読書記録#4 【稲盛和夫の実学 経営と会計】
1. 本日の1冊
本日の1冊は
「稲盛和夫の実学 経営と会計」
著者:稲盛和夫
ページ数:194ページ
稲盛和夫さんの2冊目を読んでみました。だいたい3時間くらいで読破でき、読みやすい構成になっております。本書は序章、第1部、第2部といった構成になっており、序章では稲盛和夫さんの会計学の思想が書かれています。また、第1部では経営に関する会計学の基本原則が記され、第2部で盛和塾での経営問答より、具体的な実践編となっております。
本書は副題にもある通り、経営、会計に関する本です。主に経営者に向けて書かれている本であり、学生である私にはなじみのない話も出てくるなど、少々難しい箇所もありましたが、経営者だけでなく全社会人が心得ておかなければならない、経営、会計に対する意識や姿勢などは非常に勉強になりました。是非皆さんも読んでみて下さい。
2. この本を一言で表すと...
ズバリこの本を一言で表すと、
企業における唯一の真実を示すものが経営
です。これには2つの意味があります。
1つ目は、会計から出る数字がその企業の実態を反映しているということ。経営者や社員の日々の情熱が企業の実態を表し、数字に反映されるということになります。
2つ目は、数字を操作し等身大以上に良く見せようとしてはならないということ。ゆえに、経営が企業の唯一の真実を示すものでなければならないということになります。
3. 本の概要
本書は稲盛和夫さんが主に京セラ時代での経営に関する哲学が書かれております。
稲盛さんは
「会計は現在経営の中枢をなすものである」
とおっしゃております。
近年の政界、官界、そして経済界における度重なる不祥事や不正事件に対して、経営を真剣に取り組む必要性を厳しく説いてます。
そこにはやはり人間の弱さがあり、自分たちを良く見せようと数字を操作し、結果として組織のモラルは大きく低下している現状があるのです。
本書で稲盛さんは、会計を通して、経営者が社員から信頼され尊敬される大切さや、社員が自社の状況やトップが何をしているのかを良く見えるようなガラス張りのシステムを構築する必要性などについて触れています。
本書を読んでいただくと、採算意識を高められるだけでなく、会計学を理解していることが社内の経営体質の強さに影響することを学べることができます。
4. 印象に残ったフレーズ
✔ 本質的に強い企業にしようというのであれば、経営者が自分や企業を実力以上に良く見せようという誘惑に打ち克つ強い意志を持たなければならない。
✔ 時勢に付和雷同し、流されるような経営をしてはならない。
✔ 目標設定の問題はまさに人の心をどうするかの問題です。
5. 最後に
記事を読んでいただき、ありがとうございました。
昨年から読書を本格的にスタートし、アウトプットをするためにnoteを始めてみました。皆さんからのおすすめの1冊もぜひ教えていただけると嬉しいです。
次回の投稿もよろしくお願いします。
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