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詩まとめ

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気まぐれに書いた詩をまとめています。 よかったら覗いてみてください!
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#毎日note

詩 『出会い』

詩 『出会い』

寂しい夜にただ一人

外へ出た

きれいな月ときれいな星たちが

私のことを眺めていた

寂しそうな明かりの中に

強い小さな光

この星空の中で

私の心も

強くて小さな光を放っている

たとえ不安な暗闇の中でも

僅かな明かりが私を照らす

寂しくても

暗がりに行けば

たくさんの小さな光と出会える

強い光の外側で

ゆらゆらと微かな光が揺れている

誰も正体を聞くものはいない

寂しく

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詩 『虹色』

詩 『虹色』

青い空の下にしかれた希望と
青い空の上にまかれた孤独と

誰もが忘れないと誓ったあの日から
何を目指して
生きてきたんだろう

誰も手綱を引っ張ってはくれない
誰も自分の占い師ではない

なにも道標はないけれど
どこかを目指していく

どこにも正解はないけれど
いつからか正解を目指していく

泥まみれになって寝転んだあの日に
滲んで見えた青くて眩しい空
この大きなスクリーンに映し出された集大成

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詩 『ヤブガラシ』

詩 『ヤブガラシ』

庭へと続く階段が

誰かの希望を誘導する

あの強い背中に

いくつもの悲しみを抱えていたのは

本当なのか嘘なのか

誰も本当のことは言わないなんて

未来に希望を持たないなんて

いつまでも誰もが忘れないあの空気が

そっと何かを包み込む

そっと心を動かしていく

誰かのために謙虚に生きていく

ナスとトマトのあの畑に

そっと入っていった先には

ヤブガラシ。

ヤブガラシのその先に希望を

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詩 『不器用なピリオド』

詩 『不器用なピリオド』

抱きしめる代わりに
誰かの声を

突き放す代わりに
夢を見せつけていく

勝ち負けよりも
誰かのことを
優しく抱きしめた人がこの世の勝者だ

苦しさよりも
強がりよりも
いつでも弱くいられればそれがこの世の勝者だ

町に待った君のバースデー
夢追いかけるバースデー
心追いかけるバースデー
君もそうだろう

本当は
苦しいだろう
自分を愛せる人ほど
ただ暗闇にいる

本当は
みんなが大好きなんだろう

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詩 『入道雲のその先に』

詩 『入道雲のその先に』

誰よりも正しいことが言いたくて

誰かのよそ見を遮った

誰かの笑顔を引っ掻いた

誰よりも現実を知っているから

誰よりも笑いたい

言いくるめられたあの一瞬に

少しきつい一重と三白眼

上部だけの付き合いとあの和やかな空気に

誰もが圧倒されている

辛いことは何もなくて

辛いことだけが襲いかかっている人を見て

そっと笑った

正しさより寄り添うこと

頑張れより頑張った

大丈夫?より

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詩 『終わり』

詩 『終わり』

夜の闇に飲み込まれそうな小さな自分

光の闇も飲み込んでしまう夜の闇は

夕闇とは違う

希望のない色をしている

夜になると心の闇が私を迎えに来る

自分のわずかな光も飲み込んでいく

まだまだ続く長い命の光に 

終止符を打たせようと

勢い余って飛び込んでくる

圧倒されてしまう私の劣等感と

そこから飛び出してしまいたい衝動にかられて

もういっそのこと自分から夜の闇に

飛び込んでしまお

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