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「あんこ屋の可能性を追求したい」:都製餡株式会社 山梨社長インタビュー②

今回のインタビューでは、山梨社長の思い描く未来のビジョンや夢、それらの実現に向かっての従業員像について伺いました。
社長の思いは創業者の考えが根底にあり、人間の温かみと情熱が感じられるインタビューです。
ぜひ、ぜひ最後までご覧ください!

こんな人と働きたいです

ーー会社に向いている人はどんな人ですか。

今回、求人募集させていただくのは工場の製造スタッフです。
体が健康であれば何の資格がなくてもできるのですが、一定のコミュニケーション能力と協調性のある人が向いています。
製造ラインは、1人で機械を動かすのではなく、5人ほどで機械を動かします。
その点で、コミュニケーション能力と協調性が一定以上に求められ、1人で黙々と 単調な作業をしたい人には向いていません。
都製餡はお客さまが多い分、アイテム数が多いので覚えることがたくさんあります。
商品に興味がなければ、大変に感じると思います。

ーー従業員に期待すること。

相手が人間であると考えて、お互いを認め合う人間関係であってほしいなと思います。
仕事では責任も伴いますし、大変な部分はどこの会社でもあることです。
工場の製造職では、人間として基本的な部分が1番大切だと思います。
素直に頑張れば、必ず周りが協力してくれます。
そして、素直にお互いを認め合うことができるような人がいいですね。

山梨社長の思い、ぜひお聞かせください

ーー社長が思い描く未来のビジョンとは?

あんこ屋としての可能性の追求をしてゆきたいです。
いい意味で固定概念を裏切るようなものなど、魅力のある商品を作っていけたらいいなと思います。
世間のあんこのイメージは、「饅頭の中に入ってる黒くて甘いもの」なんですよね。
そのイメージを払拭したいと思っています。

ーービジョン実現のために、どのような活動をされていますか?

店舗ブランドの商品にOEM対応などの付加価値をつけて、あんこ屋・都製餡のブランドイメージを確立している過程です。
このような取り組みから、お菓子屋さんではない異業種の企業さんなどとの取引が実現しているので、これからも広がっていけばいいなと思います。
新たにお取引を始めたお客さまの多くは、一口羊羹のお取引きが多いです。
お取引が増えているため、今の製造スタッフの人数や製造ラインでは追いつきません。
そのために、製造能力を強化させる必要性があり、新設ラインの導入を検討中です。
今は補助金の申請手続きなどをしていて、来年には実現できるように動いていますし、採用につながる活動も行っています。

ーー従業員が働きやすい環境。

従業員を大切にしたい気持ちがありますので、労働環境や条件の改善に取り組んでいます。
労働環境については、製造現場は常に煮炊きをして暑い環境なので、昨年は空調を新たに設置しました。
ワークライフバランスを意識して、年に1日ずつ休日を増やす取り組みも行い、賃金アップも可能な限り従業員たちに還元できるよう心がけています。
具体的には、直近の2期連続で5%近い賃金アップを行いました。

ーー社長の夢を教えてください。

夢のあるあんこ屋です。
社内婚や、その次世代の息子さんや娘さんが、入社を希望するようなことが私の夢です。
今いる従業員の結婚や出産などを、 一緒に喜んでいくことが1番の楽しみですね。
創業者が考えた社是で、「私たちは互いに助け合い、人格の向上と技術の錬磨に努め、社会に貢献して 皆幸せになろう」というものがあります。
私もただの人間ですので、従業員たちがいないと何もできないという状態です。
だからこそ、従業員と経営者が感謝し合えることが理想的ですね。
製造業・食品製造業は若い人に不人気な業種であると理解しています。
しかし、今この会社があるのは、それでも支えてくれる従業員たちがいるからです。
ものづくりに誇りを持ち、共に働いてくれる従業員たちと未来を作っていきたいと考えています。

最後に

2回のインタビューを通じて、山梨社長の従業員への思いやりの心や、これからの製造・食品業の働きかたへの明るい未来を感じました。
この度は、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
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