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東北縦断地獄旅

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東北縦断地獄旅3日目②

東北縦断地獄旅3日目②

じとじとと熱い空気が背中にべたつく中、東京の街中に帰ってきた。

次の目的地が今回東京にやってきた最大の目的だ。

降り立ったのは中央線、御茶ノ水。

そこから見慣れぬ街並みの中を歩いていく。

ここは大学が多い。

有名私大のあまりにも巨大すぎる建物が時折地方国立大の私を見下ろすかのように視界に飛び込んでくる。

いや私は学歴コンプなどでは一切ないからそこに目くじらを立てるみたいなことは特にない

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東北縦断地獄旅3日目①

東北縦断地獄旅3日目①

田舎者というのは東京に憧れを持つらしいが、自分はそんな風には全く思えない。

人も建物も密集していて、それぞれがせかせかしていて、いるだけで息苦しいと思ってしまう。

ただ、旅というのはまた不思議なもので今はその息苦しさも味わい深い。

都会のお世辞にも綺麗とは言えない空気を吸って東京の街に飛び出していこうと思う。

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起きたら昼だった休日というのはその瞬間から憂鬱だ。

これが旅先となれば

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東北縦断地獄旅2日目

東北縦断地獄旅2日目

徹夜したときの浮遊感というのは強烈な睡魔と共に妙な心地よさを包含している気がする。

そんなことを思いながら夏の涼しくもない風を浴びて歩くのは寝静まった盛岡市中心部。

結局眠れないまま午前3時半を回り、そのままいてもネカフェの滞在時間が伸びて料金が増えていくだけだと思ったので思い切ってもう出発することにした。

とはいえこの時間は繁華街ですら静まっている時間だ。

行く先がないというのは自明であ

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東北縦断地獄旅やってみる

東北縦断地獄旅やってみる

今日起きたのは昼の12時、夏休みなのにこんな怠けた生活してる自分が最悪でたまらない。

外は快晴、なんでこんな夏らしい天気の日に家にひきこもってるんだろう?

なんて自分に若干の苛立ちを感じながらふとこんな言葉を思い出した。

「自分の部屋で、人生なんて考えられるか?」

2002年の青春18きっぷのポスターに書かれていたキャッチコピーだ。

2002年と言えばは私はこの世に居ない訳だが、私はこの

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東北縦断地獄旅1日目

東北縦断地獄旅1日目

思いつきのまま最初に乗り込んだのは秋田行き普通列車。

先日大館に用事がありそれで乗ったばかりの路線であったが、今回の用事は大館なんてそんな近所では無い。

東京を目指しているのだ。

見慣れた景色に囲まれて約50分列車に揺られ、大館で乗り換える。

ここからはローカル線として有名な花輪線に乗り継ぐ。

この路線は日本の背骨とも呼ばれる奥羽山脈を貫く路線のひとつであり、山越えが厳しい区間である。

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