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ちょっとできるようになったと思ってた大人の二回目の一人旅〜ああ松島や松島や編〜その1

初めての一人旅で伊勢神宮に行ってから早二ヶ月。弾丸バナナワニ園に行ったことを除いたらしばらく遠出からは足が遠のいていた。

「旅に出たい…」

気持ちがモヤモヤしていたことも相まって、すごく出かけたい気持ちでいっぱいになっていた。

長年見たい見たいと思っていた蛍を見に行こうか…この間たまたま見かけて美味しそうだった富山のお刺身を食べに行こうか…

ぽこぽこ選択肢は浮かんでくるものの、色々な気持ちの面でのしがらみもあり、なかなか一歩が踏み出せずにいた。

だらだら悩んでまた日にちだけが過ぎてゆく。。

そして先日、ようやく重い腰を上げる。

「松島に行こう」

なんで松島に行きたかったのかよくわからない。もはやほとんどなんとなく思いついた松島。そして行きたいと考えていた場所たちの天気を比較した結果、最も天気が保ちそうだったので、松島に行くことを決めた。

直前まで悩んで悩んで、また当日に決めて突撃パターンである。

前回の伊勢神宮は一泊二日だったが、今回はもう少し長く行きたい。最大三泊四日のていで準備をすることにした。

準備めんどくせえ…!

一度は決意をしたものの、ここでまた心が折れそうになる。一泊二日と比べたら、なんと荷物の多いことか。めんどくさいの気持ちを抱えつつ、せっせと準備を始める。

荷物をまとめたのでかばんに詰めようとして気付く。これは…入らない…???仕方なくサブでも荷物を持つことにして、なんとか準備が完了した。

行くと決意するまでうだうだ悩んでいた結果、本来なら十分に時間はあったはずなのに電車の時刻がギリギリになっていた。

余裕なんかいくらでもあったのに…またドタバタ劇で始まってしまった。

急いでいるために忘れ物がないかも心配だし気持ちもとてもせかせかと焦っていた。

こういうのはとても良くない。余裕がないと危ないしちょっとしたことでもイライラしてしまう。次こそは気をつけたいものだ。。(フリにならないといいが…)

家を飛び出し、早足で駅に向かった。伊勢神宮、バナナワニ園に次ぎ、三度目の一人新幹線だ。

前よりも不安少なく、新幹線のチケットもちょっとサクサクと購入もできるようになった。チケットが一枚だろうともう動じることはない。

電車に乗り込み、ホテルをとることにした。前回の激怖ホテルがまじでトラウマだったので、今回は多少値が張ろうとよく聞くお馴染みのホテルの予約をとることにした。

ひとまず二泊でとって、その後のことはその時に考えることにした。

ホテルの予約もとれたので、とりあえずこれでパニックになることはない。

電車を乗り継ぎ、無事に新幹線の駅に到着した。掲示板を見ると一本早いのに乗れそうな気がする。

しかし携帯で調べるとその一本早い新幹線が表示されない。。何故だ…???

もう一度掲示板を確認する。

…もしかして、指定席しかないのか?

私が買ったのは自由席のチケットだった。
はっきりとわからないままとりあえずホームへ向かい、駅員さんがいたので訊いてみることにした。

「この新幹線って自由席ありますか?」

「指定席のみです」

「次のですかね?」

「(時刻表見ながら)そうですね」

指定席しかない新幹線があることを初めて知った。ちょっとできるようになったつもりでいたけれど、やっぱり知らないことばっかりだ。

駅員さんにお礼を言って、自由席の位置まで移動して並んで待つことにした。

そんなに待たずに、乗る予定の新幹線は到着した。フォルムがかっこいい。記念にと写真を撮った。

はしっこの方が空いている説を今回も推して一番端で待っていたが、なんとなく微妙だったので結局その隣の車両に乗り込んだ。

前回、前々回が空いていたのでそれが当たり前になっていたのだが、今回はそこそこ人が乗っていた。

窓際には座れなそうだ…

諦めて空いていた三人席の通路側の席に座ることにした。

荷物が重い…

持っていた手提げを前の席の荷物掛けにかけて、持ってきた本を読む。

仙台に行くので、読もうと思って積読になってしまっていたサンドウィッチマンの本を持ってきたのだ。

新幹線は走り出し、仙台へ向かった。

今回はどんな旅になることか。

二ヶ月ぶりの、二回目の一人旅。モヤモヤした気持ちとサンドウィッチマンの本を手に、私の旅がまた始まったのだった。


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