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【詩】今よりは きっと

時計の針は
朝の4時

今日は自然と目が覚めた
胸の痛みも共存

感覚が鋭くなっているようで
思い出したくないことが
脳にへばりついて
鬱陶しい

ピンセットで
1枚ずつ

丁寧に思いを
剥がしとる

「いち」
さみしいこと

「に」
うらぎられたこと

「さん」
はらのたったこと

「よん」
ばかにされたこと

1枚ずつ思いをひろげて
破れないように
特製の水の浸った入れ物に入れた

・・・ゆらゆら・・・


揺蕩う思いを
入れ物越しに
眺めていたら

耐えきれなくなって

・・・

両手をつかって
顔を覆い

うっうっと

泣いた

・・・

時計の針は進み
朝の5時

外が少しずつ
明るくなっている

おはようの時間
優しい気持ち
今日も大切に

寝惚け顔の
明るいわたし

はやく
起きてきて

こんな不安な日に
横にきみがいたらなぁ
なんて考えながら

ひりひり
痛む胸を
さすって

無理やり目を閉じて
もう一度眠ることにした

明るくなる空にむかって
おやすみなさいを唱えて

次起きた時は
今よりきっと元気

きっと

今よりは
元気

・・・

見出し画像は稲垣純也様にお借りしています。
看板の裏に集まる鳥のお写真。集まってはいるけれど、なにかの拍子にみんな飛んでいっていなくなりそうな印象をうけます。飛んでいく先は鳥の思い思いの場所に…。看板がそんな鳥たちの休憩所になっているのですね。

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