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朝ごはん

我が家の朝食は、ごはんとお味噌汁が基本。その時の気分でそこに納豆があったり、前の日のおかずの何かしらがついてきたり。
何はなくとも、ごはんとお味噌汁。

このカタチになったのは、土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」に出会ったから。

それまでは、
昨日は和食だったし、今日はサラダのっけてワンプレートかなあ、それかスープかなあ、みたいな具合で朝から迷いが多くって。
お湯を注ぐだけのスープ類を買ってみたり、半端に使い残す食材がでてきたり。なんとなく、しっくりこないなあという感じでした。

もちろん、朝から今日は何食べようかな〜と楽しめるときはそれでいいのだけど。
心がざわざわしていたり、仕込みが立て込んでいたりすると、たちまち心がぐらぐら揺れ始めます。

「ああこんなこともちゃんとできない自分にお店をやる資格なんて無い…」と、ものすごい勢いでネガティブ沼に転げ落ちていく始末。和さんには朝から多々ご迷惑をおかけしました。(ちなみに、和さんはもともと何も気にしていません。わたしが勝手にこうしなきゃ、と思っていただけ)

それが、この本を読んでがらりと変わりました。ごはんとお味噌汁を用意できたらもうそれで十分なんだよ、安心して毎日続けていいんだよ、と背中をとんとんと撫でてもらっているような。手をひいて明るいところまで連れてきてもらったような。そんな心地でした。

雷に打たれたような衝撃、というよりは雨が上がってお天道様が顔を出したようなあたたかな読書体験。

あれこれ考える前に、お米を洗う。お出汁を火にかける。(水出しだったり、だしパックだったり)あとは具材を何にするか決めるだけ。それだけ決めればいい、と思えただけで決めることが楽しくなりました。

たとえば、今朝はこんな感じ。
昨日のすき焼きで残った長ネギとしいたけ。そういえば、お昼ごはんのサンドイッチ用に買った食パンを食べ切っておきたいんだった。ということで、今日はトースト。お米洗う前に思い出して良かった〜。
トーストに合わせるから、バターに合う感じが良いな。お味噌を溶いたあとにシャウエッセンをぽいぽいと入れて卵も落とす。

ゆるがない軸、みたいなものをもらったから、より自由に考えられるようになったと思います。

この本、すごく良くって!ということを周りのたいせつな人たちにも伝えたいのだけど、いつもうまく言葉にできなくて。何を言っても足りない気がするし、何を言っても余分な気がしてしまいます。
結構な情熱をかけてこの文章も書いたけれど、まだまだ伝わらないなあと不甲斐ない気持ちです。

今日の朝ごはん。たまごはいい具合に半熟で。お箸をいれるとぷっくりとろりと黄身が顔を出しました。なんかいいことありそうだねえ、と言いながら美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

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