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詩『思想の種』

ユリイカ2024年3月号で選外佳作に選ばれました。

ちいさな 宇宙 と しての・・((種))・・が 苺 の 表面 を 埋め尽くして いる 真白 な 雪 に 零した 鮮血 の ような (赤い、 残像……)が(…… 追いかけてくる 記憶 の エアポケット が 口 を 開けて 待っている (装置、 と、 して、の 感情、) が 起動 する 甘味 と 酸味 の バランス が ブランコ を 漕いで 波打って いる (唾液、) が 溜まる 四角い 箱 の なかで ふくらんでゆく 記憶 の 果実 無機質 と 有機質 の (サンド、イッチ、一致) スローガンは、 (throw、slope、スローライフ、を嚥下、し、て、)走る ように  過ぎてゆく 日々 を 画鋲 で (留める、留められたら、たられば、留めたい……)蜜蜂 が 媒体 と して 時間 を 受粉させる 記憶 が )成長( して ゆく、わたしたち、は、受け皿 「とき の 容器」 巡り 巡る history,感光 する ネガ 反転 現像 する ポジ,瞳 から 転がり 落ちて ゆく

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