後藤 秀孝

後藤 秀孝

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「町の発展、その順番を読む」つづき

「町の発展とその弊害」には、また「別観点」があります。 それは ①建築ラッシュ、それと関連して ②銀行融資姿勢の変化 ③建築ショック です。 前稿でも触れましたが、高度経済成長下にあった1960(昭和35)年、池田内閣による国民所得倍増計画のもと社会資本の充実が図られ、 治山治水・港湾・道路・住宅等の公共投資が積極的に行われました。 民間の設備投資もこれに刺激されて、特に高速道路や交通機関の発展する先々に、工場・事務所ビル・ホテル等の建設が行われます。 さらに、196

    • 「町の発展、その順番を読む」

      「町の発展の仕方」を原初の集落(縄文~)から見てみましょう。 シムシティ的な考察です。 私見・仮説ではありますが、論理構成のトレーニングも兼ねて。 ーーーーーー ①時は縄文(BC13,000年!~)…から、集落はありました。 一時期、現在よりも2~3メートルも海水面が高く、海が深く陸地に浸入しており…栃木県の現・渡良瀬遊水池💛あたりまで海(奥・東京湾)だったと言われます。 なので、びっくりする様な内陸に「貝塚」地名があります(*)。 (*例:埼玉県蓮田市の黒浜貝塚、岩槻

      • 「土地をしっかり選べば、天変地異の大半は無効化できる(4)」

        「物件の立地が安全への鍵です」。そんな話をして来ました。 土地の地名から、その歴史や過去の被災状況、造成の有無…等で、大地の取捨選択はある程度出来たと思います。 自然災害系で注意すべきもう一つは、風です。 ーーーーーー 私たちは「空気」の怖さを、中々知り得ません。 「風速〇メートル」がどれほどの強風なのか。 その風で看板や波板が飛ばされたり、 車で風の渡る平野や巨大な橋の上を通過して、ハンドルを取られたり、 映画で乳牛・家屋・トラックが天に吸い上げられたり… 「空気」

        • 「土地をしっかり選べば、天変地異の大半は無効化できる(3)」

          「日本は山です」。 比喩等ではなく、 「環太平洋造山帯の一部」 「海底から突き出た山頂」が日本の姿でしょう。 山脈が時間経過とともに、削り取られ・風化し・押し流され・堆積して、 今のような「山岳~平野~海岸線」に落ち着いて。 そんな自然の造作を、先祖たちは元々、ありのまま利用してきました。 しかし人口が増え(*)、産業文明の発達に伴い人口が都市部に流入し、 (*日本の総人口、江戸後期1850:約3,000~3,500万人→現代2024:約12,000万人) 太平洋戦

        「町の発展、その順番を読む」つづき

          「土地をしっかり選べば、天変地異の大半は無効化できる(2)」

          (*お約束です。 以下は筆者の個人的な意見です。自己責任にてご判断下さい) 不動産を見る時。まずその土地の由来を調べましょう。 ①「危険な地名」 ②昔から人が住んでいた場所 ③こんな地名は見る価値あり ①「危険な地名」 前稿でも「地名は大事な情報源」と書きましたが、 『地名は災害を警告する』の著者、遠藤宏之さんもこう言っています。 「災害の歴史を調べると、同じ場所で繰り返し発生しているケースが多く、 その災害や、土地が持つ特性についてのメッセージを、私たちの祖先は地名

          「土地をしっかり選べば、天変地異の大半は無効化できる(2)」

          土地をしっかり選べば、天変地異の大半は無効化できる(1)

          *今年1月1日に発生した能登半島地震、また下記で触れた洪水・土砂災害の被害者の方々に、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。 私は習慣的に、地震・洪水の被害が発生すると、その地域の地名・地盤・地下水位を調べるのですが、 ①今回の石川県の被災状況を、 令和6年能登半島地震被災状況マップから見ますと、 ●海岸線に近い地域で被害が大きい ●河川沿いに被害が大きいことと、 ●水にまつわる名前 が多く登場する事に気付きます。 輪島市

          土地をしっかり選べば、天変地異の大半は無効化できる(1)

          実録「お金を貰って貸す」

          昨日の続き。 家を「お金を貰って貸す」編です。 これ即ち、「借りる側から」「貸す側へと」クラスチェンジ。 ①家を安く買います ②安く直して貸します(5年+α) ③買値より高く売ります これだけ。簡単でしょう。? 再び後藤の実例を挙げますと、 「K日部市オーエダの道路付けヤバい物件」、 ①290万で買って ②ダメな部屋は放置したまま、居住区画だけシェアハウス ②’稼いだシェア家賃で修繕、普通賃貸(4万)へ ②”退去後、シェア(Max8.1万)そしてまた別の賃貸(4.5万)

          実録「お金を貰って貸す」

          「お金貰って5年住んでみた:収支報告」

          私たちは大概、お金を払って家に住みます。 それが 「1. 住宅ローンの返済」(=借りた元本+金利)と言う場合と、 「2. お家賃」の形を取る二択中心であり、 親御さんと同居でも多分、2. 家賃発生しますよね。 そこをどう捻るか。 大きく三手法あって、前書きではその内二つを概説します。 本日は「お金を貰って住む」、 明日は「お金を貰って貸す」です。 ーーーーーー 「お金を貰って住む」のはシンプルです。 ①家を安く買います ②安く直して住みます(5年+α) ③買値より高く売

          「お金貰って5年住んでみた:収支報告」

          人生、違いの出る損得勘定

          今もしあなたの「家計が苦しい」ならば… ●「住宅費かさんで人生空転」な状況ではないですか。 (持ち家・借家、どっちも「ポッケからお金を取っていく」) ●その原因として、 -家が/物価が/税も高い、 -家賃/ローン返済きつい、 -Vs. 上がらぬ給与… と言った「仕組化された徴収」が考えられるなら。 ◎家を安く買い 安く仕立てて 住む・貸す・売る。 その過程でお金の流出を防ぎ、更に蓄財するのが解決への近道です。 <その解決請け負います> ◆◆◆自己紹介◆◆◆ 不動産が

          人生、違いの出る損得勘定