新・「社会の歩き方」~20代編
今が20代の人は「1995年~2004年生まれ」になりますが、この年代はいわゆるZ世代(~2012年生まれ)にあたります。
Z世代はデジタルネイティブとも呼ばれ、「TVよりもYouTube」「SNSがコミュニケーション手段」と表現される人たちです。
そのZ世代ですが、自分の周りを観察するとGentleな人が多いようです。
▷ Z世代に感じること
Z世代は米国基準の世代区分ですが、日本では戦後第3世代(団塊ジュニアの子ども)くらいになります。
「ガツガツしていない」のは、団塊ジュニアの家庭に生まれ、生育環境も整い、経済的にもあまり不自由がなかったためでしょうか。
「見切りが早い」のは、ゲームの影響ですね。上手くいかないとすぐにリセットしてしまうようなところが、生活態度や取り組みにも垣間見られます。
「レジリエンス」(粘り強さ、ストレス耐性)については一概には言えませんが、かなり個人差がありそうです。「諦めはいい」かもしれません。
ちなみにこの世代以降、発達障害とされる子どもが増えていきます。
【戦後生まれの世代モデル】
▷ もう「大人の成功体験」はいらない
今の20代の若者は、受験も就職も「人より先に」「もっと早く」という、団塊世代から受け継いだ Massを勝ち抜く方程式 (旧式発想)で煽られていますが、内面はこれとは異なり、
就職先を見ると、多くの学生が有力大企業を希望する一方で、ベンチャー企業やブテイック系の中小コンサルを躊躇なく選ぶ、目端の利く学生も増えています。
こうした他人に流されない、『先進的な異端児』に共通する点を挙げてみると、
慶應大生あたりがこのイメージに近い感じですが、知り合いの同大学院生に聞いてみたところ、「勉強はできて当たり前」「他に何ができるかが大事」「中高生時代に打ち込んでいたものがあると展開が早い」とのことでした。確かにそうかもしれません。
社会に切り入っていこうとする人たちですから、コミュニケーション力、実行力が優れていることは言うまでもありません。
このあたりが「眩しさの光源」になっているわけですね。そして、彼らのテーマの多くは『テクノロジー』をフォーカスしています。
▷ 社会に出てからやり直す
こうした若者はまだ一部でしょうし、全員がそうなるわけでもないと思います。多くの学生は会社説明会やインターンシップに参加し、熟慮を重ねて就職先を選びます。
しかし、その先が「予想通りの展開になるか」というと、そこはかなりタービュランスが激しい環境でもあります。
いくら調べても分からないこと、やってみて初めて分かること。想定外の出来事もたくさん起こります。
そう考えると、就活で一発正解を選ぼうとするより、「就職自体は始めの一歩」と心得て、キャリアを積みながら「自分にとっての適正環境を探していく」ような歩き方がよさそうですね。
この過程で、職場(仕事)を変えるだけでなく、自分自身も成長変化できるかどうか。明暗の別れ目です。
▷ プチまとめ
<新・「社会の歩き方」~20代編>
これが、単なる労働で終わらない『働くことの価値』ではないでしょうか。
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