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【冬~春の絵本】「はなをくんくん」

今回は、春が待ち遠しいこの時期にぴったりの絵本を紹介します。長男が生まれたあと、義姉からプレゼントしていただいた絵本で、2歳くらい~幼児さんにおすすめの優しい気持ちになるお話です。福音館書店の世界傑作絵本シリーズなので、知っている方も多いかな。

「はなをくんくん」はモノクロの優しい絵が終盤まで続きます。文章も短いので、多分1~2歳くらいのお子さんもでも理解できると思います。詩的なリズミカルな言葉は、読んでいて心地いいです。

”みんな かけてく”
”みんな はなを くんくん”

はなをくんくん

『かけてく』、『くんくん』のワードは何度も出てきますが、これから何が出てくるんだろう…と期待を膨らませてくれます。(「か行」が多い)
子どもが二歳くらいの子育てしているときって、心に全然余裕がない時期ですが、そんなときでも声を出して読み始めると、「か行」のせいなのか無意識に明るくハキハキと読んでしまいます。すると、自分も子どもと一緒に自然とワクワクした気分になってしまうはず。子育てでイライラしているときでも、がんばってこの本の読み聞かせをしてみて下さい。読み終わったときには読む前と比べて心穏やかになっているでしょう。(個人差あり)

また、2回目からは素敵な絵にもぜひ注目して読んでみてほしいです。自分のお子さんに読む場合は「ここにも野ネズミさんがいるよ~。」「リスさんが顔を出しているよ。」など絵の細かいところにも注目して会話しながら楽しんでもいいかもしれません。モノトーンなので冬の森の寂しさも感じられれますが、動物のふわふわ感や温かさも伝わってくる優しい絵。特に最後のページの動物たちの表情がとってもかわいいですよ。

ちなみに、初めてこの本を見たときに「てぶくろ」の雰囲気だなぁと思ったのですが(ちなみに「てぶくろ」も福音館書店の世界傑作絵本)、しばらくして図書館で「てぶくろ」を見てみたら、黄色の表紙で中心に動物が描かれていて、思った以上に似た感じ。冬のお話で、森の中で動物が出てくるのも一緒ですね。こちらも名作。ぜひ、合わせて読んでみてください。うちの娘は幼稚園のお遊戯会で「てぶくろ」の劇をしました。懐かしい~。



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