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いま、家で体験したい「未来」 | リモートだからできる、VISIONGRAPHの未来予報研修

新型コロナウイルス拡大の影響により、私たちもリモートでの在宅作業に切り替えて1ヶ月近くになろうとしています。
リモートワークへの移行については色々な人たちがノウハウを書いてくれていて、私たちも参考にさせてもらっています。私たちの会社はG Suitesやクラウドサービスを基本にしている会社ですので比較的簡単に移行ができました。映像/音声をつないで時間を決めて定期的に顔合わせを行い、受託以外の機密事項にならない社内ブレインストーミングに関してはmuralを使うことで快適に仕事ができています。


順調なリモートワークの裏側にある"気持ち"の問題

私たちのようにスムーズにリモートワークに移行できた会社でも問題は発生します。一番は “気持ち” の問題でした。
実際「今(Now)」「次(Next)」について不安に思う事が多く、未来を予報する仕事にしている私たちでさえも「これから(Future)」のことを考えるのは難しい状況と言えます。
しかし「これから(Future)」への期待と希望を持ち続けることが、作りたい未来の原動力「希望(Hope)」となると私たちは知っています。

新型コロナの影響がある / なしに関わらず、現在の地続きの未来を想像するフォアキャストだけでなく、これからはありたい未来から発想するバックキャストもバランス良く取り入れていく必要があると考えているからです。

「フォアキャスト」とは、現在や過去のデータから未来を予測する方法のことで、「バックキャスト」とは、未来の目標や状況を想定しそこから現在に戻って何をすればよいかを考える方法のことです。(大阪府立豊中高等学校 ブログの説明より)

そこで一旦他事業が落ち着き、自社のコンテンツをひたすらに作る傍ら、家にいる時間が長いからこそ出来る新しい研修制度を作ることにしました。その名も「リモート未来予報研修」です。


家にいながら"未来を体験"し、未来を自分事化する研修

リモート未来研修は、自宅にいながら自分たちが提示してきた「未来像」を体験する機会をスタッフに与えるものです。
時間があったらやりたかった「未来感のある先進サービス」を、この機会に利用することで、個人の中の未来像を深めることを目的としています。

プログラミングや語学など、すぐに役に立つ「スキル」を身につける研修とは違い、一見「お遊び」にも見えるかもしれないような研修ですが、下記のような効果があると考えます。

①先進サービスを実際に利用することでスタッフ全員の未来への想像力を高め、具体性を付加する
②今日・明日の不安だけにフォーカスするのでなく、これからの希望を見つけることで精神の健康を保つ
③研修レポートをまとめることで、全スタッフの発信力を向上させる


今(Now)/ 次(Next) / これから(Future)のこと を切り分けて考える必要性

先が見えない時は漠然とした不安があり「やらねば!」と焦りばかりが募っていきます。そんな時にはこのような3つに区切って私たちは考えるようにしています。

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①今(Now)を生き抜くためのこと:感染対策、医療サポート、救済者支援、おうち時間の充実
②次(Next)を生き抜くためのこと:資金調達、市場の変化に対応したメニュー開発や市場の調査、ツールの変化など
③これから(Future)を生き抜くためのこと:つくりたい未来に思考を巡らせ、nowとnextへのアクションを熟考する

①②のことは色んな人が紹介していて参考になるのですが、③についてインスピレーションが湧くような記事を積極的に情報を発信/収集する人は多くないと思います。
果たして、今の時期に、本当に③は必要なのか?自問自答しながら企画をしていますが、下記のTechCrunchでも紹介されているNetscape Founderのマーク・アンドリーセンのエッセイを見て考えさせられました。色々と思うところもありますが、どんな立場の人であれ、いち個人が生命を維持しながらも「欲しいもの」や「未来への希望」を考えること・妄想し、希望を持ち続けることは悪くないのだと確信が持てました。(実際のマーク氏の主旨はココではないと思いますが...)

私たちのような未来を扱う極小の会社は、原点に立ち返って、今だからこそ①②をやりながら③をやり続ける必要があると感じています。

当社は国内外における先進サービスのリサーチと、そこから発想するコンテンツ開発がメインの事業になりますので、先進事例を集めた当社独自のデータベースを保有しています。その中には、自分たちが使った事があるものもあれば無いものもあります。そのような事例のデータベースから、主に③にフォーカスして「今、家で体験できる未来」を考えていきました。

具体的にどんなことをする研修なのか(※ワークシートDL)

例えば、最近流行りのオフィスの未来{かもしれない}サービス “Zoom”を「知ってるけど利用した事がない人」は沢山いるのではないでしょうか?そのような「いつか利用したいと思ってた」サービスを、これを機会に利用するイメージです。

Zoomを使った後には、オフィスの未来への考察が深まった人も多いと思います。
社内メンバーが作業している時にオフィスで見回すのと、Zoomで彼らを確認するのでは注視具合が変わって疲れることに気づきました。Zoomで常時接続する際は、別のディスプレイでずっと出しておいた方が私にとっては良い。この気づきによって「リモートワークが普通になった時代の未来のインテリア」や「AR型のバーチャルオフィスのUI」のアイデアなどに広げて考えることができるようになります。
Zoomはどちらかと言うとNow・Nextという感覚がありますが、さらに先の「これから(Future)」の感覚を持てる体験を想像してアイデアを広げ続けることが重要だと考えています。

上記のように考えやすいよう、フォーマットをまとめてみました。Zoomでのサンプルもつけています。

普段の業務でこのようなフォーマットを作ってワークショップやメンタリングを行いますが、今回はオンラインでの公開ということもあり、簡易版も添付しています。通常版で考えにくければ、簡易版も試してみてください。

どんな「未来の体験」が家で出来るのか?

当社のスタッフで出し合ってみたmuralのボードはこちらです。

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ラフですが約50個ほど挙げています。
その中で、おすすめの10個に絞って下記に記載してみました。
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①料理の未来:これからの "ご馳走" になるか?ミールキットを頼んで普段の料理との違いを味わってみるTasty Tableなどを使用)

②食材の未来:狭い家の中でもできるオーガニック自宅栽培キットや完全食など、いつもと違う食材を試食し、これからの食材のあり方を考えてみる自宅栽培キットのBack to the roots完全食 などを使用)

③視聴の未来:オンライン飲み会から、オンライン同時視聴へ。同じ映画やeスポーツなどを見て、離れていても一緒に熱狂を分かち合えるか実践するNetflix PartyHearo などを使用)

④美容の未来:いつもの自分と違うメイクに挑戦するために、メイクを指南してくれる人工知能に相談し、比較してみるPerfect などを使用)

⑤メンタルケアの未来:1日の中にアプリを使った瞑想の時間を取り入れる、またVRを利用した不安解消プログラムに参加し、不安がどれくらい軽減されるかを検証してみるcocorushealium などを使用)

⑥VRの未来:自分がアバターとなるSocial VRサービスを使いリアル空間やゲームの交流サイト(どうぶつの森など)とどのように体験が違うのかを考察する。またVR旅行体験などを利用して、満足度やこれから必要だと思われる更なる付加価値の体験について考えてみる。Social VRのRec Room360chなどを使用)

⑦空間の未来:子どもと一緒に自宅のリビングでARを体験してみる絵本がリビングで始まるWonderscope子どもの書いた絵をデジタル空間に飾れるQuiverVision などを使用)

⑧性の未来:これを機会にセルフプレジャーアイテムやVRポルノ、動画コンテンツなど、新しい性の喜びや性生活の未来、あるべき姿を考察する(女性用セルフプレジャーアイテムiroha性教育オンラインサイトOMGYES、VRポルノサイト などを利用)

⑨コンテンツの未来:音声コンテンツを販売してみるRadiotalkなどを使用)

⑩スキルシェアの未来:オンラインで参加できるボランティアに参加するOnlinevulunteeringなどを使用)
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アップデートしていきたいので、もし「これやってみたい」という方がいらっしゃったら、コメントでいただければmuralに追記していきます!

顧問税理士からの見解

この研修にかかる費用を会社の経費から負担する予定です。
しっかりと経費として落とせるのか?監査で遊びのように捉われないか?
少し心配な方も出るかと思ったので、当社の顧問税理士である安土事務所にヒアリングをしたところ、下記のようにコメントをいただきました。

役員や社員の研修費を会社が負担した場合は以下のように取り扱われます。
(1)役員や社員の給与として給与課税の可能性が高い
・仕事に直接必要でない技術・資格を取得させるための研修・講習・聴講費用
・役員やその親族のみに対する研修・講習・聴講費用
・運転手以外の運転免許取得費用
・税理士や弁護士など独立可能な資格取得費用
(2)給与課税されず福利厚生費として経費計上
・仕事に直接必要な技術・資格を取得させるための研修・講習・聴講費用
モチベーションアップのため、自己啓発のため、だけだと
(1)の給与課税にあたる可能性が高いですが、リモート未来研修を通じ
仕事に直接必要な能力の取得に繋げることが必要です。
そうすることで仕事に直接必要な先進サービスを利用し、仕事に直接必要な目標設定をし
将来の事業計画に繋げるという目的を考えると
単にモチベーションアップのためだけでなく、
仕事に直接必要な能力を向上させるためのもので(2)に該当すると考えます。
(所得税法基本通達36-29の2

「リモート未来予報研修」の輪を広めて、少しでもポジティブな世界に

新型コロナの影響の一旦の収束、引いては終息に向けて感染対策、家族との時間や自分の時間の見直し、仕事との向き合い方の見直し、困っている事業者・人への緊急な支援、今後の経済の予測、自らのスキルアップなど、今・次に求められている事はもちろん一番重要なことだと考えています。

私たちもそれをやりながらですが、今・次の事だけでなく、これからどんなことをしたいかという未来の希望がなくなると、創造力が失われてしまう事を危惧しています。

私たちが創業前からこだわっているのは「イノベーター達のビジョン」
そのイノベーター達のビジョンから「自分がこの先、何をしたいのか?」を発想して、新しい事を生み出し、それらがつながっていく。これを私たちは "創造の連鎖"と呼んでいます。
創造の連鎖が止まることなく、新型コロナを機にさらなる新しい未来に移行できますように。

辛い時だからこそこのような研修を導入を検討するような、オルタナティブな会社・経営者が増えてくれるといいなと思います。
オンラインでの相談も受け付けていますので、お気軽にフォームよりご連絡ください。



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<ご紹介>VISIONGRAPH Inc.は、年末に次の年の予報をしております。2020年予報も無料でダウンロードできますので、ご興味のある方は、是非以下よりダウンロードしてください。

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