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「健康寿命最大化」のまちづくりへの挑戦!泉州ミライノベーターVol.2 『むてんかスタイルふくろや』代表 袋谷 幸宏さん

『泉州ミライノベーター』とは?
大阪・泉州地域の「未来」×「イノベーター」の新企画、『泉州ミライノベーター』プロジェクト!「未来を創るイノベーター」を深掘り取材!時代を創るイノベーターのビジョンを発掘&発信し、泉州のエネルギーあふれる未来を創ります🔥

第2回のゲストは、泉佐野市にある無添加住宅の工務店 『むてんかスタイルふくろや』代表の袋谷 幸宏(ふくろや ゆきひろ)さん!開業されて6年目!無添加住宅という「住」に限らず、無添加マーケットの開催や無農薬での農業など、健康寿命最大化のため、「無添加」を軸として幅広く活動されている袋谷さんに未来のお話を伺いました!

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「健康寿命の最大化」が人生ビジョン

早速ですが、袋谷さんの未来ビジョンについて教えてください。

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「健康寿命の最大化」を人生ビジョンとして活動しています。日本は長寿国ですが、健康寿命は長くありません。ビジョン実現のため、「無添加」を軸に活動しています。例えば「食」に関して言うと、日本においてはがんが死亡原因1位なのですが、日本は添加物や農薬の基準が世界の基準に比べて相当緩いことが関係していると考えています。「医療」の観点だと、治療法は対症療法が中心で、薬づけで延命しているパターンも少なくありません。

―何が袋谷さんをそのビジョン実現に向けて駆り立てているのですか?

20年前に工務店で働いていた時の経験です。空気に関して過敏なお客さんがいらっしゃったのですが、その方が「この住居は空気が悪くて、頭痛や目眩の症状が悪化して住めない」という話がありました。僕が勤めていた会社の代表が自然界の知識に精通しており、住居の中を無添加でリフォームしました。すると、そのお客さんの症状が完全に治ったのです!これは私にとって大変衝撃的な出来事で、住居に関する価値観が180度変わりました!

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そこから無添加についてゼロベースで学び始めました。例えば化学の知識をはじめ、住だけでなく食についても学び始めました。無添加について食の観点で興味を持つ人はいますが、自分のように住の観点で無添加の取組みをしている人は中々いませんでした。衣についても学んでみると、衣食住では同じ縮図があり、基準が統一されていないことに気付きました。例えば、各省庁によって、同じものでも危険・安全の判断や捉え方が全く異なるということが起きており、A省庁ではOK、B省庁では✖️、ということが様々な場面で起きています。

6年前に泉佐野市にUターンして無添加の工務店を開業した理由は、無添加住宅について知っている人がほとんどいなかったからです。まずは自分たちの無添加の取り組みを知ってもらうことが先決だと考え、5年前から「むてんかスタイルマーケット」を始めました。これは「無添加」に関する事業者による商品を出店するマーケットです。

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また、オーガニックな民泊も始めました。日本はオーガニック後進国で、欧州やアメリカ、オセアニアなどの先進国に比べて、食の安全面で非常に遅れをとっています。農薬使用量や食品添加物の種類は世界でトップクラスになっているという事実は、日本国内の人はあまり知らないのではと感じています。海外の方が日本へ旅行に来る際、治安は良くても、食については安全ではない国だと思われている可能性があります。オーガニック食やオーガニックの店を探してもほとんど見当たらない。そのため、当社では、少しでもそういう方々に安心して旅をしていただきたいと考え、オーガニック民泊を始めました。今後、このようなオーガニックの施設・お店がどんどん増えていくような啓蒙に励んでいきます!

オーガニック民泊

無添加のまちづくり

―無添加の工務店以外で取り組まれている活動について教えてください。

泉佐野市の海側「さの町場エリア」と、山側「大木エリア」の2拠点で無添加のまちづくり活動しています。

海側の「さの町場エリア」では、古民家を無添加でリノベーションしていくプロジェクトを進めています。住居内の空気が住居の外よりも圧倒的に居心地の良い空気を作るようにしています。実は人体の物質摂取量は、飲食物は15%なのに対し、空気は83%で、室内空気が57%と圧倒的な割合を占めているのです。また、今年の8月から、『ふくろYa! Base』という、「『衣食住+芸術』が、健康で持続可能性あるオーガニックで楽しい場を作る」という場作りのプロジェクトも開始予定です。建物の空き部屋に、オーガニック関係のお店を増やしていきます。例えば、オーガニックな空間で宿泊できる民泊部屋や、オーガニックのかき氷店、無添加水なすなどのコンテンツが決まっています。今後、オーガニックのコンセプトに合った店をさらに増やしていきたいと考えています!

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無農薬で米を作る活動を始めて1年でホタル復活!

山側の「大木エリア」では、「オーガニックタウン」構想を掲げ、「無添加の衣食住を通して健康寿命最大化の村を作る」村おこしプロジェクトを進めています。大木エリアは過去13年で人口が約4割減りました。自然豊かな大木エリアの潜在能力を最大限引き出し、地域の活気を取り戻したいと考えています!

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「オーガニックタウン」構想の具体的プロジェクトとして、『ランプの村大木HOTALプロジェクト』を始動しました。大木エリアには築150年の古民家があり、そこを拠点に「ランプの村」を創るとともに、ホタルを復活させて光と心が灯る「ランプの村」を創りたいと考えています。『ランプの村大木HOTALプロジェクト』は、『みんなのまちづくり隊』という大木エリアでまちづくり活動している団体のプロジェクトで、私自身が隊長を務めています。今まさにクラウドファンディングを実施中です!

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照明デザイナーと協力して照明アートを展示する「光るアート大木ホタル展」を開催したり、ランプ職人の先生の監修協力を得て、大木の民家にランプを灯していく活動を進めています。

大木エリアは4種類のホタルが生息できる非常に稀有な場所と言われ、昔はたくさんホタルがいたのですが、近年はほぼいなくなってしまっていました。ホタル復活の鍵は、農業の無農薬化と考え、昨年から無農薬で米を作る活動を開始しました。すると早速、今年の夏から2種類のホタルが見れるようになりました!

『みんなのまちづくり隊』は、現在は泉佐野市の大木エリアで活動していますが、将来的には南大阪エリア全域での活動を目指しています!

「健康のおせっかい屋さん」

―多岐にわたって活動されていますね!袋谷さんはご自身のことを「何屋さん」だと考えられていますか?

私は「健康のおせっかい屋さん」だと思っています。どの取り組みにも共通しているのは、健康に関する正しい知識を伝え、健康寿命を伸ばして欲しいという想い。何事も本質が一番大事だと思っています。「売れているからいい、人気があるからいい」という一過性の考えには関心を持っていません。本質的な物を追いかけないと持続しないからです。これからも本質を伝える「健康のおせっかい屋さん」を続け、健康寿命の最大化を目指していきたいですね!

袋谷 幸宏さんのnote
https://note.com/mutenkastyle

むてんかスタイルふくろやさん
〒598-0053  大阪府泉佐野市大宮町12-6-103

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インタビュアー / 和吉(わきち) 文・写真 / 渡辺葉一

和吉(わきち)

プロデューサー・コーチ
大阪府泉佐野市生まれ。東京にて人材系企業リクルートでの勤務を経て、人材・組織開発コンサルタントとして独立。2021年より泉佐野市にUターン。現在は新規事業のプロデュースや、組織のビジョン・戦略創りのコンサルティング・コーチング活動を展開中!ミッションは「にっぽんの未来を発掘!」

渡辺葉一
泉佐野コミュニティマネージャー/ヒトツナギ 代表
商工会議所の経営指導員やまちづくり企業でのエリアマネージャーとしての経験から個人事業主として独立し中小企業の広報、プロジェクト実行支援を行っている。得する街のゼミナールさのまちゼミ発起人/ローカルメディアTAKEOUTいずみさの運営など泉佐野市でコミュニティ形成・まちづくり活動中!

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