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森と湖とやさしい人々。カナダのヒッピータウン、Nelson暮らしの始まり

車窓の向こうの景色を眺めて

Nelson(ネルソン)に向かう長距離バスのなか、私は日本のことを思っていました。

どんどんと窓の向こうの景色が変わっていく広い大陸の大地。時折、小さな街があり、バスは休憩にとまりながら進んでいきました。

バスの車窓からみえるカナダの豊かな森。

日本にはどんな小さな村や集落にも鳥居があり、神社があり、神さまが祀られています。

自然への祈りと共に育まれてきた日本の原風景。それがどんなに素晴らしいことなのか、遠い国に来て、離れてみつめて、深々と想っていました。

カナダには神社はありませんが、たとえ世界のどこにいようとも、“私自身が神社”なのだとバスの中で氣がついたとき、おなかのあたりがとてもあたたかくなり自然と涙があふれてきました。

思い出したのは、訪れている足もとのその土地に敬意を払おう、ということでした。

Nelsonに到着

そして、いよいよNelsonのバスターミナルに到着。バスから降りた瞬間にふわりと全身を包んだやさしく湿った空氣に、日本にも何か通ずるような、なんだかとても懐かしいものを感じました。


◇Nelsonの街にドンと鎮座する象のような山。Elephant mountain(エレファントマウンテン)◇


ここだ。

そんな予感がしました。


ターミナルを出て、再び大きな荷物を引きずりながら二人で駐車場内を歩き始めると、突然1台の車が私たちのすぐ横に止まりました。

「どこに行くの?街まで乗っていかない?」

運転していたのは、長い銀髪に蒼い眼をした、まるで妖精か精霊みたいな風貌の若いお姉さんでした。

「犬を乗せているから少し汚いんだけど。乗って。」

お言葉に甘えて、街まで乗せてもらいました。これは後から知ったことですが、Nelsonではヒッチハイクが公共交通手段だと言われるくらい、住んでいる人たちがみなやさしくて、困っている人がいたらこうして止まって乗せてくれるのです。

Nelson暮らしのスタート

こうしてNelsonに無事に到着した私たち。

不思議と着いた瞬間から、ここに住みたい!と思いました。

インターネットでワークエクスチェンジでのステイ先を探しながら、最初は同じようにホステルのドミトリーに泊まって過ごしていましたが、今回の私たちはひと味ちがいます。


掃除道具をゲットし、

街のゴミ拾いを始めました!


バンクーバーに着いたときから、氣になってはいたんですよね…。街の至る所に落ちているゴミの数々に。

けれどもし私ひとりだったら、実際に行動には移せていないと思います。これも私とは性格が異なる夫が一緒にいたからこそできたこと。


なんで笠⁉︎ 

なんでハッピ⁉︎

と、いろいろツッコミどころ満載であろう夫の姿ですが、

このゴミ拾いの継続が、その後私たちに数々のミラクルとご縁をもたらしてくれることとなります。


◇Elephant mountain の頂上から見渡したNelsonの街と湖◇


◇Nelsonに着いたばかりの私たち。これから待っているたくさんの素晴らしい出会いと体験をまだ知らない◇

つづく。

だれもがより自由に、自然界の多様な生命と一緒に本当に豊かにすこやかに暮らしていけるあたらしい文明の渦を、今いる場所からみんなで創造していくための生き方のヒントをお伝えしています。『宇豆米VILLAGE』が創っていく今と未来にご共感いただけましたらぜひ応援サポートをお願いします✨