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【01.わたし】6年前の学びが今のわたしを豊かにしてくれている

学びの拠点作りが走り出そうとしている。
議論をする中で、本当にわたしが実現したいことは一体なんなのか?
まいどまいど、理想だけ話して満足していないだろうか、色々な感情が入り混じりなんだか頭がフル回転。

私がやりたいことは、学びの拠点作りなのか、居場所作りなのか、ゆらゆら揺らいでいるので文字に起こしてみた。

私はたいてい悩んだり、揺れ動いているときは、大抵誰かに相談というより、自分が経験した過去の出来事にヒントがあると思い探しに出かける。
今回は、6年前に体験した経験がヒントになることに気がついた。

モリウミアスとわたしとあなた。

【モリウミアスについて】

モリウミアスは、宮城県石巻市雄勝町に拠点を置く「サステナブル」「ローカル」「ダイバーシティ」をコンセプトにした子ども向け複合体験施設。
廃校をリノベーションした施設で、子どもたちが自らの手を動かし、仲間との協働のなかで自然と共生する暮らしを営むことができる場所だ。

【新入社員研修は必ずモリウミアスへ】

今から6年前の2016年。新入社員研修で訪れた宮城県石巻市雄勝町にあるモリウミアス。会社から用意された1週間のプログラム研修に参加をした。
大宮駅から仙台駅まで1時間弱、そこから車で約3時間ほどいくと、廃校の小学校が見えてくる。モリウミアスだ。
到着後、すぐに丸太運びがスタート。
説明も最低限、ジャージに着替えて黙々と作業をした。
いつの間にか日は暮れて、夕食の時間。その日は、1日中丸太運びで終了した。

次の日は漁業関係の方とお話しをしながら絡まったカラフルな漁網を1日かけてほどき、それが終わると、畑を訪れた。一生懸命に土を耕したり、重たい石をひたすら運んだりと、あらよあらよとまた1日が終了した。
こんなことを繰り返して、最終日となった。

(1週間共にしたジャージとフィールドとわたし)

わたしはモヤモヤしていた。
プログラムに参加をしたから何か目に見える成果を出したわけでもなく、大きな変化や気づきもなかった。東京のオフィスに戻ってこの経験がどのように生かされていくのか不思議だった。わからなかった。

(一生懸命耕した畑)

”一生懸命解いたのに答えをきけていない”
そんな感じがした。
頭の中をぐるぐると、一生懸命、答え合わせをしようとしても答えを聞ける相手がいなくて途方に暮れた6年間だった。

気づき それから

【答え合わせの相手は他人ではなく自分自身である 気づき①】

きっと、この研修を忘れてしまった人もいるだろう、はたまた、研修が終了した時に気づきがあった人もいただろう。
6年のときを経て、今わたしの中でモリウミアスでの体験が気づきに変わり、財産となった。答え合わせの相手は他人ではなく自分自身だったことに気が付いた。

【丸太運びが奥深かった 気づき②】

モリウミアスで丸太を1日かけて運んだことを冒頭でも触れたと思う。
丸太を運ぶのはとても大変だった。あの時は大変だったな〜で終わっていたのだが、もっと深く考えると自分たちが運んでいた丸太は何千年も昔に先祖が植えた木がこうして大きくなり財産となりわたしたちに受け継がれているということ。そして、最近、仲の良い同僚からその丸太を作って建物を建てた話を聞いた時には感動をした。
わたしたちが運んだ丸太たちは、次にモリウミアスを訪れた人にしっかりと受け継がれ、その丸太で、建物を建て、完成していた。またそこが誰かの居場所となり、人が集まると思うと温かい社会を感じたし、少しでも貢献できたと思うと純粋に嬉しかった。

【未来の子供たちに何が残せるだろうか?】

丸太の話を思い出したことがきっかけで最近思うことがある。
それは、デジタル化が加速する今日、便利な社会だけを未来の子どもたちに残すことが本当に良いことなのか?例えば、子どものときから投資を学んだり、プログラミングを学んだりすることも大事かもしれないけれど、大都市停電や電気供給力減少となった先には一体何がのこるのだろうか?何ができるのだろう?円安が続き、物価は高騰、給料も上がらない今、未来に不安を抱えている若者は多い。わたしもその1人だ。

不安が続くと、将来に希望も夢も無くなってしまう。
それで良いのだろうか?あまりにも悲しいと感じる。

社会が便利になればなるほど、不安は加速し、豊かさとは遠い生活をしている気がする。

だからこそ、未来の子どもに何を残せるのか、一人ひとりが意識して社会と向き合うことも大切だと感じる。


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