マクロビアン薬剤師 冬の食養生 その5 旬のものをいただく
マクロビアン薬剤師 冬の食養生 その5
旬のものをいただく
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入ってもうすぐ8年です。
調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』
わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。
本日は
旧暦神無月三日
立冬
金盞香(きんぜんこうばし)
西暦2020年11月17日
天赦日 天恩日
今日から金盞香(きんぜんこうばし、きんせんかさく)
水仙の花が咲き始めるころとなりました。
『金盞』とは、黄色い冠を持つ水仙の別名です。
黄色い部分を黄金の杯に、白い花弁を銀の台にたとえて金盞銀台(きんせんぎんだい)とも呼ばれるそうです。
お上品で香り高く、人気のある水仙はお正月の花としても用いられることが多いです。
さて、この時期の旬の食材といえば
『林檎』
『蓮根』
『牡蠣』
冬には欠かせない食材です。
しかしながら、少し気をつける必要があります。
それは、冬場は身体を温める、いただき方をするということ。
まずは
『林檎』
りんごは、
五行色体表に照らしてみると、
働きは
五味が
『甘』『酸』
五性が『涼』
帰経(どの五臓に優先して効果を現すのかを示す)が
『心』『脾』
となり、
その特性は
『胃腸の不調を整えて便秘を改善』
とあります。
身体を冷やしてしまうので、温め効果のある『シナモン』と一緒に用いるのが良いでしょう。
また、ナツメと一緒に火を通した焼きリンゴにするのもおすすめです。
次に
『蓮根』
レンコン
働きは
五味が
『甘』
五性が『寒』
帰経(どの五臓に優先して効果を現すのかを示す)が
『心』『脾』『肺』
となり、
その特性は
『慢性の下痢や咳、痰に効果あり』
とあります。
皮付きのまますって絞り、辛味の『しょうが』汁と塩を加えて火にかけて、沸騰させずに温かいうちにいただくと、
喉や気管支の不調も良くなると言われています。
そして
『牡蠣』
カキ
働きは
五味が
『甘』『鹹(塩味)』
五性が『平』
帰経(どの五臓に優先して効果を現すのかを示す)が
『心』『肝』『腎』
となり、
その特性は
『心血を補って精神を安定させる』
とあります。
牡蠣を油を使って炒めて、『トウガラシ』をふっていただくと、身体も温まりそうです。
牡蠣は、漢方薬に使われる部分は『殻』の部分となりますので、栄養価がたっぷり詰まった身の部分を
『牡蠣肉』と呼んで区別します。
これからの季節は『牡蠣肉』を多いに食したいものです。
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