高校留学を終えて
アメリカ高校生活
私はアメリカの高校に1st と2nd semester つまり一学年分いました。
また、学年は「Senior」という日本でいう高校三年生に割り当てられたので、最後には卒業することができ、アメリカ式の卒業式も経験することができました。
一年前まではただの都立高校の2年生でしたがこの一年で自分の人生は大きく変わったと思います。
日本の学校の制度とはそもそも環境が異なるので比較するのは難しいですが、私の場合、正直アメリカの高校の方が日本の高校よりも良かったと言わざるを得ないと思います。
各生徒に自由があり、自主性を持って行動すればなんでもできるような環境で、高校の中は常にフレンドリーな雰囲気と節度を守れば先生も色々めちゃくちゃなことをしていたので日本ではあり得ない光景でした。
評価
私は留学生だったので、多少の譲歩はあったかもしれませんが、それでもなるべく現地の高校生と同じプログラムを受け、同じ課題をこなし、同じ評価基準で授業を全て受けた上で最終的な評価はどの教科でもAやA+を取ることができました。
日本の高校のような大きな期末テストなどのテストで全てが評価されてしまうようなことはなく、毎日の課題や授業の取り組み具合、Kahootも含めた小テストの結果など様々な点数を加味して評価がつけられていました。
英語能力
全般的な英語の成長
英語力に関しては私はグンと急成長をした感じではないように感じますが、英語のリスニング力に関しては大きく飛躍していると感じます。また、英語の文を作る力や、全ての授業でパソコンを使い倒し、デジタルの力でなんとかなった部分もあったのでそういったデジタル能力も成長していると思います。
全ての留学生がこういうわけではないと思うので、もちろん英語力が飛躍的に上がった人もいるかと思いますが、留学生全員が英語力が上がるというわけではないと思います。
普段使いの英語
普段使いの英語は日本にいるときよりは確実に伸びていると思います。日本では英語を使って家族とコミュニケーションをとることはなかなかないですし、英語を話すホストファミリーや友達がいる環境だからこそできる成長だと思います。
アカデミックな英語
学校で使いようなアカデミックな英語に関しては普段から課題で使ったりするので多少の専門用語は覚えるようになりますが、そもそも普段から使わない上に、専門用語が各教科で色々とありすぎるので覚えきれません。
あとは今はパソコンでなんでもできるので、翻訳機やAIを使うことが多く、効率的な学びを優先していたこともあり、学びとして中身のあることを習ったような授業は少ないような気もします。
その分、他の授業ややりたいことにウェイトをかけることができました。
価値観の変化
価値観は元々日本の中でもずれていたところがありましたが、アメリカに来てからそのズレた価値観が自分のアイデンティティにも自身にも将来設計の一部にもなったので非常に良かったです。
特に日本人の固定概念にとらわれがちで周りに流されがちな考え方、自分の意見で行動することが少ない性格は変わったと思います。
常に自分に根拠のない自信を持ち、チャレンジする
生活環境を変えることは怖いことではない
変化を受け入れる
自分のコンフォートゾーンから抜け出す
当たり前を当たり前だと思わない
常に自分の考えを持ち続ける
これらの価値観は特に留学を通して自分のためになる価値観であると感じました。
ホストファミリー
ホストファミリーの存在は自分の中で非常に大きいものでした。特にホストマザーは自分のことを常に考えてくれ、送迎や食事、イベント毎、旅行の計画など彼女なしでは生活できないほど良くしていただきました。これもあたりまえではなく、中には留学生の中にもホストファミリーがあまりにも自分に合わないので変えた人もいたようです。ホストファミリーにも彼らの人生、ライフスタイルがあるので、それを否定することは留学生にはなかなかできません。そのため自分のホストファミリーには非常に感謝しています。
ホストにはホストブラザーとシスターがいたのですが2人とも12歳と10歳という日本で言うと小学校高学年くらいの年齢で好奇心旺盛で自分にも気安く接してくれました。特にホストシスターはアクティブで優しく人懐っこい性格で妹ができた感覚でした。
また、ホストファザーはベトナムからのアメリカ人なのでアジアンフードが食卓によく並んだので日本人の自分としては非常に心強く、快適な環境でした。自分は本当にホストファミリーに恵まれていたなぁと思います。
ライフスタイル
アメリカでのライフスタイルは日本の時と180度違うライフスタイルでした。紙での試験勉強もなければ、友達関係で悩むこともなく、帰ればやりたいことがなんでもでき、身の回りのことはある程度自分でやります。
食事
また、食事は朝食はほとんど食べず、昼食は学校のランチ(これがあまり美味しくなく不健康)、夕食は6時ごろには食べるという食習慣でした。食べ物はかなりまちまちですが日本とはもちろん違いますし、週に3日ピザという週もあったのでもうファストフードは当分食べたくないというほど堪能しました。
ただ、これだけは言えるのは食事に関しては「日本」が1番ということです。食事のレパートリーから食材の質の良さ、新鮮さ、衛生管理の高さ、何から何まで整い過ぎていると思います。栄養素に関しても日本食は全てバランスが取れていますし、おかずの種類も無限にあるので飽きがきません。あとは「お米」がやっぱり炭水化物のカテゴリーでは最強だと思います。
日本という国
食事の話をした流れで日本という国がどのような国なのか。日本の外から客観的に見た日本をお伝えします
食の宝庫
まだ海外の国々を回ったことがあるわけではないですが、日本人の私にとっては少なくとも、日本が「食」に関しては一番であると言いきれます。
少し探せば、あらゆる国の食材や料理を堪能することができ、普段からみそや醤油など植物由来の健康的な食材を食べ、3食家族揃ってそれが食べられる国はなかなかないと思います。もっと日本人は常に食べている自分たちの食事に感謝するべきだと思います。
異常な程の街の綺麗さ
世界と比較しても日本は全国道路が整備され、街並みが綺麗だと思います。場所によっては小汚い場所や古い場所もあるかもしれませんがそれも味があっていいと思います。
また、東京に至っては常に灯りがついて、人が行き交い、まさに眠らない街といった感じで美しいと思います。また、少し都内から離れると自然の宝庫で森や川など何でもある本当に美しい国だと思います。
また、地理的にも日本は四季がはっきりと分かれているので、その季節にしか見られないような景色や角度を味わうことができ、まさに異常な程の美しさです。
治安
治安という面でも日本は世界でも一番ではないでしょうか?国民性からもとにかく平和な国で治安の良さは普段から感じられると思います。
アメリカだと銃が合法な場所があるので銃撃事件が起こってしまうのは当たり前のことのようになっています。そのため夜遅くまでの外出はまずできませんし、危険です。
また、アメリカでは国土が広いからというのもありますが、日本ほど交通公共機関が整っているわけではないので、移動する時は大抵車が必要になります。そういった面で交通の利便性も日本はレベルが違うと思います。
まとめ
ここまでを通して、高校留学で経験したことや学びを書いてきましたが、本当にこの経験は貴重な体験であったと思います。
また、誰もがこの経験ができるわけではないということが分かっている分、こういった形で文字として残しておけることにも感謝したいと思います。
そして、今回の学びを今後の人生に大いに発揮して有意義な楽しい人生を送れるように頑張りたいと思います。
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