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何度も廃業を決断したけど、1年以上かけてM&A成約しました

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーをしています。

昨日は大阪でクロージングでした。

大阪の老舗製造業者さんの案件で、実は案件として動き出したときから1年以上経っています。

協業パートナーの方へ相談があり、相談の結果、「M&Aにチャレンジしよう」ということになったので私に話を振っていただいたのですが、当初は廃業が前提にありました。

たしかに、日本国内でその製造業者が製造する製品はもうその会社が唯一になってしまっていたし、中国工場も立派なものでした。

昨年から買手候補となる企業を紹介していて、トップ面談まで進んで本格検討が進んでいたところがあったのですが、2022年までは中国はコロナ対策が厳格で入国すると長期間の隔離(宿泊場所も食事も指定される地獄)がかなりきつく、買手候補が肝心の工場を見学することができずにやむなくM&A断念することになってしまいました。

その後、「やはり廃業でいこうか・・・」という流れにはなったのですが、売主側のネットワークを洗い出し、既存の取引先から継承先を当たれないかを模索。

その2者のうち、1者へ継承を成立することができました。

実際に成約した買手企業との協議も、実は何度か諦めそうなるタイミングがありました。

売主側がかなり譲渡して提示した金額に対して、買手がさらに交渉をしてきたのです。その金額を受けて、「これだったら廃業の方がよっぽど経済的利益が大きい。お断りしよう」という結論に至ったタイミングがありました。

そのタイミングでは、私から買手候補に対して「廃業することになりました」とハッキリお伝えし、売主側にも「お力及ばず申し訳ありません」ともご挨拶までしていました。

ですが、1週間以内くらいで買手候補から「やっぱり再検討させてほしい」と粘りの交渉リクエストがあったのです。

そこで、売主側の最低限の価格で再協議することになり、基本合意。

もう「やる」という方向になってからは、長年の付き合いであることもあり、スムーズに進みました。

株主が多かったので、処理がいろいろ多かった方だと思いますが、最終契約書で大きく揉めることもなく、無事に合意。

そして昨日、無事に調印・クロージングを迎えることができました。

何度も「廃業」に進んでもおかしくなかった案件でしたが、なんとかつなぐことができて良かったです。

売主社長もご体調が万全でないことから、これ以上長期化することも得策ではなかったため、2023年中にはなんとかしたい思いがありました。今回のクロージングを経て、6ヵ月程度の引継ぎをして年明けには完全に引退できるtので、タイミングとしてはちょうど良かったと思います。

もちろん、M&Aがすべての正解ではありませんが、今回は立派な工場や得意先も含めて、うまく生かしてくれる継承先に成約ができたので、本当に良かったと思います。

またこういったニーズに応えられるよう、尽力したいなと思いました。


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