【コラム】美里という地元で、人が関わる仕組みづくりを。【みさすてβ#4】
どうも、こんにちは。美里町地域おこし協力隊の大村です。美里や協力隊の活動を通じて綴るコラム「みさすてβ」をお送りします。
2022年4月に着任してから、現在は約1年4ヶ月。一般に協力隊の任期は(最長)3年ということで、もうすぐ折り返し地点を過ぎようとしています。僕のミッションは当初こそ(というか今も)「町のプロモーション」でしたが、時間を追うごとに自分の活動の軸が定まってきた気がします。
キーワードは「人」や「関係性」。美里で人が関わる仕組みづくりを増やしていくことが、自分とまちにとってヘルシーなのではないかと感じています。
人の関わりの大切さを学んだ原体験。
僕が地域やまちづくりに興味を持ったのは、2020年の秋口。宮城県主催で行われていたオンラインでの移住イベントには、各市町の移住・定住の担当者がずらりと肩を並べていて、その中にいた東松島市の移住コーディネーターの方が「今度おいでよ!宮城を案内するよ!」と提案してくれました。
東京のアパートでPCを広げていた僕はその1ヶ月後、実際に東松島の矢本駅に降り立ちます。そこから3日もかけて気仙沼市や南三陸町、栗原市など、本当に宮城のあちこちを案内していただきました。当然さまざまな出会いがあり、気づけば僕は、決してそれまで取り組んでいたライターの仕事に限らず、より広域的な仕事としてまちづくりに関わりたいと考えるようになりました。以降頻繁に東京から宮城へ通い、あるいはオンラインや東京での移住イベントにも顔を出して、移住する前から人のつながりを増やしていたんです。
まさに人とのつながりが地域とのつながりとなり、宮城で活動したいという気持ちも持って、地域おこし協力隊としてUターンしてきました。
僕がこれから軸にしたい活動。
そんな過去があるからこそ、僕は今まさに、美里で人が関わる仕組みづくりに取り組んでいます。そして協力隊の任期を満了した後、生業とする活動の軸にも据えたいと考えます。あえて文字に起こすとすれば、以下のようなイメージです。
移住・定住促進事業
かつて僕自身が移住イベントで、東松島の移住コーディネーターをはじめとする各地の担当者とのつながりを得られたように、今度は僕が美里の担当者として町外の人を巻き込みます。まちづくり推進課の事業のひとつにもある移住・定住促進を担うべく、職員さんと協力しながら活動を進めているところです。
コミュニティ事業
また、決して町外の人に向けた発信だけを行っていればよい、ということでもありませんね。着任してから気づいたことですが、町内の人に美里のコンテンツを知ってもらったり、町内同士の人のつながりを生み出したりすることも、大切な要素だと思うんです。住んでいる人が、自分たちの地域を知り、誇りに思えること。何ならそれが一番の移住・定住促進につながるのではないか、なんてことも考えます。
ゲストハウス事業
そして、やや話は飛びますが、町内に人がつながる拠点をつくりたいと思っています。もちろん各地にコミュニティセンターや集会所があるのは知っていますが、それらとは異なるイメージ。特に若い世代が集まってコミュニケーションが生まれるような場所を、ゲストハウスなのかコワーキングスペースなのか、できれば小牛田駅に近いところで立ち上げたいと思っています。
少しでも人が関わるきっかけを。
昨年から地元の学校とは積極的に関わり、総合学習の授業の中で協力隊が登壇させてもらう機会をいただきました。少しでも学生たちに、将来の選択肢や地域への愛を増やしてもらいたいと思っています。
また、北浦コミュニティセンターを拠点に練習しているハーモニカサークル「ドレミの会」の皆さんには、100歳体操などの活動をされている行政区の皆さんを紹介。七夕のハーモニカコンサートを実施してもらい、集まった方々は懐かしい曲の演奏に合わせて歌っていました。
つい先日とある取材を受けた際、僕の協力隊としての活動を話すと、聞き手の方に「すごくきっかけを生み出していますね」と言っていただきました。正直それまでそんな感覚はなかったので、良いイメージだと思いました。
地域できっかけをつくる人。思えば僕が出会った移住コーディネーターの方からも、大切なきっかけをもらった気がしています。今度は自分の番として、美里での活動を進めていきたいと思えています。
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