【眠れない夜に】手帳を開こう。描いた言葉は毎日の足跡
三年前の手帳を開くと、父がいなくなったという知らせを聞いたちょうど一週間後に、こんな言葉が書かれていた。
二十歳になって、18年ぶりに私は父の存在を確認した。再会したのはその2年後、22歳のとき。それから間も無く、父は病であの世へ行ってしまった。父と顔を合わせた記憶は1日分だけ。それでも、私は父の死を全身で感じていた。
当時のスケジュール帳を見たら、22日、23日、24日、それぞれの日付のところに小さく「夜 泣」、「1日元気、泣いてない」、「泣いた」とメモしてあった。自分