詩　『不器用なピリオド』

抱きしめる代わりに
誰かの声を

突き放す代わりに
夢を見せつけていく

勝ち負けよりも
誰かのことを
優しく抱きしめた人がこの世の勝者だ

苦しさよりも
強がりよりも
いつでも弱くいられればそれがこの世の勝者だ

町に待った君のバースデー
夢追いかけるバースデー
心追いかけるバースデー
君もそうだろう

本当は
苦しいだろう
自分を愛せる人ほど
ただ暗闇にいる

本当は
みんなが大好きなんだろう
誰かに抱きしめてほしくて
誰かをずっと見てる

夢は
誰かを
進めることだけど

夢は
誰かを
助けること

本当は自分が嫌いです
でもそんな自分が大好きで
本当は青春が大好きで
でも素直になれなくて電源を切る

やめてしまおうか
消えてしまおうか
その前にまずは目の前から消えてもらおうか

抱きしめてしまおうか
キスをしてしまおうか
その前にこの目の前で覚悟見せてもらおうか

あの長い廊下を
あなたが歩くの
あの重い黒い箱を
あなたが運ぶの

そう
誰かのために
あなたのために
そう夢のために

いつかは出会うだろう
あの長い廊下を
あの長い足したあなたが
狭いドアを
ゆっくりとコーヒー片手に
メガネをかけて
ワイシャツを着て
着飾るのも好きだけど
ありのままも好き

一方で
誰かを常に求め続ける
一方で
誰かを常に避け続ける

やらなくていいことなのに
やってしまうのは
この世では嫌がられる
噂の責任感ってやつ
わかってる
そう
わかってる

いらないものは
さっさと捨ててこの顔で笑おう
わかってるよ
もう
わかってるけど　

どうしたってどうしたって
忘れることはない
大切なあなたと僕の話を
大切なみんなと私の話を

いつものように
暖かな眼差しで
笑うみんなはもう家族だ

文字を見るたび打たれるピリオド
文字を見るたび現れるローマ字
文字を見るたびに緩む頬に
スクロールしたら涙の予兆か

羨ましいです
ただ
羨ましいです
君が
羨ましいです
素直にただ。
あなたが好きです
ただ大切です
それを口にするだけで心が痛む
大好きです
だから羨ましいです
力になります

でも妬む心が踊る朝に
虹を見たよ夢を見たよ
朝日が昇る瞬間を
この弱虫が透明なガラスに当たる深夜
弱虫は朝日に弱いみたいです

早く寝たらいいのに
そしたらぶつからないのに
どうしたって自分の好きなことをしてしまう
誰か止めてよ
そう止めてください
もうありがとうの言葉よりもハグをするから