前提を置いて前進する (vol 156)

明日のことなんてわからない

私たちは預言者でもなければ占い師でもありません。
最近、天気予報も正確性が難しいな〜、予報士さん大変だと感じます。

企業活動も世界中のサプライチェーンが複雑に絡んで、どんな変化が起きるか分かりません。地球の裏側のCOVID感染影響で部品が足りなくなったりします。
それでも私たちは計画を立てて、今後の活動の意思決定をすることが求められます。マネジャーになると、意思決定が自分1人への影響ではなく、従業員、そしてその家族にまで影響を与ることもあります。

自分の判断でいいだろうか。
大きな重圧もありますが、それでも誰かが決めなければなりません。

難しい判断を迫られる中、
  「ここの計画の見通しはどうだろう?」
  「この情報がまだ揃わないので、この計画は決められません」
  「でも、今から準備しないと、間に合わないよね」
  「それはそうですが。。。」
  「もう、エイっと決めるしかないかな〜」
こんな対話が増えています。

「次に起きること」が「読みにくく」なっていますが、前に進むことをやめることはできないのです。
明日のことは分からない。しかし「次に起きることの前提」を共通認識すれば、ベクトルを合わせた意思決定は可能です。

「読み間違えた!」と思うことだってあるでしょう。「次はきっとこうなるだろうから」が外れた時の言葉です。
それでも、意思決定できないで立ち止まるより、前提を決めて行動を起こし状況が変われば修正する。正確性よりもスピードの方が重要です。
「晴れるかな〜、降るかな〜」と家でぼんやりするよりも、「降水確率40%だったら大丈夫」と決めて出かけましょう。降ったら傘を買いに行く、次の時は天気予報を再確認したり、降った時の対処を決めておく精神です。

前提の正確性は共通認識した全員の共同責任として考えましょう。個人に責任を負わせるとフリーズしてしまうのです。
共同責任を確認して、間違えたらみんなで修正みんなで学習
私たちの全員責任として前提条件を設定して、意思決定のスピードアップを図りたいと考えました。

While speed is required in everything we do, we need to make decisions to move forward even when the future is uncertain. We can't wait for all the information and data to be available.
What do we do when that is the condition?
We need to make our own assumptions, fill in the blanks, and then make a decision.
The important thing is not the accuracy of the assumptions. It is to organize the basis for our assumptions and to clarify the content of the premise.
Sometimes we may find out that the prerequisites are wrong later.
At that time , we can correct them. We can recognize the problems in the way to make assumptions and use it as a material for learning.
Let's proceed with activities that prioritize speed with our own prerequisites.
あらゆることにスピードが要求される一方で、将来が不透明でも前進する意思決定が必要です。全ての情報やデータが揃うことを待っていられません。
そのような時はどうしますか?
「自分で前提条件を作り、不確かな部分を埋めて、意思決定をする」ことが求められます。大切なことは、前提条件の正確性ではありません。前提の根拠を整理しておくこと、前提の内容を明確にしておくことです。
前提条件の間違いが後でわかることもあるでしょう
そのときには修正すれば良いのです。前提の立て方の問題を認識して、学びの材料にできます。
自分達なりの前提条件を持ってスピードを優先する活動を進めましょう。

情けない話かもしれませんが、拠点長の私だって、一人で条件設定して
  「これで行け」
と言うのは怖いです。マネジャーの立場ならなおさらでしょう。
自律を求める時の心理的安全性を確保するためにも、
  「前提条件は合意」「間違っても責めない」
を共通の認識として持っておくことが不可欠です。

最後までお付き合い、ありがとうございました。

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