フォローしませんか?
シェア
やどかりみさお | アマヤドリ
2020年1月24日 16:44
妹が精神科病院に入院した。病名は、「双極性障害」。双極性障害は、以前は躁鬱病と呼ばれていた精神疾患で、鬱状態と、その対極の躁状態を繰り返す病だ。患者の自殺率は一般人口の25倍以上、鬱病の2倍と高い。完治することはなく、一生付き合っていかなければならない病気だ。妹が高校生の時、母が蒸発し、両親は離婚した。その後、父と一緒に暮らした妹は、高校を卒業し、専門学校に入学したが、程なくして鬱
2020年1月28日 14:17
食べ物の好き嫌いが多い子どもだった。苦手なものは口の中が痛くなった。匂いに敏感で、車の排気ガスやタバコでよく具合が悪くなった。人混みが苦手て、帰宅後はどっと疲れた。そんな私が好きだったもの。それは早朝。窓を開けて、吸い込む空気は1日で一番澄んでいる。朝の匂いは、季節や天気によって違い、頭のてっぺんから足の先まで満たされる。それは、雪がしんしんと降り積もったいつもの町。しんと静
2020年1月23日 08:43
ここはとある保育園。3歳クラス。子どもは10人いる。 雨が降っている日。今日はみんなで何をしようか? 9人がブロックで遊びたいと言った。1人が公園に行きたいと言った。 9人は多数決で、ブロックに決まりだと思った。何しろ外は雨だ。でも、1人は、どうしても公園に行きたいと言った。 あなたはこのクラスの保育士です。こんな時、どうしますか?「風邪ひいちゃうよ。」「危ないよ。
2020年1月15日 08:53
ある、蒸し暑い真夏の日。大都会、東京。 ジリジリと暑いアスファルト。はしゃぐ笑い声。足早に歩いていく人。 そんな中、高架下や日陰には、ところどころに道の傍らに寝転がる人たちがいる。彼らと、行き交う人々は、お互い目を合わせることもなく、ただの風景のように通り過ぎる。 見ないように、考えないように、しているように見える。その日、私は、彼らを景色に見ることはできなか