誕生日に、あたりめ
先日、20数年ぶりに、
日本で、誕生日を迎えました。
ずっとずっと、
日本で、
自分の誕生日を、
日本の家族にお祝いしてもらう事が
夢でした。
過去20年間、
私は海外に住んでいて、
毎年、夫や子供達から、
誕生日を祝ってもらっていました。
子供達が小さい時は、
子供達に合わせて、
ファミレス、
子供たちが大きくなってからは、
子供と夫に合わせて、
イタリアンなど、
自分の誕生日に、
日本食レストランに行く
日本人の友達を
羨ましいと思いつつ、
なぜか、自分の誕生日なのに、
家族や義母を喜ばすために、
毎年、義母を
誕生日の食事に、招いていました。
義母がいると、
私は、気を遣います。
話題も違ってくるし、
義母の前では、子供を叱れないし、
不機嫌な態度を見せられない。
でも、
夫や子供達は、
義母がいてもいなくても、
自然体で、
まったく義母に気を遣う事なく、
私一人が、義母がいることで、
気を遣い、我慢をして、
誕生日にリラックスする事が、
できませんでした。
ところが、
今年の誕生日は、違いました。
今でも思い出すと、
にんまりしてしまう、
幸福感に満ちた、
最高の誕生日となりました。
誕生日の前日が、
仕事休みだったので、
母に声をかけて、
次女と3人で、
串家物語で、食事をして、
お祝いしてもらいました。
そして、その後、
娘には、買い物へ行くと嘘をついて、
先に家に帰らせて、
ひとりカラオケで、
2時間たっぷり、
歌ってきました。
仕事で参加できなかった姉妹とは、
別の日に、お祝いしてもらう予定です。
そして、
誕生日当日は、
仕事だったので、
仕事帰りに立ち寄ったコンビニで、
今日は、好きなものを食べるぞ!と、思ったところ、
あたりめが、頭に浮かんできました。
あとで、友達に話したら、
爆笑されましたが、
海外に住んでいた頃、
あたりめを焼いて、
マヨネーズで食べる事を
夢見てた時期がありました。
私が住んでいた地域では、
あたりめは、入手不可で、
日本でしか味わえない、貴重な一品でした。
私は、お酒が飲めないので、
ひたすら、あたりめを食べながら、
自分の誕生日に、
好きな事ができる自由を、
満喫しました。
その夜、
満足感で、お腹がいっぱい。
自分の家族や友達、
そして、
別居中の夫や義母にも、
感謝の気持ちを、
言葉に出して、
眠りにつきました。
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