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面白い本・好きな本|大切に心に刻む、子供心の宝箱[星の王子さま、アルケミスト、モモ]

この世は思った通りになる

そんなわけない。思った通りになるわけない、と思うかもしれない。でも、思った通りにならないと“思っている”時点で、やっぱりそれは思った通りになっている。。

大人は知識を蓄え経験を積み、客観的で正しい判断を下している、、、と言いたいところだけど、そんなわけない。周りの人間の評価を気にして、日々の忙しさに追われて、現実と折り合いをつけながら懸命に生きている。

曇りのない目で生きる子どもから学んでみる?

秋はやっぱりコスモス畑

子供心を忘れない

子ども向けに書かれた児童書は、単に「わかりやすい」だけではない。児童書にごまかしは効かない。つまらないとすぐにそっぽをむかれてしまう。

子どもは、余分な知識や経験で補うことなく、その場の空気を読まずに本質を見抜く。児童書は、無駄を削ぎ落とし、丁寧につくる必要がある。

子どもが子どもとして楽しめて
大人も大人として楽しめる

ということで、丁寧に編まれた珠玉の言葉で彩られた児童書を3つ。子供心の宝箱のような本。大切に大切に心に刻む。

大切なものは目に見えず
夢をあきらめず
大切に、今を生きる

自分の中の”子供の心”を呼び醒ます?

フランス|星の王子さま

大切なものは目に見えない

夜になったら星を見てね。ぼくの星は小さすぎて、どこにあるのか教えられないけど。でもそのほうがいいんだ。ぼくの星は、夜空いっぱいの星のなかの、どれかひとつになるものね。そうしたらきみは、夜空ぜんぶの星を見るのが好きになるでしょ……ぜんぶの星が、きみの友だちになるでしょ

大人」と「子供」の物語。砂漠に飛行機で不時着した僕が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった。

バラ色のレンガの素敵な家」と言っても大人には伝わらない。「10万フランする家」と言うと価値のある家だと判断する。大人の言い方。

子供のころの気持ちを忘れないこと
自分らしくのびのびと生きていくこと


ブラジル|アルケミスト

夢をあきらめない大切さ

夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ。僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。挑戦する勇気がなかったら、決して発見することができなかったものだ

」を追い求めるか、それとも諦めて生きるか。スペインのアンダルシア地方からエジプトのピラミッドまで、宝物を求めて旅をする物語。

みんな気づいていないのは、自分の夢はいつでも実行できるということ。傷つくのを恐れて夢を諦めていること。でも、夢を諦めるのは、実際に傷つくよりもつらいもの。

自分を縛っているのは、自分だけ


ドイツ|モモ

今を大切に生きる

とてもとてもふしぎな、それでいてきわめて日常的なひとつの秘密があります。すべての人間はそれにかかわりあい、それをよく知っていますが、そのことを考えてみる人はほとんどいません。たいていの人はその分けまえをもらうだけもらって、それをいっこうにふしぎとも思わないのです。この秘密とは──それは時間です。

日々過ぎ去る「時間」について教えてくれる物語。時間に追われ,人間本来の生き方を忘れてしまっている人々に、風変りな少女モモが時間の真の意味を気づかせてくれる。

モノを見るためには目があり、音を聞くためには耳がある。そして、時間を感じとるために心がある。

時間がないと感じているのに、過去にとらわれたり、先の見えない未来に怯えたり。どうしたら、毎日を大切に生きることができるのか?

今を大切に生きる
今この瞬間を懸命生きる


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