見出し画像

多様化する社会とわたしたちの第一歩 ~ウェルビーイング・DEI・SDGsにテクノロジーカンパニーはどう立ち向かうか~ 新たな共創コミュティの設立に向けて

1.はじめに

こんにちは、コインチェック株式会社ウェルビーイング室の奥野です。
今日は、わたしたちテクノロジーカンパニーが、近年企業に求められる社会課題の解決の責務において、どのような取り組みができるかについての構想をお話したいと思います。

2.企業を取り巻く社会環境

近年、ESG観点における投資家を始めとした様々なステークホルダーからの企業価値向上、DEI推進による従業員の自己実現のサポート、SDGsで置かれた目標への解決など、企業は自社のサービス開発向上だけでなく、人的資本への投資や、環境、人権、ジェンダー問題など、多くの社会的問題への解決が求められる状況になっています。

引用:内閣府
引用:日本ユニセフ協会

そのため、この度コインチェックは、テクノロジーカンパニーにおいて社会課題を解決するためのコミュニティの立ち上げを企画いたしました。

3.わたしたちの取り組みについて

  • コミュニティ名
    テックカンパニー ウェルビーイングコンソーシアム

  • 設立趣旨
    現在では大企業のみならず、多くのテクノロジーカンパニーが施策や体制を整え始めています。ただし、企業のフェーズによりその取り組みの進捗には濃淡があり、各社が手探りながら進めている面もあります。というのも、取り組み事例を参考にしたいと思いリサーチを行っても、多くのケースが大企業における事例となっており、企業フェーズや人数規模や業態、カルチャーが全く異なるため、自社にはマッチしない、導入できない、といった現実に直面してしまいます。

    ただし、テクノロジーカンパニーは同様の課題を抱えているとも考えられます。例えばエンジニア比率が多いため女性人材の不足や、ベンチャー期における過重労働、また環境問題への配慮など、同業界ならではの課題が存在します。こういった課題に対しての打ち手について、自社のみで取り組みを考えることには限りがあります。そのため、「社会課題の解決」という大きなテーマに対峙していくためには、どのようなフェーズでどのような取り組みを行い問題に立ち向かうのか?社会に対しての価値提供を行っていくのか?などをナレッジシェアし、企業の持続的成長に繋げ、業界全体を牽引していくことが必要だと考えました。

  • テーマ
    テーマとするのは、「ウェルビーイングの実現」です。この言葉について、わたしたちは下記のように定義しています。

ウェルビーイングとは、一般的に、「幸福」「健康」という意味に加え、身体だけでなく、精神的、社会的にも満たされている広い意味の幸福を指す概念です。また、厚生労働省では、これに加え、個人の権利や自己実現が保証されていることも定義しています。

社会において一人ひとりがウェルビーイングである状態を目指すには、経済・社会・環境のバランスがとれた社会を作る必要があります。そういった意味で、ウェルビーイングはSDGsの目標を達成した先にあるものとも考えられます。

また、基盤となる経済・社会・環境の構築には、近年注目されるESGやDEI観点も重要です。こうした背景から、わたしたちは、ウェルビーイングという概念を、単に個人が幸せであればよいだけでなく、個人と社会、ひいては世界全体が満たされた状態を目指すこととして定義しました。

引用:WEB労政時報
  • 設立理由
    われわれテクノロジーカンパニーは、様々な先進的なテクノロジーを用いて、これまでの労働概念や価値提供の変革を起こしてきました。また、未来の世界を支え、変えていく大きな責務を背負っています。しかし、テクノロジーカンパニーだからこそ抱える同様の課題が存在します。課題への取り組みが単なる企業ブランディング向上や採用施策に終わってしまうのではなく、本質的にウェルビーイングが実践された世界を創造するために、ウェルビーイング、SDGs、ESG、DEIネイティブ世代とも捉えられるわれわれは、新しい価値観により、共に共創し未来への課題への解決をはかっていくことが有効だと考えました。

  • 想定活動内容

    • 参加企業の各指標KPI設定と定点観測、課題共有とディスカッションを含む定例会の実施

    • 参加企業による、実践事例の発信(記事、ウェビナー等)

    • 有識者を招いての勉強会

    • 行政への施策の提言

    • 産学連携

    • コミュニティの年間計画の策定

4.さいごに

このように、わたしたちは、ウェルビーイングにまつわる各社の取り組みを単なるブランディングや広報施策に留めることなく、社会との接点を持ちながら、テクノロジーカンパニーが社会課題に向き合い解決していくムーブメントを作りたいと思っています。

つきましては、わたしたちの考えにご賛同いただける企業様、ご担当者様がいらっしゃいましたら、是非、お力をお貸しいただきたく、コミュニティへのご参加をお待ちしております。内容について詳しく知りたいなどご要望がございましたらいつでもお話の機会を持たせていただきますので、お気軽に下記までご連絡いただけますと幸いです。

<連絡先>
コインチェック株式会社
ウェルビーイング室 奥野・浜田
well-being@coincheck.com

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?