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多拠点生活、はじめます。~旅、日常、仕事をあえて分けない、グラデーション生活~

さて、タイトルの通りですが、

「多拠点生活」をはじめます。

私にとっては大きな決断。なかなか踏み切れず、かといって諦めきれず、ようやく、私の理想の暮らしのスタートラインに立つことができました。

暮らすように旅して、旅するように暮らす
旅と日常をぐっと近づけて暮らす

そんな理想をずっとずっと持っていた。

そこでせっかくなので、ここに至るまでの想いや葛藤、そしてこれからの目標や願いをまとめていきます。

「多拠点生活」に至るまで。理想の暮らしの実現を目指して

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「二拠点生活」「地域移住」「ワーケーション」ーー。コロナの影響で、働き方や暮らし方が大きく変わったと感じる方が増えたように思います。

特に、都会の暮らしに違和感を抱いた人が田舎暮らしやUターンをしたり、リモートワークが可能になったことで、旅しながら仕事をするワーケーションが流行ったり。

その中でも、私は「住む場所を決めない」という選択をしました。というよりは、「住む場所をひとつに決められなかった」というのが大きいかもしれない。

「日本や世界中には国、県、町、村、がたくさんある。だからこそ、いろんな場所を”観光客”ではなく、”住む人””地域の人”として暮らしてみたい」、そんな想いがあふれてきました。

そんな想いがある私の理想のライフスタイルは、「好きな場所で、好きな人たちと、好きな仕事をして暮らす」というもの。この、”好きな場所”を私はまだ見つけていません。なので、「好き場所を探すための多拠点生活」とも言えるかもしれない。そして、「暮らすように旅して、旅するように暮らす」の実現。

もちろん旅が好きなので、今住んでいる家を拠点に「ワーケーション」に行くのも良いなぁと思ったのですが、私のなかには「旅する」よりも「暮らす」が譲れないポイントでした。その土地に旅するのではなく、もう少し踏み込んで、暮らすということ。それが私の目指す理想だということを実感したのです。

先日行った1週間の京都ワーケーションを通して、私には「暮らす」「地域に溶け込む」ことが何よりも大切だ、と感じました。(その時の気持ちは下記のnoteで書いています。)

このnoteでも書いたのですが、

何気ない日常に、旅するときのようなワクワクや刺激を。
旅をする時間に、日常を過ごすような暮らしや何気ない風景を。

旅と日常をあえて分けない、お互いがとけこむようなグラデーションのある暮らし。

旅の中に何気ない日常があって、日常の中に旅のようなドキドキがあって。そんな暮らしがしたい。と強く思いました。

そして、全国どこでも住み放題サービス「ADDress」を利用して、提携している古民家やホステルに住んでいきます。

好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしを
いつもの場所がいくつもあるという生き方

そんな事業のコンセプトにも運命を感じて、もともと京都に移住先を探していた私は、方向転換して「ADDress」のサービスを利用することにしました。

いろんな場所で暮らしたい。旅もしたい。仕事もしたい。地域とも関わりたい。

そんなわがままを叶えてくれるサービスです。コロナの状況も考慮しつつ、のんびりゆるりと暮らすように動いていきます。

環境が変わることの不安・葛藤。HSPな自分と向き合うこと

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「多拠点生活」を決めたとはいえ、私にはいくつかの不安や葛藤がありました。

なかでも一番不安なのは、自分自身の「性格」と「したい行動」に乖離があること。

私は繊細さんといわれるHSPの気質を持っています。人に気を遣いすぎて疲れてしまう。環境の変化に心がついていけない。さらに私は内向型なので、大人数の中での会話や、ひとりの時間がないことが苦手。

「●●をやってみたい!」「新しいことに挑戦したい!」「理想の暮らしに向けて頑張りたい」と考えてみても、心の反応はとても複雑です。例えば、今までの経験で言うと……

●バックパッカー旅が好きだけど、ゲストハウスで大人数で過ごすのは苦手
●お酒やお酒の場が好きだけど、飲み会の席移動や大人数で話すのが苦手
●人と話すことは好きだけど、相手の機嫌の良し悪しを感じ取ってしまう

気持ちの中に「好きと苦手」が混在していて、好きなのに上手く対応できない、やりたいことなのに上手くとけこめない、なんてことをずっとコンプレックスに感じて今まで過ごしてきました。

だからこそ、「多拠点生活はやってみたいけど、環境変化に心がついていけるか」という不安はとてもあります。

でも逆にいうと、「旅したい」「地域で根付いて過ごしたい」「人と話したい」っていう気持ち、外向型やコミュニケーション上手なひとでなくても抱えていると思うんです。

私のような内向型やHSP気質のひとでさえも。

でも、「人と関わるのが苦手だから」「アドレスホッパーやノマド生活って外向型のひとがやることだから」そんなふうに捉えて、自分の「やりたい」「好き」を狭めてしまうのはもったいない。そんな行動と心に乖離を感じる人たちにとっての「できるよ」の人になりたいなぁとも思います。

そもそも、この「多拠点生活」という選択自体、私自身にとっては「実験」なんですよね。環境変化についていけなくて途中で嫌になってしまうかもしれない。ひとりの時間や自分だけの空間(家)が欲しすぎて、多拠点生活なんて投げ出したくなるかもしれない。

でも、やっぱりやってみないと分からない。ずっと理想や目標に向かって頑張ってきたけれど、実際その生活が理想かどうかは、実際にその生活をしてみないと分からない。

もしかしたら、ずっと理想だと思っていたことは、実際にやってみると理想ではなかったかもしれない。実は他のことのほうがフィットするかもしれない。けど、それで全然OKだと思うんです。だって、やってみないと分からないんだから。

だからこそ、私はこの選択をとても気軽にやってみようと思い立ちました。多拠点生活が嫌になったら、好きな場所に移住してもいいし、実家に戻ってもいい。そんな少しぬるいことも考えながら、軽やかに、自分の理想を実現するための方向に足を向けていきたい

「多拠点生活」を通して実現したいこと・願い

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多拠点生活を通して実現したいことや願い、想いは実はたくさんあります。

大きく分けると「自分自身が実現したい」ことと、「社会やひとりひとりがこうなってほしいな」という社会的な願いの2つ。

まず、自分自身が実現したいこと。

●「暮らすように旅して、旅するように暮らす」の理想の実現→ライターとしての仕事の幅を広げる
●旅と日常と仕事をあえて分けない、グラデーション生活
●旅だけでは分からない、それぞれの地域の良さや暮らし、人の魅力を知る・伝える
●元・旅行会社/現・ライターの視点で、地域の魅力を伝える
●「HSPの多拠点、旅暮らし」の実現

そして、社会的な願い。

●世間の常識や固定概念ではなく、自分の「やりたい」「心地いい」を第一優先に動ける優しい社会
●「仕事=嫌なこと、ただ時間を消費するだけのもの」の価値観を変える
●「仕事を頑張るための旅」ではなく、「仕事も旅も楽しむ暮らし」を誰もが親しめる社会

今の時点ではとても大きい願い……。ただ、私が多拠点生活を通して「みんなフリーになって旅暮らししようよ!」と言いたいわけでは決してありません。

例えば、「場所に縛られない仕事をしたい」という漠然とした理想を掲げながらも、人間関係や激務、やりたくない仕事で毎日をモヤモヤ過ごしている人。でも社会や世間では「仕事=頑張らなくちゃいけないこと」になっていて。そのギャップを埋めるためにも「こんな暮らしがあるよ」「辛いなら土俵を変えて楽しむのもありなんだよ」ということを伝えたい。

私はたまたま理想が「場所に縛られずに旅するように働きたい」というものだっただけ。もちろん「今の会社で頑張って出世したい!」という理想を掲げている人もとてもとても素敵。

どんな暮らしをしていようが、どんな理想を掲げていようが、それぞれの暮らしや理想に良し悪しや上下関係をつけずに、平等にそれぞれのwant toを肯定する社会。

人と比較して落ち込んだり、劣等感を抱いたり。世間とのズレを感じてもどかしく思ったり、自分っておかしいのかな?と感じたり。

そんなモヤモヤを抱えずとも、「私が幸せで、心地よく暮らせていたらいいよね」ってひとりひとりが感じる優しい社会になったらいいなぁ。

「HSPの多拠点、旅暮らし」を発信します

1枚目

長々とたくさん思ったことを書いてしまいました。でも、いつでもこのnoteを起点として、迷ったら戻ってこれるような文章を書きたかったのです。ここまで読んでくださっている方、本当に本当にありがとうございます……!!

最後に、今後具体的に行いたい/行っていくことをまとめます。

●note
→ADDressを利用しての、各地域の雰囲気、魅力を書く
→泊まってみた各拠点の感想を発信
→「元・旅行会社企画担当/現・ライター」の視点で、各地域の日常にとけこむ理想の旅スケジュールを企画・紹介
●ブログ
→「HSPの多拠点、旅暮らし」/多拠点生活実現のための手段を紹介
●Instagram
→写真メインで「暮らすように旅して、旅するように暮らす」生活を発信

今のところはこのようなイメージで膨らませています。が、始まるといろいろ変わってくるかもしれません。それもOK。ゆるやかにしなやかに「暮らし」を発信したいです。

Instagramは @msk_kurashi で発信していきます! 

ここまで書いておいて、今までの生活を手放すことの寂しさ、新しい環境への不安の方が大きいです。ただ、理想にまた一歩近づけたことに感謝して、これからも自分の「心地よさ」を忘れずに過ごしていきます!


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