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  • 前立腺がん治療の実況中継

    前立腺がんの治療の模様を報告します。

  • ドライブルート

    札幌発着の日帰りドライブルートの記録です。

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雑記~ベートーヴェン交響曲第7番

クラシック音楽が好きで様々な作曲家の様々な曲を聴いてきました。もっとも残念なことに音楽的なセンスはあまりないようで、センスのなさを補うために知識や理論を詰め込もうとした時期もありました。 好きな曲はたくさんあるのですが、その中でもベートーヴェンの交響曲第7番は私にとっては特別な曲で偏愛してきました。ここでは、そのベートーヴェンの交響曲第7番にまつわるちょっとしたエピソードを書き残しておこうと思います。 もうずいぶん前のことです。ある演奏会のプログラムにベートーヴェンの交響

    • 前立腺がん治療の実況中継#22 治療計画用画像撮影

      金マーカーとスペーサーの手術から1週間。陽子線治療の計画を立てるためのCTとMRIを撮ってきました。 CT、MRIが終わるまでトイレには行かないように指示されていたのですが、前日に入院中にもらった予定表を確認してみると、CT、MRIの30分前に採尿して、CT、MRIが終わったあとで泌尿器科の外来に行くことになっていました。というわけで、病院に電話してCT、MRIが終わってから採尿するように調整してもらいました。 もうひとつ。入院中の説明では、CT、MRIの1時間前までにト

      • 前立腺がん治療の実況中継#21 金球埋め込み術・ハイドロゲル留置

        金球埋め込み術・ハイドロゲル留置陽子線治療に先立って、前立腺に金マーカーを埋め込み、直腸への放射線量を減らすためのスペーサーを注入する手術をしてもらいました。タイトルはこの手術の正式名称です。3泊4日の入院でした。 この手術には大きな不安を抱えていました。生体検査の時に大出血をしたので、今回の手術でも出血をするのではないかという不安です。セカンド・オピニオンをもらった先生も、転院先の病院の先生も、今回の手術をしてもらった大学病院の先生も、「出血の可能性はゼロとは言えないが、

        • ドライブルート オロロンライン北上の旅

          札幌市内を出発して石狩市に入り国道231号線を北上します。日本海に沿って走る国道231号線はオロロンラインと呼ばれています。天売島に生息するオロロン鳥に由来する名称です。 はまなすの丘公園国道231号線をしばらく走ると、左に曲がって道道225号線に入ります。石狩川に沿ってできた長い砂嘴の先にはなますの丘公園があります。ヴィジターセンターの駐車場に車を停めて木道を歩くと、季節によって様々な花が咲き野鳥の囀りが聞こえます。風向きによっては波の音も聞こえてきます。木道の先まで60

        雑記~ベートーヴェン交響曲第7番

        • 前立腺がん治療の実況中継#22 治療計画用画像撮影

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        • 前立腺がん治療の実況中継
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        記事

          ドライブルート 積丹半島一周の旅

          今回は札幌を出発して古平、美国方面から神威岬を経由して神恵内、岩内、共和町、余市町を回るルートです。札樽道から後志道に入り余市ICで高速を降ります。 ニューしゃこたん号美国町の港から出港する水中展望船です。黄金岬をはじめ積丹半島沿岸の絶景を見ながら40分ほどの船での周遊になります。「積丹ブルー」と呼ばれる海の美しさも堪能できます。積丹の海の色は独特ですね。船底からガラス越しに海の中を見ることができます。配られたパンの耳を持って手を差し出すとカモメが攫っていきます。なかなかで

          ドライブルート 積丹半島一周の旅

          前立腺がん治療の実況中継#20 入院・手術の日程

          入院・手術の日程先日、大学病院で入院について説明を受けた時に、入院の日程について目処だけでも教えてくれるようにお願いしたのですが、その時点ではまったくわからないとのことでした。それですっかり油断していたのですが、その2日後に突然電話が来て翌週の入院と金マーカーとスペーサーを挿入する手術を提案されました。 いやいや、いくら何でも1週間後では仕事を調整することは不可能です。入院はずっと先のことというニュアンスで説明されていたので、そういうつもりで仕事の予定を入れてしまいました。

          前立腺がん治療の実況中継#20 入院・手術の日程

          前立腺がん治療の実況中継#19 陽子線治療へ

          陽子線治療へキャンサーボードの結果を聞きに大学病院へ。キャンサーボードでは陽子線治療も手術も可とのことだったそうです。手術? そもそも陽子線治療のために大学病院に紹介状を書いてもらったので、手術という選択肢について考えたことがなかったのですが、放射線治療科の先生の助言で、泌尿器科の先生の説明を聞いた上で、陽子線治療がいいのか手術がいいのか決めることにしました。 というわけで、泌尿器科の先生の話。明らかな転移は見られないものの、PSA値を見る限りは小さな転移がある可能性が高い

          前立腺がん治療の実況中継#19 陽子線治療へ

          ドライブルート 湖を巡る旅

          病気をしてからできるだけ休日出勤をしないようにしているので、天気の良い休日に時々妻とドライブに出掛けています。札幌を起点にした日帰りのドライブなのですがそのルートの記録です。 今回は「湖を巡る旅」ということで、洞爺湖、支笏湖、オコタンペ湖を廻るルートです。ルートの概要は下の目次を参照してください。 道の駅「望羊中山」札幌市内から定山渓を抜けて中山峠へ。左手に道の駅「望羊中山」への入り口が見えるのと同時に正面に端正な山の姿が見えます。「お、羊蹄山か」と思うのだけれど、実はそ

          ドライブルート 湖を巡る旅

          前立腺がん治療の実況中継#18 MRI検査

          MRI検査前立腺がんの疑いがあると言われてから今日に至るまでMRI検査をしたことがありませんでした。最初の段階の生検の前にMRI検査をすると聞いていたのですが、実際にはMRI検査は行われないまま。キャンサーボードで陽子線治療の是非を検討するにあたってMRI検査が必要とのことで、MRI検査を行うことになりました。前回の通院時にMRI検査をすることが決まってから検査までおよそは3週間。生検の前にMRI検査をやってくれていれば、もうちょっと展開が早かったかも知れないですね。 さて

          前立腺がん治療の実況中継#18 MRI検査

          雑記~The Giving Tree

          写真のような切り株を見ると、Shel Silversteinという作家が書いた(描いた)The Giving Treeという絵本を思い出します。好きな本、好きな作家です。 この本では冒頭でsheという代名詞を使うことで、この木が女性であることが明らかになります。一方で、翻訳をするにあたってsheを「彼女」としてしまうと、「彼女」が木を指すことがわかりにくくなってしまうんですよね。この本の翻訳はほんだきんいちろう訳と村上春樹訳の2種類が出版されていますが、いずれもsheは「木

          雑記~The Giving Tree

          前立腺がん治療の実況中継#17 大腸内視鏡検査

          大腸内視鏡検査前立腺がんとは直接関係がないのですが、以前、大腸のポリープを切除したことがあって、陽子線治療の前に大腸の検査をしてもらったらいいという妻の助言で4年振り(?)3回目の大腸内視鏡検査に行ってきました。 検査前日の夜から何も食べられないので、なるべく早く検査を終わらせて食事をしたいと思う一方で、検査の4~5時間前から下剤を飲まなければならないので、なるべく遅い時間に検査をしたいという二律背反。これまでの経験から午前11時に検査を予約しました。この時間ならおそらく午

          前立腺がん治療の実況中継#17 大腸内視鏡検査

          前立腺がん治療の実況中継#16 大学病院へ

          大学病院へ さて、今日は紹介状を書いてもらった大学病院に初めての通院でした。大学病院と言えばちょっと敷居の高い印象でしたが、実際にはこれまでのどの病院よりもフランクだったように思います。大学病院だけあって、医師の卵の学生さんが見学していたり、診察室ではこれまでの治療の経過の確認などをしていました(今日がデビューだったのか、かなり緊張していましたね)。待ち時間もこれまでで最短でした。泌尿器科と放射線科のふたつの外来の予約が入っていたために調整してくれたのかも知れません。 「金

          前立腺がん治療の実況中継#16 大学病院へ

          前立腺がん治療の実況中継#15 陽子線治療へ

          陽子線治療へおよそ1ヶ月半振りの通院でした。連休を挟んだのでかなり間が空きました。また、先週の月曜日が祝日だったせいか、大変に混んでいました。診察そのものは5分くらいだったと思いますが、病院に着いてから病院を出るまで4時間かかりました。 さて、今日の通院のためにいろいろと準備していたのですが、診察はあっけなく終わりました。副作用の少ないとされる陽子線治療を選びたいという話をしたところ、陽子線治療のできる大学病院に紹介状を書くのであとは大学病院でという話。金マーカーやスペーサ

          前立腺がん治療の実況中継#15 陽子線治療へ

          前立腺がん治療の実況中継#14 ホットフラッシュ

          ホットフラッシュホルモン療法をすると、いわゆる更年期障害のような症状が出るとは聞いていました。そのひとつにホットフラッシュというのがあるそうで、どうやらそれが時折私の体にも起こっているようです。突然、体が熱くなって汗が出てきます。もともと大変な汗っかきで、ちょっと緊張感のある場面に遭遇すると大量に汗をかいたりしていたので、最初はそれかなと思っていたのですが、緊張感とは関係のない場面でも症状が出るのでおそらくホットフラッシュなのでしょう。これまでは気温が低かったせいか、あまり自

          前立腺がん治療の実況中継#14 ホットフラッシュ

          前立腺がん治療の実況中継#13 転院後初受診

          転院後初受診前回の受診からおよそ1ヶ月半の間が空きました。今日が転院後初めての受診。新しい主治医はよく話を聞いてくれて、面倒くさがらずに説明をしてくれそうで安心しました。 夏に放射線治療をするということで方向性を確認しました。転院先のH病院でIMRTを受けるか、大学病院に紹介状を書いてもらって陽子線治療を受けるかを今後検討することになりそうです。悩みどころですね。陽子線治療の方が副作用が小さいと言われていますが(検証はされていないとのことですが)、陽子線治療をするとすれば、

          前立腺がん治療の実況中継#13 転院後初受診

          高校英語の観点別評価#04 自己評価と相互評価の是非

          以前も書いた通り、私は自己評価や相互評価を多用している。たとえば、「話すこと(やりとり)」を評価するために2分間の対話をする場合、教員ひとりが生徒全員と対話すればざっくりと3コマの授業を費やさなければならない一方で、4人のグループワークにしてふたりが対話しているところを他のふたりが評価するという形にすれば、相手を替えて2回やっても10分程度で終えることができる。相互評価は、私にとっては「話すこと(やりとり)」を評価するための現実的な解決策である。 こういう話をすると、公平性

          高校英語の観点別評価#04 自己評価と相互評価の是非