「三連休→三連勤」でガッツリ現場に居た話。

「現場にこそヒントが落ちている」
「現場が分からない人間は何もできない」

日本に蔓延る「現場至上主義」ですが、その本質は、
・過度に求める”平等主義”
・労働根性論
にあるのではないかと思います。

これについてはまた今度書こうと思いますが、
現場で発見すること
は沢山あることは確かだと思いました。

昨年の10月頃から現場から一歩離れ、新規領域で奔走していました。
現場に出るのは週に1回か2回でした。

現場に背を向けないと見えてこないことがあるのは事実です。
現場至上主義は、僕たちをあまりに近視眼的にさせます。

一方で、現場感を持たず、現場に出ると、また新しい空気を感じることもできます。

この日本に「大人」が増える先週末、
思わぬ偶然が重なったことで、
「現場」を感じることが出来ました。

ミヤケです。

成人式を迎えられた皆々様、おめでとうございます。
今後の日本、世界、未来をよろしくお願い申し上げます。

さて、そんな成人式を含む三連休ですが、予定では「半日のみ出勤」の予定でした。
まあ、仕事は好き、というか、大好きなので、まあこんなもんか〜と思っていたのですが、

が・・・


が・・・・!!


まさかの管理者キヅカさんが何かに感染しました!(多分ノロ系)

幸い体調不良になる数日前からお休みだったりしたので、施設内での感染はなかったのですが、
もちろん出勤不能に!!!

すると、メンバーからLINEが・・・

「ミヤケさん、出られませんか???」

文面の向こう側には涙目すら見えましたww


はい、もちろん出まーす!


新鮮なご家族

現場にあまり行かなくなってからも、施設に行ってはメンバーや利用者さんと話す時間は作っていました。
特に用事はなくても、出来るだけその場に行ってコミュニケーション取ることが、利用者さんにも、メンバーにも少しはいい影響があれば・・と思っていました。

今回、久しぶりにガッツリ現場に入り、送迎業務をやってみると、意外と新鮮だったのは「ご家族と会う」ことでした。

施設で会う利用者さんご本人から感じ取れることも多くありますが、やはり、一緒に生活されているご家族の表情や声、雰囲気からも多くのことを感じることが出来ます。

例えば、

・いつも綺麗にされているのに、なぜか疲れた様子で服装も乱れている。

→疲れているのかな?
→利用者さんご本人を巡って何かあったのかな?

など、色々と原因や変化はあるはずです。

・ご本人と話す姿が心なしか明るく見える。

→介護サービスのある生活に慣れてきたのかな?
→介護負担が少なくなってきたのかな?

など、いい様子に出会えることも沢山あります。


久しぶりにお会いして、ご本人様が乗り込まれた後、数十秒お話するだけで、ご家族も僕自身も少しだけ心がスッとします。

「あら!ミヤケさん!お久しぶりね〜!最近顔見ないから辞めたのかと思ってた〜」
「奥様お元気?よろしく伝えてね!」
と、僕自身を待っていてくれただけでなく、妻にも思いを寄せてくださっていました。

事業者と利用者家族という関係性には間違いありませんが、それを超えた関係性もたった数十秒で作れるんだと思いました。
便宜を図ったり、ご機嫌を取るだけが、事業者と家族の関係ではありません。

人間同士の温かみを感じる時間になりました。


自分が一番楽しんでいると思っていたけど

現場にいて、強く感じたことがもう一つ。

正直昨年の春くらいまでは、僕が一番現場を楽しんでいると思っていました。
春先から採用や新規領域が忙しくなってからは、それ以外にも楽しみを見つけていたのですが、
間違いなく、僕が一番楽しんでいると思っていました。

言葉を選ばずにいうと、
もちろん、妥協せず採用したメンバーだし、
時には5人6人の応募の中から採用させてもらうという、介護業界では考えられないくらい贅沢をさせてもらいました。
面接や面談を何度もして、選りすぐったメンバーです。
しかし、それでも、想いというか、気持ち、熱意みたいなものは、”そんなに高くなくても仕方がない”と思っていたのかもしれません。
僕自身は、「介護業界を変えたい!」と思っていましたが、いつの頃からか、それを皆んなにも求めることを諦めていました。
皆んなには皆んなの事情があるし、職場に来てくれるだけでありがたい。業務も問題なくこなしてくれるし、これ以上求めるのは申し訳ない。
そんなふうに思っていました。

しかし、そんな甘い、舐めた考えは、たった3日でひっくり返されました。

皆んなの楽しそうな姿、
掃除の時間や休憩時間、業務後でも、時間ギリギリまで”楽しそうに”利用者さんの話をしているのです。
利用者さんがいる時間には、「ここ家か!」と錯覚するくらいリラックスして笑顔で仕事をしていました。
スタッフ同士で助け合って、「私はいいから、休憩してきなよ〜」と”休憩の押し付け合い”の末、若いメンバーは休憩室でスマホゲームをしていました。
「家みたいに過ごしちゃいましたw」

とても、とても嬉しかったです。

”業界を変える!”
とか
”誰よりも成長する!”
とか、
よく言われるような「意識の高い」ことなんてどうでもいいんです。

ただ、まっすぐに、楽しそうに、日々過ごしているだけで、新しい気づきや取り組みに繋がるはずです。


「もう僕は、このチームで一番になることはない」


三連勤の後、誰もいなくなった施設の中で、そう思いました。


季節外れの陽気だった週末。

空気はとても澄んでいました。

窓ガラスに映った僕の顔は、とても幸せそうだったように思います。



<終わり>



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