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想い徒然(言の葉 彩々)/創作 時々リアル

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このひとひらにありったけの想いをこめて、 拙い言葉を綴りました。 小説であったりドラマであったり 時々リアルな、 その時感じたままを.。.:*♡とりどりに。 ★17歳から書き溜め…
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#恋

昨日の夢

昨日の夢

いつもの朝
いつもの窓辺

光と影の 危うい位置で
ひとときの
淡い想いに 絡む糸

かなわぬ儚い恋ならば
いっそ夢なら 夢のまま
そっと 風に放とうか

願いは 遠く 時は 無情
やがて来る 春さえ待たず
尾根の白雪とけぬ間に

指先の
名残の糸が プツンと切れた

ポロリと雫

別れの朝

陽炎(かげろう)

陽炎(かげろう)

笑っているのに 瞳が寂しそう

あなたは
声をあげて笑う事は あるのでしょうか
弾むようにキラキラと
過去や未来を語る時は あるのでしょうか

本当の言葉は どれですか?
本当の心は どれですか?

たくさん聞いても 見えません

夢の中では
あんなに楽しそうに笑っているのに

あなたの心が遠すぎて
本当のあなたが 見えません

恋と呼ぶには あまりにも
私にとって
あなたは まるで陽炎だか

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そっと…

そっと…

あなたが悲しみの中にいるのなら
かわりに そっと 涙を流しましょう

あなたが微笑みを忘れたならば
そっと その頰 くすぐりましょう

あなたがとても寂しい時は
いつでもそばで揺れましょう

いついつまでも 揺れましょう

たとえ あなたが 気づかなくても
それだけで 私の心は
とてもとても 温かくなる

「冬が 来るよ」‥‥
光がソッと 耳打ちするまで
このまま 静かに
揺れていたいのです

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まばたきの伝言

まばたきの伝言

(時に咲く花)

もしも 瞬きの瞬間だけ 時間を止めるなら

あなたは その時 何をしますか?

私は その一瞬

伝えられなかった たった一言の想いを

告げたい

「忘れない」…

たとえそれが

私一人の想いだとしても

そこにあなたが居て

繋がらない想いの糸を

不器用な指先で 結ぶ事が叶わないなら

せめて

ずっと 忘れない事

伝えたいよ

雪の詩(うた)

雪の詩(うた)

1つだけ 答えてくれないか? 君の瞳に 僕は映っているかぃーーーーーーーーーーーー

リボンもなく 伝える言葉もない
空から 大地への真っ白い贈り物

まつ毛に 頬っぺに 触れては消えて
無邪気な笑顔の周りだけ
仄かに明るく 暖か色

それは
まるで 幻影(まぼろし)
まるで 白昼夢(ゆめ)

手を伸ばしたら 消えそうで
瞬きしたら 覚めそうで
吐く息の 白さまで潜めて
ただ

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想い出めぐり

想い出めぐり

この空は 遠く過ぎ去った頃へと

この海は 遥かあなたの元へと 続く

愛をなくして ひとりぼっち

空を見上げる事もなく 海を見つめる事もなく

セピアな心 引き摺って ピエロの笑顔で 想い出めぐり

木枯らし吹いて 木の葉が鳴いて 心の糸が プツンと切れた

高く 高く ブンブンブン

飛んでけ 飛んでけ 幸せだったあの頃へ

たどり着いたら 古ぼけた 想い出に鍵

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