゴラスが「音程」を発見したことで、音楽に「正解」と「不正解」が生まれました。ピタゴラスは、弦の長さの比率によって美しい音が生まれることを発見しました。これが「ドレミファソラシド」の基礎となり、音楽の発展に大きな影響を与えました。
メロディ(歌)の起源についても興味深いことがあります。メロディという言葉の語源は古代ギリシア語で、旋律と歌唱を意味する言葉が結合したものです。ピタゴラスが「音程」を発見する前から、人々はメロディを使って音楽を楽しんでいました。最古の音階を持つ楽器は約42,000年前にドイツで見つかった笛で、マンモスの骨に穴を開けて作られたものでした。
各国には独自の音階があり、日本のヨナ抜き音階やブルガリア音階、中東のアラビア音階などが存在します。現代音楽では西洋音楽の音程がポップとされており、世界中の人々が同じように心地よいと感じる音程を持っています。
音楽を深く知ることで、私たちも新たなクリエイティブなチャンスを掴むことができるかもしれません。AI作曲を使って誰もがクリエイターになれる時代だからこそ、音楽の歴史や理論を理解することは大切です。
それではまた次回、お会いしましょう!
▼音楽の歴史は「数学」によって狂ってしまった
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ということで、一週間のはじまりからなかなか激しめのヘンタイ記事でございます。笑
盆踊りで和太鼓を演奏しながら、思ったんです。
【音楽のそもそもの原点は「リズム」と「メロディ」だったんだよな〜】と
人は、古来から、好き勝手に音を鳴らして、歌って、音楽を楽しんでいました。
→歌音痴とか、リズム音痴とかがなかった時代
→いい時代だった(遠い目)
つまり「音程」がなかったころは「リズム」と「メロディ」だけだったので、「正解も不正解もなかった」んです。
そこにあったのは、ただただ叩くと「楽しい」、歌うと「気分が晴れる」そんな人々の想いだったはず。
今日と明日の2回に分けて、「リズム」と「メロディ」を世界からの観点で解説しながら、
明々後日に「音程」との出会いによって狂ってしまった世界の音楽の歴史に思いを馳せていきたいと思います。
#がんばって分かりやすく書いてみます !
#どうかついてきてください (*^^*)
▼世界のリズム楽器は「戦い」によって発展していった
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今日のテーマは、「リズム」。(*^^*)
#ワタシはリズムに魅了されっぱなし !
そもそも人間にとって「リズム」って一体なんだったんでしょうか!?
#いきなり壮大なるテーマ
ここで、「リズム楽器」の歴史を辿りながら、「人間の生活とリズム」を探っていきましょう(*^^*)
#アフリカ・中東滞在経験もふまえてまとめていきます !
ちなみに、世界にはたくさんのリズム楽器があり、打楽器だけでも数千種類あると言われています。
アフリカでは、ヤギまたは牛の皮とくり抜いた木で作った「ジャンベ」という、打楽器があります。音が遠くまで響くことから、身の回りの危険や狩り等のメッセージの伝達に使われていました。
モンゴルでは、遊牧に欠かせない馬は家族と同様。怪我や病気で死別した馬との別れを惜しんで、骨や皮や毛を使った弦楽器「馬頭琴」を作り、毎晩、別れた馬を思って歌を歌って演奏していたそうです。
→当時は弦を叩くように演奏していたらしい!
→小学校のとき「スーホの白い馬」で習いましたね!
(今も教科書にあるのかな)
そして、日本では、戦の場面で「太鼓」はなくてはならないものでした。遠くまで響く深い低音が戦士の士気を上げ、退陣の合図等に使われていたんです。
(今でも、戦のときの和太鼓の譜面が演奏に使われれています!)
そこで、最古のリズム楽器は何なの?
と思って調べてみると、ベルギーで紀元前70,000年の遺跡として見つかった「フレームドラム」※フレームに皮が貼ってあるタイプ(タンバリンと同じ)が最古の打楽器だそう。
欧州ではこの「フレームドラム」が様々な進化を遂げていくのですが、何より十字軍が中東に遠征した際に「ティンパニー」のような丸いボールの上に皮を引き伸ばしたタイプのドラムが中東から欧州に伝わり、吹奏楽が発展したんだそうです。
#現代のドラムのルーツは中東にあった !
#世界史はやはり大事ですねぇ〜
マーチングバンドに使われる「スネア」と呼ばれる太鼓はスイス発祥。
現代のドラムセットでひときわ重いビートを刻む「バスドラム」の起源はなんとトルコの両面円形太鼓「ダヴル」。
こうして、これらのリズム楽器の歴史をたどると、ふと気づくことがあります。
これらのリズム楽器は、古代〜中世にかけて「軍楽隊」に使われることでどんどん発展してきたんです。
ドラムの音を聴くと、士気が高まり、感情が鼓舞されるのは、古代から続く人間の性であり、
人が「手や棒で叩く」という演奏方法は、古代〜2023年の今になっても全く同じです。(そしてそれを聴く人の耳も同じ)
ライブに行ったときでも、ドラムが奏でる「リズム」の音が聞こえると、気分が一気に高揚しますよね!
#人間の性なのかもしれません !
▼お腹の中で聞いていた、お母さんと自分の❤ハートビート❤
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ワタシは子どもを2人産んでいるのですが、妊婦検診でお腹の赤ちゃんの心音を確認したときに、赤ちゃんの心音がメチャメチャ心地よかったんです。
→Youtubeで「赤ちゃん心音」で聞いてみてください!
赤ちゃんの心音のビートは、大人よりも早くてBPM130〜150くらい。
(一般的な成人は、BPM80〜110)
そして、胎児の体の機能のうち、耳の機能は20〜25週(出産はだいたい40週目)に完成し、周りの音が聞こえると言われています。
→胎教音楽でモーツアルトを聴かせるといいと言いますよね!
→話が逸れますが、我が家はお腹の子にRage Against The Machineを聴かせていました(笑)
ワタシたちの誰もが、お母さんのお腹の中で、お母さんの心臓のリズム「ドクドク」という音を、自分の心臓のリズムを聞いて育ってきたんです(*^^*)
→おそらく、生まれてはじめて聴く「リズム」が「鼓動」ですね!
#ハートビート ❤
▼リズムは気分が上がるし、心地がいい
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こうして、打楽器の歴史を探り、音楽の肝である「リズム」と「人間の生活」をじーっと見つめていくと、
「リズム」の輪郭が浮かび上がってきませんか(*^^*)
危険を知らせたり、合図をするのに役立ち、
人間の生活とともにあった「リズム」。
戦いの際には、戦士の士気を上げ、戦の合図に適していた「リズム」。
軍楽隊に積極的に使われて発展を遂げた「リズム楽器」。
そして、世界中の誰もが、お母さんのお腹の中で「鼓動」を聞きいて「リズム」を感じていた。
人間はずっと昔から、そしてお母さんのお腹にいるときから「リズム」に魅了されてきのかもしれません(*^^*)
そんな「リズム」と「メロディ」が
「ピアノ」に出会って運命が変わってしまった。
そんな話をしていきたいと思います。
ドレミファソラシドはいつできたのか?
を世界の歴史から楽しく分析していきます♫
#楽しい楽しいヘンタイ記事です ❤
▼音痴ってコトバはいつできたの??
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→昨日の記事#24【音楽の歴史は「数学」によって狂ってしまった<その①リズム>】の続きです。
歌の音痴とか、リズム音痴という言葉はなかった時代、人は、好き勝手に叩いて、歌って、音楽を楽しんでいました!
そこにあったのは、ただただ叩いて「楽しい」、歌うと「気分が晴れる」そんな人々の想いです。(*^^*)
そんな原始的な「リズム」「メロディ」を、世界史をふまえて解説しつつ、
「音程」との出会いによって狂ってしまった世界の音楽に思いを馳せていきます!
#週明けからヘンタイ記事ですみません ❤
▼ドとレの間の音だって「音楽だった時代」
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冒頭にも申し上げましたが、ワタシは歌があまりうまくないんです。笑
そして、ワタシの母がメチャメチャ音痴なんです。笑
→おかんはここにはたどり着かないはず!(二度目w)
この歌を聞いて育った子どもは、ゼッタイ歌はうまくならんやろ、っていうくらいあかんやつでした。笑
→オカン、ごめんね。笑
→声はいいで!
そして、ワタシは子どもたちの前で極力、歌を歌わないように気をつけています。笑
この「音痴」という言葉ですが、「音程」が生まれる前には、人々の中には「音痴」という概念はなかったんです。
「ドとド#の間の音」を歌っても良かったし、「ソとファ♭の間の音」を歌っても全然OKだった。
でも、いつしか「音階を持つ楽器」が生まれて、一緒に演奏することになった。
→音階楽器は約4000万年前から世界にあったと言われています!
そして、古代ギリシャの数学者ピタゴラスが「世界は整数でできている」という考えから「音程」を発見した。
#この人すごすぎる
それ以来「音程」と合っていない音は「ハズレている」と言われるようになったんです。
▼メロディ(歌)の起源と世界の音階
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そもそも、メロディ(歌)っていつからあるんだろう。と思って、メロディmelodyという言葉の語源を調べてみたら、古代ギリシア語の mélos「旋律」と ōid「歌唱」という二つの語が結合した melōidíā が語源でした!
#日本語では節 、旋律と言います
ピタゴラスが「音程」を発見する前、つまり「ドレミファソラシド」が発明される前から、人々はメロディ(音階)を使って音楽を楽しんでいたみたいですね!
この「音階」を持つ最古の楽器を調べてみたら、42,000-43,000年前にドイツで見つかっていました。
→マンモスの骨に穴をあけた笛
→日本はこの頃、旧石器時代でした。
他にも、動物の骨に穴をあけた笛が世界中で発掘されていて、人が心地良いと感じた響きで「メロディ」を演奏していたようです。
→ドレミファソラシドの概念がなかった頃
◆35000〜40000年前に見つかった笛の動画がありました!
→世界各国の「民族音楽」に使われる「音階」は、各国に古くからある楽器が奏でるメロディが元になっているようです。
→詳しくは、NYブロードウェイ・ミュージカルに挑戦中の25歳のプロデューサーセトちゃんの記事がめちゃくちゃ分かりやすいです!1ヶ月お試しでサロンに入ってみてください(*^^*)❤
▼音階を発見したのは数学者ピタゴラス
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そして、古代ギリシア時代に数学者ピタゴラスが登場!
#ジャジャジャジャーン
→ピタゴラスと言えば三平方の定理で有名ですよね。
→彼は、音楽の「音程」を発明した人でもあるんです!!!
(個人的に音楽は理系の学問だと思っています!)
ある日、職人が打つ鉄の音が、気持ちいいときと、そうでないときがあるな〜と気づいたピタゴラス。
さっそく帰って、弟子たちに一本の弦を張った箱を2つ作らせました。
→モノコードという簡易的な楽器
ひとつは全く動かさずに、弦を弾きます。
→これを基準の音とする
もうひとつは弦の下にある柱(木の棒)の位置を少しづつずらして、2つ同時に音を出していきます。
#この実験楽しすぎませんか !!?
そこで、まず分かったのは、
片方の弦の長さが半分になったとき、すなわち弦の長さが2:1になったときに2つの音が完全に同じ音だということです。
#これがのちのオクターブ
(高いドと、低いドは、高さの違う同じ音!という発見です!!)
ピタゴラスたちはその後、他にも2つの音が調和する場所がないかを探しました。
すると、2つの弦の長さの比が3:2や4:3のときにもそれぞれ2つの音の響きが綺麗に響き合うんだということに気づきます。
#ドとファ 、ドとソ
→ポップ・ミュージックの「サビ」でこの響きがよく使われています!
美しく響きあう音程の弦の長さが、簡単な整数でできたいた!って、なんかすごくないですか!!
#数学マニアにはたまらん
そして、彼らは、職人が使うハンマーの重さによって音が変わっており、ハンマーの重さが一定の整数比になっているときに、美しい音が響いていることが分かったそうです。
#分かる分かる
#彼とはヘンタイフレンドになれる気がする
こうして、現代音楽を魔法のように発展させた「ドレミファソラシド」という「音程」の概念が発明されました。
→だいたい2,500年前のことです
▼メロディの歴史はめちゃくちゃ深い
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こうして世界中に「音程」の概念が広まっていくんですが、
西洋音楽のベースは、ビタゴラスが発見した、整数の比でできた音程です。
日本音楽のベースは、ヨナ抜き音階でした。
※明治時代に、階名をヒ・フ・ミ・ヨ・イ・ム・ナとしていた。そのうちのヨとナ、つまり第4音(ファ)と第7音(シ)を抜いたド・レ・ミ・ソ・ラのみを使うと日本の民族音楽になる(国歌など)
そして、このヨナ抜き音階は、ブルガリア音階でも使われています。
#面白いですよね !
中東ではド・レ・ミb・ファ♯・ソ・ラb・シ(アラジンのはじまりの曲がそうです!アラビアンナイト♫)
中国、スペイン、ハンガリー、ジプシー、、、それぞれに各民族が持つ音階が存在します。
→代表的な世界の音階はこれで聴けます!
→マニアックなあなたにはこちらもオススメ!
ただし、現代音楽においては、西洋音楽の整数比でできた音程が「ポップ」とされているんですよね!
文化も生活様式も体もまったく違う世界の人たちが、
【気持ちいいと感じる「音程」が同じ】
って面白いですよね(*^^*)
→世界で大ヒットする曲のメロディには法則があったりします。
こういった世界各国の特徴的な音階や、現代音楽のメロディの成り立ちを「へぇ〜そうなんだ❢」だけですますのは、ちょっともったいないな〜と最近思っていて、
つまり、今まではこういった情報は専門家だけのものでしたが、【世界総クリエーター時代】を生きるワタシたちは、AI作曲を使って、誰もがクリエイターになれるんです。
音楽を深く知っておくことで、そんなチャンスが掴めるかもしれないよなって思っています(*^^*)
なので、めげずにマニアック記事もちょいちょい書いていきたいと思います❤
それではまた!