バリバラ「ふつうアップデート 神戸塾」

Eテレの「バリバラ」の神戸塾の前編を視聴。
俳優神戸浩氏(バリバラでナレーションを担当している)が講師の障害者専門の俳優養成塾で日本演劇界の第一人者の鴻上尚史氏を特別講師に招いての特別授業。
鴻上氏は、今年のバリバラの夏の生放送をSNSで評価していただけに、まさか、「バリバラ」本編に登場するとは。
この番組らしく、授業の中に、日本のエンタメ業界の問題点をさらっと言ったり(前回は日本の声優業界の問題点も指摘していた)、俳優とは何か、演技とは何かを説く鴻上氏の熱弁が光る回でした。
鴻上氏の「障害者が健常者の演技をする必要があるか」と言う問いかけに、神戸塾の塾生の出した解答が今の日本のエンタメ業界の矛盾を言い表しています・・・。
神戸浩氏の「この塾が自分の若い頃にあったらなあ」的に言うシーンに、この神戸塾の持つ可能性がいろいろと現れています。
いろいろと思う部分が有りますが、神戸浩氏と「バリバラ」が、この「神戸塾」を開いたのは、「俳優は心身ともに健康じゃなきゃいけばいのか」や「俳優は健常者じゃなきゃ、だめなのか」や「何故健常者が障害者の演技をする必要があるのか」と言う矛盾や疑問点から、始まっています。それ故に、神戸塾が、日本のエンタメ業界や演技の世界に、いろいろと可能性や切り開く地平を見せたと言う部分は、本当に大きかったです。
最後に、鴻上氏の言ったり「いつ風が吹くかも知れないから、帆は立てて置け」と言う言葉(自分の記憶を起こして書いてます、すいません)に、神戸塾の塾生じゃなくても、「プロを目指す者」には、いろいろと奮い立たせてくれる言葉だった言う事を思いつつ、この記事を締めたいと思います。